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キャブコンとキャンピングトレーラーの意外なメリット&デメリット

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キャブコンとキャンピングトレーラーの意外なメリット&デメリット

登録台数が急増しているキャンピングカー、その購入前に知っておきたいポイントとは

キャブコンはサイズが大きく目立つので、「近所から妙な噂を立てられる」とか、キャンピングトレーラーはヘッド(牽引車)を含めると全長が長くなり過ぎて「駐車場に入れない」などと言う話を良く聞く。その結果、普段使いにも便利で違和感の無いバンコンを選ぶ方が結構多い。それでもキャブコンやトレーラーを街中で見る割合が増えているのだ。

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実際にキャンピングカーの登録台数は2005年には5万台しかなかったが、2017年には10万台をオーバー。乗用車の登録台数(軽自動車を含む)が、2005年に5600万台そこそこで、2017年に6100万台程度と10%にも満たない伸びしかないのに、キャンピングカーは倍増している。その要因はキャンピングカーらしいキャブコンや、長期のアウトドアライフに最適なキャンピングトレーラーの伸びにある。

販売台数の約4割が500万円以下の車両

この要因はおそらく、キャンピングカーは「高価で贅沢な遊びクルマ」でないことが知れわたりつつあるからだろう。実際に日本RV協会の2017年の集計データでは、購入価格帯でトップなのが400万円台で、次が500万円台、3位が300万円台となっており、上位3位までで45%近くになっており、500万円以下(100~400万円台まで)が約40%となっている。この価格で買えるとなれば、もはや贅沢品とはいえず、キャンピングカーに買い替える方が多くなって当たり前だろう。

意外に身近で維持しやすいキャンピングカー

しかしキャンピングカーは大きく車重が乗用車に比べて重いので、自動車税などモロモロの諸経費が高いと思われているが、実際は8ナンバーのキャンピングカーは同じ排気量の乗用車よりも安く、キャンピングトレーラーに至ってはエンジンがないので、牽引免許不要車なら数千円程度とリーズナブル。このように諸経費が安く済むキャンピングカーだが、キャブコンは大き過ぎて普通の駐車場に入らないと思っている方が多い。しかし日本製のキャブコンの多くは、車幅が2m程度で全長も5m程なので、普通車の駐車スペースに収まってしまうのだ。

車高は要注意だが大きなラゲッジスペースを確保できる

だだし問題となるのは車高。さすがに車高制限が2m以下の立体駐車場に入れるのは難しい。その代わり、車高が高いだけに車内が思いのほか広く感じられ、ベッド下が車外からアクセスできる大きなラゲッジスペースになっている車種が多いので、アウトドアグッズなどの汚れやすい荷物をタップ収納できる。これはバンコンなどにはないメリットだ。車内も運転席の上にバンクルームがある一般的な車種なら、そこを就寝スーペースや大きな荷物置き場にできる。そして広さを生かした車内レイアウトで、寝室、居室(ダイネット)、調理場(ギャレー)に加えて、サービスルームを持つ車種が多いこと。ここがトイレになっている車種が多く、上級車種ではトイレ兼用の温水シャワールームになっていたりする。さすがに日本製では少ないが、バスタブ付き車だってある。何よりも最大のメリットは、8ナンバー車は高速料金が普通車と同等になること。ただし、オートキャンプ場から買い物や観光に出かける時に、走行可能な状態(オーニングやサイドテントなどを収納)にしないとクルマで出かけられないことが、ネックといえよう。

キャンプ場での自由度が高いトレーラー

このキャンプ場などで滞在中でも、気軽にクルマで出かけられるのがトレーラー。トレーラーとヘッドを切り離せば、ヘッド単独で自由に動き回れるのだ。またキャンピングトレーラーとカーゴトレーラーの良さを合体させた「トイホーラー」なら、オートバイや自転車を複数台車内に載せられ、車内で調理や就寝ができて便利となる。この方式はアメリカで流行していて、バギーやサーフィンを楽しむアウトドア派に人気なのだ。多くの車種は車重から牽引免許が必要となるが、最近は日本製で牽引免許不要タイプの販売がスタートした。また買い替え時に費用が安く抑えられるのがトレーラーの良さ。以前はトレーラーごとにヘッド部を登録しなくてはならなかったが、最近はヘッド側の車検証に牽引可能なトレーラーの重量を記載(950登録)すれば、規定重量以下のトレーラーならば牽引可能となった。結果、トレーラーを気軽に乗り換えられるようになり、友人間での売買や異車種の牽引をするトレーラー乗りが増加。中古トレーラーの価格も下がり、100万円程度で入手可能となっている。

駐車スペースや高速料金などのデメリットも

こんな便利なトレーラーだが、さすがにヘッドと共に駐車場に入れるのが難しく、都会で貸し駐車場を探すのは困難に近い。その問題を解消すべく、トレーラーを扱うショップの多くは、格安のトレーラー専用駐車場を提供している。それでも、たとえ牽引免許不要の車種でも、走行中のヘッドとトレーラーの挙動が違うので、運転に慣れるには時間が掛かるだろう。そして最大のデメリットとして、高速料金がヘッド単体よりも1ランク上になる。即ちヘッドが普通車の場合には、中型車の料金となってしまうのだ。

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