■ユニークなトヨタの「セラ」に注目!
石川県加賀平野の中央に位置する石川県小松市には、日本でも最大級の自動車博物館である「日本自動車博物館」があります。国産メーカーのクルマはもちろん、戦後直後に海外メーカーが生産した希少なスポーツカーなども置かれています。
【画像】超カッコイイ! トヨタ「セラ」を画像で見る(44枚)
そんななか、今回取り上げるのは、トヨタが作ったユニークなモデル「セラ」です。
セラは1990年に発売されたコンパクトなサイズの4シータークーペ。1987年の「東京モーターショー」に出品されたコンセプトカー「AXV-II」をほとんどそのままの形で量産した車両となっています。
ボディサイズは全長3860mm×全幅1650mm×全高1265mm。プラットフォームには、当時販売していた「スターレット」をベースとして採用しています。
参考までに現在販売されるコンパクトカー「ヤリス」のサイズは全長3950mm×全幅1695m×全高1495mm。ヤリスの車高を少し下げたようなサイズ感といえるでしょう。
エクステリアは、全体的には丸みを帯びた形状で、なかなか可愛らしいデザインです。
そして最大の特徴といえるのがドアの開閉方式。一般人を対象にした量産車にも関わらず、バタフライドア(一般には「ガルウィング」などとも呼ばれる跳ね上げ式ドア)を採用しているのです。
また「全天候型オープン感覚」を実現するため「グラッシーキャビン」と呼ばれるボディ上部をほぼ全てガラスにしたデザインを採用。そのため車内に居ながら、周囲の風景を簡単に見渡せるようになっています。
パワートレインは、最大110馬力、最大トルク13.5kgf-mを出力する1.5リッターの水冷直列4気筒DOHCエンジンと5速MTまたは2ウェイオーバードライブ付4速ATの組み合わせ。駆動方式はFFとなっています。
生産台数は1万6000台ほど、その内のほとんどがAT車だそうです。発売当時の価格は167万5000円です。
量販モデルとしては極めて珍しいバタフライドアや、ボディ上部をほぼ全てガラスにしたデザインなど、特徴的な機能を多く揃えたセラ。さすがに後継モデルはありませんでしたが、このような車両が作られたのを鑑みると、当時の日本の好景気振りがわかる気がします。
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みんなのコメント
あと、暑いって言われるけどカバーすればそこまで気にはならない。それ以上の楽しさを理解すれば迷惑もかけないし、雨のドライブは最高でエンジンもよく回る。実際180kmメーターも少し振り切る。弱点は足周りかな。