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速いスポーツモデルは実用性がないなんて誰が決めた!? 積載力に優れたバカッ速のクルマ9選

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速いスポーツモデルは実用性がないなんて誰が決めた!? 積載力に優れたバカッ速のクルマ9選

 この記事をまとめると

■積載力のあるスポーツカーを紹介

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■セダンやハッチバックタイプの車種を選べば普通車同様に荷物が積める

■ホンダの初代NSXはゴルフバックを搭載できることを前提で作られたと言われている

 ドライブも遠出も楽しい積載力自慢のスポーツカーたち

 スポーツモデルだからといって、実用性皆無のクルマを所有してしまうと、たとえば高性能を堪能するためのグランドツーリングに出かける際、荷物の積載に困る。また、ゴルフ愛好家にとっても、ゴルフバッグが積めるかどうかは、実際、大きな問題になる。

 もちろん、スポーツモデルのほかに、SUVやステーションワゴンを所有していれば解決するが、やはり晴れ舞台には、自慢のスポーツモデルで出かけたいところである。ゆえに、スポーツモデルにして、意外にトランク、ラゲッジスペースが広いクルマを選べば、ある意味、万能に使うことができる。ここでは、そんなスポーツモデルなのにトランクが広い、あるいは過去のクルマで広かったモデルを紹介したい。

 単純に考えれば、スポーツモデルはフェラーリのようなぺったんこなフォルムを持ち、なによりスポーツカーとしての性能を最優先しているクルマだけを指すのではない。たとえば、三菱ランサーエボリューション、スバルWRX STI、ホンダ・シビックタイプR、日産スカイラインGT-R、レクサスIS-F、IS500といった、セダン、ハッチバック、クーペをベースにした超ド級の性能を持つスポーツモデルであれば、トランク、ラゲッジスペースに関しては、ほぼベース車、一般的なセダン、ハッチバック、クーペと変わらず、宿泊を伴うグランドツーリングための2~4名分の荷物、ゴルフバッグの積載も可能となる。

 たとえばホンダのレーシングテクノロジーをつぎ込んで開発された、真紅のシート、カーペットも鮮烈な、運転席に座っただけでアドレナリンが逆流するような最新のシビックタイプRのラゲッジルームは、後席使用時で奥行920mm、最小実用幅860mm、天井高740mmもある。

 カーゴエリアカバーによって、荷物を目隠しすることもでき、6:4分割の後席の”4”部分を倒せば、3名乗車でも最大奥行1820mmもの長さのあるスペースが出現。一般的に考えうるグランドツーリングのための荷物の積載に困ることは一切ないといっていい、日本が、ホンダが世界に誇るスポーツモデルなのである。

 水平対向エンジン×AWD×6速MTのスバルWRX STIはかなり実用的なスポーツモデルと断言できる。なにしろ4ドアセダンがベースであり、単一トランク容量はスポーツモデル最大級の460リットル(VDA法)を誇り、ゴルフバッグ4セット、30-58リットルのスーツケースを3個積み込むことも可能。

 日本が世界に誇るスポーツモデルの代表格、日産GT-Rもしかり。ゴルフバッグ2セット(形状によっては入らない場合もある)、大型スーツケース1個を積み込むことができる。

 過去のGT-Rでいえば、R32から全長、ホイールベースともに拡大され、そこがちょっと不評でもあったR33のトランクは、およそ幅1300mm、奥行580mm、高さ460mmと、R32の同1300/340/900mmを奥行、高さ方向で大きく上まわり、荷物の積載性は格段にUPしているのだ。

 2シーターでも想像以上の積載力!

 セダン、クーペベースのスポーツモデルのトランクが広めのクルマを紹介してきたが、では、純粋なスポーツカーのなかで、比較的荷物を積みやすいモデルといえば、まずは1990年にデビューした初代ホンダNSX(NA1/2)を紹介しないわけにはいかない。

「ふたりでゴルフに出かけられるスーパーカー」的なコンセプトがあったと記憶しているが、そのためゴルフバッグをクロスさせればなんとか2セット積めるトランクスペースを確保。もちろん、ゴルフバック相当の大型なバッグも積むことができる。

 純正オプションとしてホンダ製のゴルフバッグまで販売されていたほどだ(けっこう高価だった)。ただし、ゴルフバッグはなんとか積めても、シューズや着替え用の衣類などを入れたバッグまでは入らず、助手席の足もとに無理やり置くなどの方法が必要ではあった。当時のNSX乗りのゴルファーは、ゴルフバッグ以外の荷物をいかに少なく、小さくするかに”燃えて”いたという逸話を思い出す。

 ちなみに2016年から2022年まで製造されたハイブリッドシステム搭載の2代目(NC1)のトランクスペースは奥行約380mm、最小幅約1110mm、高さ約300mmで、幅はともかく、機内持ち込みキャリーケースを積むにも奥行不足。

 しかも、「トランクはかなり熱くなるので、スマホ、 パソコンなどの精密機械は車内に置いてください」との説明が開発陣からあったぐらいで、精密機器はもちろん冷凍、冷蔵品を入れるのはもってのほか。ただし、冬は入れたコートがホカホカになって嬉しい一面もあったりした(笑)……。

 輸入スポーツカーでは、まずフレンチスポーツのアルピーヌA110だ。

 横置きミッドシップレイアウトの恩恵で、ラゲッジスペースとしては、フロント側に浅めの100リットル、リヤに深めの96リットルのスペースが備わる。ゴルフバッグの積載はできないが、ボストンバッグなどを積むにはまったく困らない。

 純粋なスポーツカーにして、それ以上のラゲッジスペースを車体前後に備えるのが、ポルシェ718ケイマン。

 前後にそれぞれ150リットルの容量があり、前後にラゲッジスペースを持つ718ボクスターに対して、エンジンの真上にも荷物が置けないでもないところが優位点。

 極めつけは、BMW M5ツーリング、アウディRS6アバントといった、スポーツカーの心臓を持つステーションワゴンだろう。こちらなら、スポーツカーに匹敵する性能を持ちながら、アウトドアやキャンプにも対応する広大なラゲッジスペースを備えている。あっ、もう少し手ごろなところでは、VWゴルフRヴァリアントもお忘れなく!!

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