■軽自動車ベースのキャンピングカー「テントむし」とは?
近年、盛り上がりを見せているキャンピングカー市場。
なかでも、比較的に安価に手に入る軽自動車のキャンピングカー(軽キャンパー)の人気が高く、てんとう虫のようにコンパクトで可愛らしいモデルがあるといいます。
【画像】まさかの6輪軽キャンパーがあった! まるで家みたいな軽キャンパーの内外装を実車で見る!(36枚)
この軽キャンパーは「テントむし」と呼ばれ、ダイハツ「ハイゼット」、スズキ「キャリイ」などをベースにキャンピングカーやカスタムカーの製作販売をおこなっているバンショップミカミによって製作されました。
テントむしのボディサイズは全長3390mm×全幅1470mm×全高1980mmとなり、室内サイズは室内長1850mm×室内幅1370mm×室内高1290mmです。
エクステリアは、フロントフェイスをよりかっこよく見せることができるバンパーガーニッシュ、アルミホイールと合わせてスポーティーな印象に見せることができるフェンダーカバー、薄型ソーラーパネルなど、さまざまなオプションが用意されています。
またインテリアは、2段ベッドやポップアップルーフ、さらにはミニシンクや冷蔵庫が組み込まれたギャレーを標準装備。
電子レンジや壁掛け扇風機など、キャンプを楽しむうえでは欠かせないアイテムも豊富に展開されています。
では、テントむしのこだわりポイントや魅力は、いったいどのようなものなのでしょうか。バンショップミカミの担当者は、以下のように話します。
「デザインには非常にこだわっています。
カラーもお客さまの好みで変更することができ、細かいところまでお客様の好きなデザインに染め上げることができるため、自分だけの、世界にひとつだけのテントむしを製作することができます。
また、テントむしは非常にコンパクトなボディとなっているため、キャンプやアウトドアだけでなく、ショッピングや通勤などにもうってつけです」
このような特徴を持つテントむしですが、どのような経緯で誕生したのでしょうか。前出の担当者は、以下のように話します。
「テントむしの前に、小型の軽トラックをベースにしたキャンピングカー『やどかり』を全国的に販売していました。
そのやどかりをイベントの展示車両として約5年ほど販売していたのですが、思うように売り上げが伸びませんでした。
その当時、イベントにやどかりを出展したときは、お客さまから『高さをもう少し低くできないか』という声。
軽トラの荷台スペースに装備を積載していることか乗車定員が2名しか乗ることができなかったため『4人乗りに改造することはできないか』『車検の度に積載物を下さなければならないのをどうにかすることはできないのか』といった声を多くいただいておりました。
そのようなお客さまの声やアドバイスを参考に改造したら『今よりもっと売れるのではないか』と思い、製作したのが『テントむし』となります」
■複数選べる「テントむし」 どんな仕様があるのか?
そんなテントむしですが、やはり利用者からの反響は大きいようです。反響について、前出の担当者は以下のように話します。
「テントむしはありがたいことに、非常に多くの反響をいただいております。
テントむしを販売してから、さまざまなメディアに取り上げていただき、それ以降はずっと電話やお問合せが鳴り止まない状態です。みんなで必死にひとりひとり対応していました」
現在も、納期2年半待ちとなっているというテントむしですが、「Sタイプ」「Fタイプ」「2シータータイプ」の3つのタイプが用意されています。
Sタイプは、走行時セカンドシートが横向きタイプになっており、Fタイプは前向き、後向きベッド展開が可能なタイプです。
さらに、2シータータイプは、後部大型扉がついた内装設備のない2名乗車タイプとなっています。
グレードや駆動などを細かく選ぶことができるため、自分の好みや利用方法、目的によって購入を検討するのが良いかもしれません。
なお、ベース車両のひとつであるキャリイは、現在選択不可となっています。
※ ※ ※
ちなみに価格は、2022年7月1日現在、エントリー価格でSタイプの一番安い金額は「スタンダードスマアシ」グレードの2WDの353万175円です。最上級仕様として、Fタイプのエクストラスマアシグレード4WDが410万5475円です。
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