「準備調査候補箇所」5区間も選定
国土交通省は2024年3月1日、全国の高速道路のうち、新たに暫定2車線11区間を4車線化の候補区間に選定したと発表しました。
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高速道路の暫定2車線については、国土交通省が2019年9月、課題の大きい計880kmを優先整備区間に位置付けて、4車線化を進めています。
2023年5月に、有料期間を最長で2115年まで延長することを盛り込んだ法律が成立しましたが、4車線化事業はこの期間延長で得られる財源を活用しつつ、実施されます。
今回、災害や渋滞、事故発生箇所などを総合的に勘案し、次の11区間が2024年度着手区間として新たに選ばれました。
・道東道:追分町IC 夕張IC間4.1km、約250億円
・秋田道:横手北スマートIC 大曲IC間7.9km、約360億円
・常磐道:山元南スマートIC 山元IC間5.5km、約210億円
・磐越道:西会津IC 津川IC間8.7km、約660億円
・東海北陸道:飛騨清見IC 白川郷IC間4.3km、約300億円
・山陰道:松江玉造IC 宍道JCT間3.0km、約180億円
・徳島道:美馬IC 吉野川SAスマートIC間4.8km、約260億円
・松山道:伊予IC 内子五十崎IC間5.3km、約400億円
・東九州道:みやこ豊津IC 築城IC間1.2km、約70億円
・東九州道:末吉財部IC 国分IC間7.1km、約520億円
・西九州道:武雄南IC 波佐見有田IC間4.6km、約350億円
(計56.5km、約3560億円)
また、「準備調査候補箇所」として次の5区間も選定されました。
・富津館山道路:富津竹岡IC 鋸南保田IC間6.8km
・東海北陸道:飛騨清見IC 白川郷IC間11.9km
・舞鶴若狭道:三方五湖スマートIC 若狭三方IC間1.6km
・東九州道:行橋IC みやこ豊津IC間5.5km
・東九州道:臼杵IC 津久見IC間4.2km
(計30.0km)
東海北陸道の飛騨清見IC 白川郷IC間には、飛騨トンネルがあります。長さは1万712mで、これは国内の道路トンネルとしては、首都高の山手トンネル(1万8597m)、関越道の関越トンネル(1万1055m)に次ぐ3番目の長さです。建設当時は約9年の難工事を経て貫通しています。
この区間を含む「準備調査候補箇所」は、事業許可に向けて手続きが進められます。残る優先整備区間についても、財源の状況などを踏まえながら、準備が進められます。
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その中でも東海北陸道の飛騨清見~白川郷は25km近くにわたって対面通行が続き、ノロノロ運転の車の後ろについてしまうと相当なタイムロスやイライラ運転につながる。