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【実際に購入レポート】ポルシェ・タイカンの長期テスト(3) 「オフ会」開催

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【実際に購入レポート】ポルシェ・タイカンの長期テスト(3) 「オフ会」開催

常磐ホテルでオフ会が開かれる!

前回のレポートを書いてすぐの4月10日に、恐らくポルシェ・タイカンで初めての、7台もが集合したオフ会が開催された。

【画像】「オフ会」参加者のポルシェ・タイカン オプション選択で個性豊か【現地より】 全22枚

昨年の9月に、AUTOCAR JAPANと並行して山梨県甲府市で私が運営している常磐ホテルに来館された折、お話をさせて頂いた浜松のKさんから「タイカンのオーナーが何人か集まって昼食をとりたいが、会場を常磐ホテルにできませんか?」という問い合わせを頂いた事が切っ掛けだった。私としては願ってもないお話で、タイカン・オーナーの方々のお話を聞けるとてもよい機会だと思った。

当日はよく晴れた日曜日で、私のクルマを含め何と7台のタイカンが勢ぞろいした。恐らく、これは国内では初めての出来事であろう。しかも遠くは福井県からも来て頂いたのである。

常磐ホテルのエントランスにズラリと並んだタイカンは、迫力満点で見事なものであった。

7台の内訳は、タイカン「ターボS」が2台、「タイカン4S」が4台、そして私の後輪駆動「タイカン」が1台という車種構成であった。

ボディカラーは1台も同じ色は無く、ホワイト系が2台、グレーの濃淡が3台、そして濃い茶色のマホガニー・メタリックと、濃いブルーのゲンチアン・ブルー・メタリックがそれぞれ1台であり、あまり彩度の強い色味のクルマはいなかった。

タイカンは派手な色彩よりもクールなカラーが似合うデザインだと思うので、皆さん、それぞれに良いチョイスをしているように思われた。

全員集合 まずはEVお決まりの儀

EVのお決まりで、全員が、到着するとすぐに充電器の存在を確かめようとする。実は当館でも、4基(通常の3kWが2基、ポルシェの8kWが2基)の全てを同時に稼働させるのは初めてで、やや心配であったが、案の定、8kWを2基同時に使用すると、しばらくして、ブレーカーが落ちることが判った。

とりあえず、1基を50%にして凌いだが、後で調査すると、当館は三相交流なので、位相をずらして、総アンペアを計算していたが、計算通りにいかなかったためと判った。

システムそのものは問題ないので、ブレーカーを交換し、位相をしっかりさせる対策を行った。これで、4基が全て同時に稼働してもOKとなったのである。

浜松のKさん以外は、ポルシェの所有歴はあるがEVの所有は初めてであり、5人が日常も使用するメインカーの位置付けであった。

Kさんは日常の足としてはBMW i3を使用していて、所有するクルマ全てがEVという事になる。

私を除く全員が2021年モデルであり、皆さんそれなりに初期トラブルに悩まされたようだが、それは後述する。

走行距離は、一番距離を伸ばしている人で2万2000kmあまり、それに続くのが、1万5000kmと1万2000kmで、かなり走っている人が多く、「ポルシェは走ってこそナンボ」を実践しているようであった。

充電については、東京都にお住いの1人を除いて自宅に充電器を備えており、偶に、ポルシェ・ディ―ラーでも充電をするそうだ。

都内のマンションでは、まだ、充電環境が整っておらず、近くの充電器を使用するしかないのは仕方ない。

バッテリーのパフォーマンス・バッテリー・プラスを装着しているのは5台で、2台がノーマルであったが、無しでも満充電で350-400km走行可能というから、日常の走り方で随分と開きが出るようであった。

平均すると350-390kmの間に収まっていると思う。

ポルシェジャパンが行ったテストによると、ノーマルのバッテリーでも、エアコンなどを使用せず、エコランに徹して走ると最大430kmまでは走行できた、というデータがあるという。

私の場合も、新車時は330km程度であったが、1700km余りを走った現在では、370kmまで伸びている。

全員が、遠出の時には急速充電を計画的に利用しており、不便は感じていないようであった。

実際、福井から来たMさんは、数値上、途中充電なしで常磐ホテルまで到着するはずであったが、帰路の事と、万が一を考え、サービスエリアで2回急速充電を行ってきたそうである。勿論、当館でも最優先で充電をして頂いた。

タイカンの購入に至った動機は?

タイカンの購入に至った動機は、最も興味のあるところであったが、浜松のK氏などは、生粋のポルシェフリークであり、EVコンセプトのミッションEが発表になった時からそのデザインと性能に注目していて、タイカンの発表と同時に注文を入れたそうだ。

全員がタイカンの先進的なデザインを気に入っており、「結果的に2021年モデルでトラブルに遭遇し人柱!? となってしまったが、好きなクルマであることは変わらない」という言葉に代表されるように、皆さんがEVになってもポルシェが特別な存在であり続けることをよく理解されていると思う。

私のクルマは2022年モデルなので、多くの初期トラブルはほぼ全て改善されており、まだトラブルに遭遇してはいないが、2021年モデルでは、エアコンが効かなかったり、ナビが立ち上がらなかったり、などの電気、電子系のトラブルが多発したようである。

まっさらの新車の場合、このようなバグによるトラブルはよくあることだが、ほぼトラブルフリーのポルシェで発生するとやはりショックであると思う。

しかし、集まったポルシェ好きのオーナーの皆さんはそんなことにはメゲずにポルシェ愛を貫いているのは、素晴らしいことだと思った。

オーナーの皆さんは、当館で昼食の後、山梨県北部の、北斗市周辺の気持ちの良いワインディングを走り、遅咲きの桜を鑑賞しながら、それぞれの地に帰宅した。

私がタイカンを購入してから僅か1か月で、このようなミーティングに出会うとは予想もしていなかったが、これなら、ポルシェ社公認のタイカン・オーナーズ・クラブの設立だって不可能ではない、などと感じた。

やはり、動力源が、EVになろうが何になろうが、結局はメーカーの培ってきたブランド力が一番大切なんだと改めて感じた1日であった。

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