もくじ
ー 「エレーヌ」「アイコン」 2台のコンセプト
ー 移動中の過ごし方 こう変わる
ー 3基のモーターで435psを発揮
ー 航続距離 800km目標
「エレーヌ」「アイコン」 2台のコンセプト
アウディのルパート・シュタッドラー会長は、コンセプトカーの「アウディ・アイコン」をベースとした自動運転車を、2021年に生産開始すると発表した。同コンセプトカーは昨年のフランクフルトショーで発表されたAI搭載車だ。
公式な生産台数は発表されていないが、パイロット・プロジェクトの一環であることを考慮すると、3桁に到達する可能性は低い。このプロジェクトは、アウディの「技術による先進」というキャッチフレーズが50周年になることを記念するものだ。ただし、この計画が同社内のプロジェクトなのか、社外にも発信されるものなのかは不明である。
これまでにアウディは、人工知能を搭載した「エレーヌ」と「アイコン」のふたつのコンセプトを発表し、クルマとAIの将来的な関係を示している。
2017年のフランクフルト・モーターショーの前夜に発表された電動SUVのエレーヌとサルーンのアイコンはアウディが開発している自動運転技術の将来像を象徴するものだった。
インゴルシュタットにあるアウディのデザインスタジオで、マーク・リヒテがデザインを指揮。高度に自動化されており、人工知能、機械学習、車車間通信と路車間通信など、すべての新技術が詰め込まれている。完全な自動化が達成されれば、乗員は移動時間をより自由に使うことができるのだ。
移動中の過ごし方 こう変わる
アウディは、人工知能の学習力や適応力により、クルマの使い方が根本的に変化すると考えている。「クルマは家庭や職場に次ぐ、第三の居場所となるでしょう。人工知能は運転という制約からドライバーを解放し、車内での過ごし方の可能性を広げます」と述べている。
エレーヌは、次世代のアウディにレベル4の自動運転機能を持たせるために、AIが貢献できることを示している。これにはガレージや充電施設での遠隔駐車機能なども含まれる。
エレーヌ 全長5m未満のパッケージ
アイコンは普通のクルマのようなコクピットを持たず、ステアリングやペダルなども省かれていることから、非常に未来的な印象を受ける。デジタルのインフォテインメントシステムだけが備わる、ラグジュアリーでラウンジのような車内空間が広がるのだ。将来的には、事故の発生を未然に防ぐレベル5の自動運転にも対応できるという。
スタイリングについては、エレーヌは上海モーターショーで発表されたe-トロン・スポーツバック・コンセプトに近いものがある。このクルマはアウディが新たな電動モデルとして2019年に発売するといわれている。全長4900mm、全幅1980mm、全高1530mmのボディは、先日発表されたQ5よりも237mm長く、87mmワイドで、129mm低い。ホイールベースは111mm長くなっている。
3基のモーターで435psを発揮
エレーヌに搭載されるパワートレインは、アウディが今後のゼロエミッション車に使用するとされるものだ。フロントアクスル中間に1基、リアに2基の合わせて3基のモーターを搭載。さらに、トルクベクタリング機能付きの電動クワトロシステムによって4WDを実現する。
3基のモーターの合計出力は435psだが、ブースト機能を使えば503psに達する。エレーヌの0-100km/h加速は4.5秒とされており、アウディが次に市販化するEV車も同等となるだろう。大型の95kWhリチウムイオンバッテリーにより、航続距離は500km程度になる見込みだ。
5m超えのアイコン A8と同クラス
インゴルシュタットの関係者たちは、アイコンのことを「ロボットタクシー」と表現しており、それがルックスにも表れている。最近の自動運転コンセプトカーによくあるように、現行ラインナップのデザイン解釈を少々変え、より筋肉質なルックスを与えているのが特徴だ。
低めのウエストラインやガラスルーフにより、視界は広く確保。サイドウインドウの上部は外に傾斜しているため、搭乗者の目の位置がもっとも幅広くなっている。
同クラスのA8を基準とし、アイコンは全長5444mm、全幅2100mm、全高1506mmと大柄だ。ホイールベースは3470mmで、A8よりも240mm長くなっている。
航続距離 800km目標
観音開きのドアから乗り込むと、Bピラーが廃されていることに気づく。ステアリングやダッシュボードがないことにより前席のスペースは拡大。シートは乗降時に前後に500mm移動し、角度も最大15度変化する。リアはふたりの乗員のためのベンチシートを搭載した。
自動化についていえば、アウディの開発陣は小型ドローンを搭載するライセンスを取得したようだ。夜間に乗員が降車した際、足元を照らす「ライト・コンパニオン」機能を果たすという。
アイコンは4つの電動モーターによって駆動。タイヤ寄りの低い位置にそれぞれマウントされ、26インチホイールを動かす。アウディの内部筋によれば、動力性能は2018年発売のe-トロン・クワトロ・コンセプトの355ps、41.3kg-mが参考になるという。
バッテリーはフラットフロア構造の内部に搭載され、現在の同サイズのリチウムイオンバッテリーの2倍以上の容量を持つという。理論上は、800km近い航続距離を実現する計算になる。
充電は800Vシステムによって行われ、30分間で80%までの急速充電が可能だという。従来型のプラグイン充電も可能だが、ドライバーが運転操作をしない自律走行で充電設備まで走行することもできるという。
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