2022年12月4日(日)、静岡県御殿場市の富士スピードウェイで「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2022」が開催された。コロナ禍の影響で2019年以来じつに3年ぶりとなった今回は、好天にも恵まれ3万人もの来場者が訪れた。
コンテンツも充実しており、ニスモやオーテック、日産の新車展示やグッズ販売はもちろん、ヒストリック系から最新のGTマシンまで数々のレーシングカーが展示されただけでなく、富士スピードウェイのフルコースでデモランも披露した。
デモランを披露するCRAFTSPORTS MOTUL Z。中でも2022年シーズンからスーパーGTのワークスマシンに復活したフェアレディZは特に注目で、新旧のGT500マシンはもちろん、日産のレーシングシーンを彩ったワークスZの数々が展示された。
3年ぶりの「オーテックオーナーズグループ湘南里帰りミーティング2022」に、最新モデルから往年の名車までオーテック&ニスモオーナーが大集合!
NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2022他にもニスモ車によるパレードランやクラシックカーレース、本物のGTマシンのコクピットに座れたりピットワークを体験できたりとまさに目白押し。
出店社ブースでもデモカーが展示されたりパーツやグッズやお得な価格で販売されたり、ゴーカートなどのキッズプレイブースも用意され、家族で丸1日楽しめる内容だ。
レーシングZが新旧&カテゴリーを超えて大集合!
CRAFTSPORTS MOTUL Z/2022スーパーGT GT500パドックには日産の歴代レーシングカーがズラリと並び、その中でもフェアレディZは最新のGT500マシンから、往年のラリーマシンなど、じつにさまざまなカテゴリーのクルマが揃い、その活躍の幅広さを如実に感じさせる。
しかも、現役レーシングカーはもちろん、動態保存されたヒストリックマシンまでデモランを披露するなど、古くからのファンにはたまらない展示となっている。
CRAFTSPORTS MOTUL Z/2022スーパーGT GT500MOTUL AUTECH Z/2022スーパーGT GT500ZF AWARDのベストマシン賞を受賞したCALSONIC IMPUL Z/2022スーパーGT GT500KONDO RacingのRalize corporation ADVAN Z/2022スーパーGT GT500■スーパーGT/JGTC
2022年からスーパーGTのGT500クラスに投入された新型フェアレディZは4チーム全マシンが展示されたばかりでなく、「NISSAN MOTORSPORTS HERITAGE RUN ~Z is back in the race~」でその走りを披露した。
2004年から2007年までJGTC/スーパーGTの日産GT500マシンとして参戦したフェアレディZ。XANAVI NISMO Z/2004JGTC GT500MOTUL AUTECH Z/2006スーパーGT GT500TOMICA Z/2010スーパーGT GT300NSMO GP2022&NISSAN MOTORSPORTS HERITAGE RUNで走行するレーシングZまた、2022年のマシンだけでなく、2000年台や2010年台に活躍したGTマシンも展示され、 最新マシン同様にコースを賑わせた。
GTマシンが時代を超えて共演する様子は、スーパーGT(JGTC含む)ファンにはたまらない光景となったことだろう。
■OTHER RACE CARS
他にもスーパー耐久を中心にレースに参戦するフェアレディZが展示されていたほか、最新のGT4コンセプトマシンも見ることができた。
GT4はカスタマー向けの市販レーシングカーとして2023年シーズンからアメリカで開催される「SRO Pirelli GT4アメリカシリーズ」と、日本の「スーパー耐久シリーズ」から先行投入される。
搭載される2997ccV6気筒ターボのVR30DDTTエンジンは450psの最高出力と600Nmの最大トルクを発揮。ホイールは18インチで重量は1410kg。価格は3000万円以上だ。
NSSAN Z GT4 Conceptraffin NISSAN MECHANIC CHALLENGE Z/2022スーパー耐久 SP-3OKABE JIDOSHA FAIRLADY Z34 www.sato-ss.jp/2022スーパー耐久 SP-3Team Fukushima Z34/2022スーパー耐久 SP-3Z32セイフティカー(1989年富士スピードウェイ)Z33セイフティカー(袖ケ浦フォレストレースウェイ)また、レーシングカートは異なるがレーシングカーの先頭を切って走ることもあるセイフティカーも展示されていた。Z33はすでにヒストリックの領域に入りつつあり、NISMOの旧ロゴと合わせて懐かしさ全開だ。
IMSA GTO 300Z/1995 IMSA■HERITAGE Z
古くからレーシングシーンで日産のワークスマシンとして活躍してきたフェアレディZだけに、歴史あるワークスマシンも多々展示されていた。
デビュー当時、日産最大排気量のスポーツカーとしてレースやラリーに投入されたS30型はもちろん、伝統のL型エンジンから決別し初めてV6エンジンを搭載したZ31。バブル景気と走りで世界一を目指す「901運動」により流麗なスタイルと国産初の280psを発揮する強力なエンジン、良好なフットワークを兼ね備えたZ32。それぞれのレーシングバージョンが展示され、実戦を潜ったマシンとしての凄みを放っていた。
S30型フェアレディ240Zは1971年のイーストアフリカンサファリラリーの優勝車。Z31型フェアレディZ 300ZXは1985年の全日本ラリー選手権の優勝車。1973年のフェアレディ240ZG。LY28エンジンを搭載したレース車両。『西部警察』で活躍した「スーパーZ」(S130型)も合わせて展示。特別なガルウイングドアに多くのファンが憧れた。出展ブースのフェアレディZも百花繚乱
レジェンドレーサー”Zの柳田”のセントラル20のデモカーはZR34型。TRUSTのZR34型Yasshio FactoryのZ33型RAYSのZR34型チューニングやドレスアップなどのカスタムショップのデモカーが多数並んだ出展ブース。それぞれのショップの技術を凝らしたカスタムマシンが、ノーマルやレーシングカーとはまた違ったフェアレディZの魅力を見せてくれた。早くも最新のRZ34型が並ぶ一方で、昨今の旧車ブームも相まってS30型もクラシックカーとして多数並べられていた。
日産・自動車大学校のカスタムカー。日産・自動車大学校のブースにはやけに幅広のS30型が……と思いきや、これはZ24型のフロントマスクをS30型に変えたカスタムカー。元々S30型のデザインを意識したZ34型だけにその仕上がりは見事で全く違和感なし。
他にもモータースポーツ科のZ33型バージョンnismoも展示されていた。
そんな日産・自動車大学校は絶賛学生募集中。ブースではキッズにオリジナルハイチュウを配布していたが、なかなかシャレの効いたパッケージだ。
Zが!サニーが!ブルーバードが!スカイラインが!エキジビションレース
サーキットでのプログラムで注目は往年の名車によるエキジビジョンレース。
参加車両はS30フェアレディZや510ブルーバード、B110、B210、B310のサニー、C10スカイラインなど、まるで1970年代のTSレースのような雰囲気で、往年のレースファンには懐かしい光景だ。
サニーやスカイラインなど、箱型ボディがメインの中で流麗なフェアレディZのクーペスタイルはやはり目を惹くものがある。
白熱する日産ヒストリックカーエキジビジョンレース歴代フェアレディZオーナーが大集合!
フェアレディZオーナーズパーキング日産オンリーのスペースとなったスタンドイベントエリアには、フェアレディZ、GT-Rのオーナー専用駐車スペースが設けられたほか、日産車やNISMOとオーテックのロードカー展示スペースがあったり、電気自動車の試乗コーナー、NISMOや日産のグッズコーナー、パーツセール、ガレージセールなど日産ファンにはたまらないスペースとなっていた。
フェアレディZオーナーズパーキングフェアレディZオーナーズパーキングには初代フェアレディZであるS30はもちろん、S130、Z31、Z32、Z33と歴代モデルがズラリと並んだ。1台とて同じクルマは無く、オーナーの愛と個性が滲み出ていた。中にはルーフの上にミニカーを積み上げて親亀子亀か鏡餅か、はたまた仏塔かといった車両も見受けられた。
ニスモロードカー展示エリアオーテックモデル展示エリアニスモロードカー展示エリアオーテックモデル展示エリアニスモロードカー展示エリアにはマーチやノート、リーフにGT-Rと現在ラインナップしているニスモ仕様車を一気に見ることができた。その向かい側には新たに追加されたNV350キャラバンや発表されたばかりのセレナなど、オーテック仕様車がズラリと並び、実車に触れて確かめることができた。
電気自動車試乗コーナー電気自動車試乗コーナーガレージセール電気自動車試乗コーナーでは、カーオブザイヤー2022-2023に選ばれることになるサクラに加え、アリアも試乗車として用意されていた。
ガレージセール会場ではレースで使用されていたパーツやウェアなどの普通なら手に入らない貴重なアイテムが手に入るということもあり行列ができていたほか、ニスモや日産のグッズ販売コーナーも大盛況であった。
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走行ならびに展示車両も数年ごとのローテーション、走行イベントの解説も毎回同じような内容。