東京オートサロンは「ヤンキー文化」との親和性が高い……などと言うと怒る人もいるかもしれないが、事実である。
筆者調べでは、東京モーターショーと比べて来場者各位のビジュアルは30%ほどコワモテ系というか「エグザイルっぽい感じ」に偏っており、喫煙者の比率も高い(ように思える)。
そういったヤンキー文化に居心地の悪さを感じない人もいらっしゃるのだろうが、筆者はちょっと無理なクチである。車のカスタム自体はけっこう好きなのだが、それを支えているヤンキーカルチャーの中に長時間いると疲れてしまうのだ(短時間なら大丈夫なんですが)。
そしてそういった人間は決して筆者ひとりではなく、ほかにも割といらっしゃるのではないかと推測する。
そういった人、つまり「カスタムには興味あるけど、ヤンキー文化は苦手」という人が東京オートサロンに来て、そして結果として途中で疲れてしまった場合、果たしてどうすればいいのだろうか?
答えは「MOTULのブースへ一時的に避難し、心のおしゃれ成分を回復させよ」である。
MOTUL(モチュール)とは、ご存じのとおりフランスの潤滑油メーカーだ。発祥の地は米国ニューヨークだが、1932年以降はフランスに本社を置いている。
で、その東京オートサロンにおけるブースがやたらめったらおしゃれなのだ。他のブースとはまるで異質の、もうほとんど「幕張のパリ」とでも形容でそうなデザインなのである。
今回のブースは東京オートサロンのために新規デザインしたものだそうで、取材によればデザインのテーマは「ファクトリー」とのこと。いかにも工場っぽい鉄骨や鉄パイプをあえてむき出しで使うという高等戦術により、逆に鮮烈なおしゃれ感を炸裂させている。
ヤンキーカルチャーが少々苦手な文系男子各位は期間中、MOTULのオイルに興味があろうとなかえろうと、精神的に疲れたらとりあえずMOTULブースに行こうではないか。そして、しゃれた赤い鉄骨と白いロゴを見ながら深呼吸しようではないか。
そうすればきっと、また人波のなかを突進していくだけの勇気と気力が自分のなかへ戻ってくるはずだ。
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伊達軍曹(だて ぐんそう):自動車コラムニスト
外資系消費財メーカー勤務を経て自動車メディア業界に転身。「IMPORTカーセンサー」編集デスクなどを歴任後、独自の着眼点から自動車にまつわるあれこれを論じる異色コラムニストとして、大手メディア多数で活動中。
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