ストフェル・バンドーンは、ニコ・ミューラーの代役としてFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間レースにプジョーから参戦する。
バンドーンにとってWEC参戦は、2021年の最終戦バーレーンでLMP2クラスのJOTAから参戦して以来。今回はプジョー9X8の94号車をロイック・デュバルやグスタボ・メネゼスとシェアすることになる。
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8月にミューラーが左の鎖骨を骨折したことから、プジョーはバンドーンをチームに招集。医師との協議の結果、ミューラーは負傷からの完全回復を優先し、富士戦を欠場することが決まったため、バンドーンがその代役を務めることになった。
「残念ながらニコはこのラウンドに出走できず、我々は彼の早期回復を願っている」
プジョーのチームディレクターであるオリビエ・ジャンソニーはそう語った。
「ストフェル・バンドーンには、我々が全幅の信頼を寄せており、彼ならすぐに戦列に加わって最大限の力を発揮してくれるだろう」
「シーズン終盤を迎え、残り2レースで100%の信頼性を確保し、プジョー9X8でトップ争いをすることが我々の目標だ」
「この2レースに向けてできる限りの準備をし、安定したパフォーマンスとレース結果を残せるように全力を尽くす」
昨年のモンツァでデビューしたプジョー9X8は、これまで信頼性トラブルに苦しめられてきたが、デビューから1年後の前戦モンツァで、93号車のジャン-エリック・ベルニュ、ミケル・イェンセン、ポール・ディ・レスタがハイパーカークラスでの初の表彰台を獲得した。ル・マン24時間レースでも一時総合首位を走るなど、その努力は実を結びつつある。
ジャンソニーはシーズンラスト2戦である富士とバーレーンに向けて、モンツァと同等以上のパフォーマンスを発揮したいと意気込んだ。
「このレースの目標は、我々が定期的に、そして2台のマシンで1位と表彰台を争えることを証明し続けることだ」
「富士とバーレーンの2レースでは、モンツァと同じレベルのパフォーマンスを発揮しなければならない」
「富士スピードウェイはトリッキーな天候に見舞われることも多いサーキットだが、我々は過去にそうなってもうまくやれることを証明している。昨年はパフォーマンスと信頼性の面で前進することができたんだ」
バンドーンはフォーミュラEではDSペンスキーでドライブしており、同じステランティス・グループのプジョーWECチームにリザーブドライバーという形で加わっていた。
昨年のバーレーン・ルーキーテストではバンドーンが9X8をテストする予定だったが、虫垂炎の診断を受け走行には参加できなかった。
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