Volkswagen ID.6
フォルクスワーゲン ID.6
ロールス・ロイス、中国・上海のファッション地区で「ファントム テンプス コレクション」を公開
ID.3とID.4に続くピュアEV第3弾
フォルクスワーゲン本社がニューモデル「ID.6」を発表。2021年4月22日から一般公開の第19回「上海自動車ショー」が舞台である。ID.3とID.4に続くピュアEVで、3列シートのSUVというパッケージが特徴だ。
「ID.6 CROZZ」と「ID. 6 X」なる2つのモデルが同時公開。既発のフォルクスワーゲン「ID.」シリーズや、アウディが先ごろオンラインで発表したニュ−モデル「アウディ Q4 e-tron」シリーズ(SUVとスポーツバックの2車型)と共通の、MEBというピュアEVのためのプラットフォームを用いている。
高性能グレードは4WD仕様に
2965mmというロングホイールベースに、全長4876mm、全高1680mmのボディを載せた余裕あるサイズのID.6。搭載パワートレインは、132kW、150kW、225kWという3種類の出力を持つモーター。
バッテリーは58kWhと77kWhの2種類で、満充電での航続距離は前者の場合436km、後者では588kmと発表されている。一方加速は、225kWのもっとも高性能のグレード(全輪駆動の4MOTION搭載)では、静止から100km/hに達するまでに6.6秒とかなりパワフルだ。
最新EVが揃い踏みする上海ショー
「このクルマを皮切りに、2030年までに中国で販売するフォルクスワーゲン車の50%を電動化する計画です」。フォルクスワーゲンのラルフ・ブランドシュテッターCEOは述べている。
フォルクスワーゲンの目標は、2030年までに欧州で販売される車両の70%のピュア電動化。中国と北米では50%が目標にかかげられている。
実際に開催された上海自動車ショーは、各国から多くのピュアEVが並べられる模様。メルセデス・ベンツ「EQB」、BMW「iX」、キャデラック「リリック」(量産一歩手前)、さらにトヨタ、レクサス、日産、ホンダといったブランドも、コンセプトモデルを含めてEVを出展する。加えて中国のブランドも多い。
「3列シートの7人乗りSUV」という売れ筋をマーク
フォルクスワーゲン ID.6は、伸張著しい大型SUV市場を視野に入れたモデルだ。ボディはID.4より30cmも延ばし、室内をうんと広くしている。オンラインの発表でよく聞かれたキーワードは「快適性が高い」だった。
さらに「スムーズな走り」「リラックスできる車内」それに「安全な走行」と、キーワードが続く。中国人のゲストを呼んでのオンライン発表のときは、ターゲットは20代のように見受けられた。実際はSUV車型だけあって、ファミリーユースも強く見込まれているはずだ。
広さを追究した室内には、3列シート仕様も用意される。乗車定員は7人。車重も2トンを超えるとはいえ、それでも310Nmの最大トルクを利用すれば、走り出しから中間加速にいたるまで、いいペースでのドライブが期待できそうだ。
現実世界と仮想世界を重ねるARナビ
室内には大きなモニターが2つ備わり、カーナビゲーションシステムにはAR(仮想現実)ナビも用意されるとのことだ。最近、アウディ Q4 e-tronに搭載することが発表されたARナビは、カメラによる前方映像に矢印が組み合わされたもので、おそらくウインドウスクリーンのヘッドアップディスプレイに投影されることになるだろう(アウディの例にならうと)。
これから主流になっていくであろうARナビ。すでに日本でも、メルセデス・ベンツがEクラスと21年式Sクラスで導入している例からすると、市街地の複雑な交差点や高速道路でとくに使い勝手がよさそうだ。
「買いやすいピュアEV」を提供する
「2023年までに中国には8車種のID.を導入。MEBを買いやすい価格で提供することで、セールスを拡大していこうと考えています」。先のブランドシュテッターCEOの言だ。ID.6は、中国の2つの工場で生産され、当面は中国専用のモデルとして販売される。
フォルクスワーゲンが手がける「買いやすいピュアEV」であるID.シリーズ。ID.3とID.4は2020年に本国で発表され、ドイツをはじめ順次欧州で販売を拡大していく予定。日本への導入は明示されておらず、日本法人によると2022年以降、といまひとつ歯切れが悪い。
とりわけ、いまはバッテリーと半導体の供給不足が解決されておらず、米国でも自動車の生産は停滞ぎみとの報道がなされている。生産がスムーズにいくようになり、フォルクスワーゲングループが進めているバッテリー工場が稼働するようになる、といくつかの条件が重なれば、計画どおりにID.シリーズは世に送り出されるようになるだろう。
“リアル”で開催された貴重な自動車ショー
とはいえ、自動車メーカーにとって、商品を宣伝する場は貴重だ。自動車ショーが軒並み中止になるなか、今回の上海自動車ショー開催である。待ってましたとばかり、世界中の自動車メーカーが出展。
トヨタは新しいEVシリーズにつらなる「bZ4Xコンセプト」、レクサスは新型「ES」、ニッサンは新型「エクストレイル」、ホンダは「SUV e:prototype」、アウディは「A6 e-tronコンセプト」、キャデラックはピュアEV「リリック(の量産に近いコンセプトモデル)」、プジョーはEVを含む新しいSUVシリーズ「4008」ファミリー、といったぐあいだ。
日本(ととりわけ米国)のメーカーにとっては、昨今ウイグルや台湾といったトピックをめぐって日本と米国がやや緊張をはらむ関係を生むなかで、利益を生む中国市場での拡販をめざしていかなくてはならない。
また、コロナ肺炎のまん延がいまも続くなか、ショー自体に問題はないのか。いろいろ是非もあるものの、こうしてフォルクスワーゲンのように新型車が発表され、自動車好きは眼が離せない内容になっているのは、たしかな事実なのである。
REPORT/小川フミオ(Fumio OGAWA)
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