グッドウッド、ウエスト・サセックス
ロールス・ロイスの破壊的な分身であるブラック・バッジの最もパワフルで俊敏かつ技術的な表現は、ゴーストによって具現化されていると彼らは語る。
【画像】ロールス・ロイス・ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIと様々なブラックバッジ・シリーズをみる 全196枚
今日、ロールス・ロイスは、大胆な進化を遂げ、ドライバーに焦点を当てた唯一無二のモーター・カー、ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIを発表。
ゴースト・シリーズIIは、反骨精神を持つ顧客の大胆なビスポーク・コミッションにふさわしいドラマチックなキャンバスを提供するために、入念に再設計されている。
ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者 クリス・ブラウンリッジ
「真のハウス・オブ・ラグジュアリーとして、私たちはお客様のご要望に突き動かされています。ブラック・バッジ・シリーズは、お客様が最も大胆で自信に満ちたステートメントを発することができるように、ブランド内につくり出した領域です。
ブラック・バッジ・ゴーストは、妥協のないエンジンの力強さと持ち前のアジリティを、主に運転席から享受したいと望むお客様の特別なご要望にお応えするものです。ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズ IIでは、当社の伝説的なエンジンをハイパワーに表現するとともに、より力強いテクニカルなデザイン処理とテキスタイル・パレットを組み込むことで、オーナー・ドライバーへのアピールを強化しました。
この車は、これまでで最もパワフルで、ドライバーにフォーカスしたV12エンジンを搭載したロールス・ロイスであり、世界で最も大胆かつダイナミックなスーパー・ラグジュアリー・カーの愛好者への私たちの継続的な取り組みを示すものです」と述べる。
ロールス・ロイス・モーター・カーズ エクステリア・デザイン責任者 ジュリアーヌ・ブラシ
「ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズ IIでは、当社の包括的なデザイン・アプローチの純粋さと存在感を維持しつつ、この車の驚異的なアジリティとパワーを明確に示す、繊細でありながらインパクトあるデザインを採用しました。
ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズ IIのためだけに製作された、控えめながらも破壊的なスタイリングのディテールは、ビスポーク・コミッションで注目を集め、大胆な目的意識を持ってあらゆる旅を体験したいというお客様の強い願いを反映しています」とコメントしている。
エクステリア
ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIの大胆さは、控えめながらもインパクトのあるエクステリア・デザインにある。
最も重要なスタイリング・ステートメントは、ロア・グリルで、ブラック・バッジ・ゴースト史上初となる独自のスタイリングが施されている。ロア・ブレーキのエアインテークには新しい形状が採用され、機能的なエアダクトにかけて縦方向に走る2本のダークトーンのクローム・ストリップが、テクニカルなブラック・クローム・フレームで囲まれた。
これらのパーツはパンテオン・グリルの垂直性と堅牢さを強調し、その奥にはこの車の心臓部であるパワフルで妥協のないV12エンジンが搭載されている。
ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIは、ロールス・ロイスを特徴づけるスピリット・オブ・エクスタシー、パンテオン・グリル、そして側面に取り付けられた「バッジ・オブ・オナー」をダークに仕上げた、ブラック・バッジの特徴であるブラック・クローム仕上げを保持する。
この効果を生み出すために、ステンレス製の基材に浸漬させる従来のクロームメッキ工程に特殊なクローム電解液が導入され、ダークな仕上がりが施された。
ダーク仕上げされた各パーツは、鏡のようなブラック・フィニッシュを実現するため、手作業で精密に研磨されている。ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズでは初めて、ドア・ハンドルにもブラック・フィニッシュが施され、世界で最も破壊的なスーパー・ラグジュアリー・カーを求める消費者を魅了する、ノワール(暗黒)な世界観をさらに押し広げた。
ドラマチックなホイール加工
ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIの最も印象的なエクステリアは、部分ポリッシュ加工の施された22インチ、7本スポークの鍛造ホイール・セットだ。
伝説的なハイパワーV12エンジンとシャシー・テクノロジーのメカニカルな複雑さを映し出すようデザインされたこのホイールは、視覚的な質量を抑え、スポーク形状を細くすることで、力強いディスク・ブレーキをはっきりと見ることができる。
このデザインは、車の力強さと並外れたダイナミクスを表現しており、ロールス・ロイス・ブランドにますます多くのお客様を惹き付け、大胆不敵なビスポーク・コミッションを生み出す、ブラック・バッジ・ゴーストの特徴的な要素を示していると彼らは表現している。
インテリア
ブラック・バッジを象徴するダークでテクニカルな表現は、ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIのインテリアにも控え目ながらも広範囲にあしらわれている。
ロールス・ロイスのオルターエゴを最も巧みに表現しているのは、おそらく新しいクロック・キャビネットだと彼らは表現する。
このキャビネットには、アナログのクロックとライトアップされたスピリット・オブ・エクスタシー像が収められ、ミラー仕上げではなく、ブラック・クローム仕上げで表現された。
このエレガントな現代的な工芸技術は、先進的なスピリット・オペレーティング・システムが統合された、最新鋭のセントラル・インフォメーション・ディスプレイと並んで配置されている。
カーボン・ファイバーの精巧な仕上げ
ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIは、ガラス製フェイシアの下からインテリア全体に丹念に施されたテクニカル・カーボンの仕上げを特徴としている。
ロールス・ロイスの職人たちは、ブラックのボリバル・ウッドをベースにカーボン・ファイバーとメタル・ファイバーを用いて、複雑でありながら控えめなダイヤモンド・シェイプの織り合わせ方を考案した。
樹脂コーティングされたカーボンとコントラストの効いたメタル・コーティングされた糸で編み込まれたリーフ模様は、ダイヤモンド模様に手作業で敷き詰められ、立体感を生み出している。
その後、各パーツは100°の圧力下で1時間硬化させた後、表面をサンド・ブラストして6層のラッカーを塗装するための「キー」が作られ、手作業で研磨してから、光沢のある仕上がりになるまで磨き上げられるという。最終的な効果は繊細でありながら、見る人に驚くべき深みと透明感を感じさせる。
イマーシブ・シーティングにセンター・コンソールを組み合わせる場合は、後部リクライニング・シートとシャンパン・クーラーを隔てるテクニカル・カーボンの「ウォーターフォール」セクションに、ブラック・バッジ・ファミリーのモチーフであるインフィニティ・シンボルを施すことができる。
航空宇宙グレードのアルミニウムで描かれたインフィニティ・シンボルは、6層の着色ラッカーの3層目と4層目の間に塗布され、まるでシンボルが浮き上がっているかのように見える。
ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIでは、インテリアのメタル部分をダークな色合いにするために、物理蒸着法と呼ばれる高度な技術が用いられた。
ダッシュボードとリア・キャビンのスピーカー・グリルや通気口の周囲はこの加工により強化されており、繰り返し使用したり、極端な温度にさらされたり、時間が経過しても、変色・変質することはないと彼らは断言している。
破壊的なマテリアルの組み合わせ
ブラック・バッジの顧客は、ゴースト・シリーズIIで選択可能となった新しいマテリアルを試すことができる。
たとえば、ロールス・ロイス独自の竹から作られた革新的なレーヨン生地「デュアリティ・ツイル」も選択でき、この大胆な新素材の開発は、ヘンリー・ロイス卿がかつて冬季を過ごしたヴィラ・ミモザに隣接する、コート・ダジュールの「地中海の庭園」に広がる広大な竹林からインスピレーションを得たものだ。
デュアリティ・ツイルには、創業者のイニシャル「R」を2つ重ね合わせて抽象的にデザインした「デュアリティ」グラフィックが刺繍されている。
インテリアの全域に施されたデュアリティ・ツイルには、最大220万のステッチと11マイルの糸を使用し、20時間もの工程を経て完成。
この精巧な素材は、51色の糸から選択できる大胆で外交的なコントラストの効いたカラーを選択することで、さらにインパクトのあるものにし、ブラック・バッジのこの素晴らしい仕上げの完成度を一層高めることができるという。
また、シート・レザーに小さな穴を開けて、ユニークなアートワークを施す革新的な現代工芸技術「プレースド・パーフォレーション」も選択可能だ。
パーフォレーションの大きさを変えることで奥行きを感じさせ、緻密で立体的なグラフィックを作り出し、最初の模様は、グッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスの上空で変化する雲の形と影からインスピレーションを得たという。
この模様は0.8ミリメートルと1.2ミリメートルのパーフォレーションで構成され、その数は最大10万7000個にのぼり、そのひとつひとつを入念に確認することで絶対的な均一性が確保されている。
エンジニアリング
ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIでは、強力なV12エンジンがハイパワー設定で搭載されており、ゴースト・シリーズIIと比較して29ps高い出力と5.1kg-m高いトルクを発揮。
すべてのロールス・ロイス・ブラック・バッジ・モデルと同様に、ギア選択レバーにある「Low」ボタンを押すと、スロットルを90%まで踏み込んだ時にギアシフト速度が50%増加するほか、エグゾースト・システムの音量が絶妙に広がるなど、ブラック・バッジ・ゴーストに搭載された先進テクノロジーのロックが解除される。
これらの機能は、ロールス・ロイスのエフォートレスなドライビング体験を損なうことなく、ドラマチックさを演出する。
このさらなるパワーを活用するために、ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIには、ブラック・バッジ・プラナー・サスペンション・システムが採用された。
ゴースト・シリーズIIと同様、この評価の高いシャシー・テクノロジーには、フロント・サスペンション・アセンブリの上部に独自のアッパー・ウィッシュボーン・ダンパー・ユニットが組み込まれている。
このユニットは、連続可変の電子制御ショック・アブソーバーやセルフレベリング機構付きのエアストラット・アセンブリがフロントとリアとで連動し、ロールス・ロイス特有の魔法のじゅうたんの乗り心地「マジック・カーペット・ライド」をさらに素早く生み出す。
またドライバーの自信を高めるべく、車両から大きなパワーを引き出すブレーキのバイトポイントを引き上げ、ペダルトラベルを小さくした。これはロールス・ロイスならではの力強い表現を求める顧客の要望に直接応えるものだという。
高いアジリティによるラグジュアリーな体験
ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズIIは、ロールス・ロイスの比類のないビスポーク・サービスの恩恵を受けながら、同時に妥協のないV12エンジンとブランド独自の高度なシャシー・システムのドラマチックな表現を享受したいという、ロールス・ロイスのお客様の要望の高まりを反映している。
この卓越した最新モデルは、先代モデルの圧倒的な成功を礎として、ラグジュアリーなドライビング体験の大胆なビジョンを体現しているとロールス・ロイスは締めくくった。
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