バンバーとキャツバーグが新型フェラーリを駆る。ニュル24時間にフリカデッリから参戦へ

　フリッカデッリ・レーシングチームは3月1日、使用するGT3カーのメーカーをフェラーリにスイッチすることを発表。あわせて2023年ニュルブルクリンク24時間レースを戦うドライバーラインアップを明らかにした。

　ドイツ、アイフェルのチームは今月初めにアール・バンバーとニッキー・キャツバーグを中心とした豪華なドライバーラインアップを確定させ、フェラーリ296 GT3をニュルブルクリンク24時間レースにデビューさせることを確認した。

　バンバーとキャッツバーグは、ノルドシュライフェ（ニュルブルクリンク北コース）のスペシャリストであるデビッド・ピタード、フェリペ・フェルナンデス・レーザーとゼッケン30番の新型フェラーリGT3をシェアする。

　2022年のニュルブルクリンク24時間に、それぞれBMWとアストンマーティンから参戦していたキャッツバーグとピタード。彼らは今季のレースが、クラウス・アッベレンが率いるチームでのデビュー戦となる。他のメンバーでは、バンバーは2021年大会に同チームから出場しており、またレーザーについてはチームの常連である。

「フリカデッリ・レーシングチームへのカムバックをとても楽しみにしている」とバンバーは述べた。

「フェラーリ296 GT3では強力なドライバーラインナップで取り組む、新たな挑戦が待ち受けている」

「クラウス（・アッベレン）は素晴らしい仕事をしてくれている。ここ数週間、このプロジェクトのために多くの優秀な人材を集めてくれた。ノルドシュライフェで僕たちが何を成し遂げられるか、いまから楽しみだよ」

　ニュルブルクリンクの名門チームは、長年ノルドシュライフェでポルシェのマシンを使用してきた。ところが2023年に向けては、昨年フェラーリが発表し今季からデリバリーが開始されているニューモデル、296 GT3にスイッチすることになった。

　GT3メーカーの変更についてチームのボスであるアッベレンは、長年フェラーリで戦ってきたリナルディ・レーシングとの新たなパートナーシップを模索してきたと説明した。

「新しいモータースポーツシーズンへの期待は、信じられないほど高い」と彼は言った。

「フェラーリ296 GT3の参戦により、実績のある“タイプ992”ポルシェ911 GT3カップに加えて今年は新たなプロジェクトが決定した。24時間レースまでの間に最高のパフォーマンスを発揮できるように車両を開発していきたい」

「その際に役立つのがリナルディ・レーシングの経験だ。彼らは2013年から国際舞台でフェラーリとレースをしている。リナルディチームの持つノウハウを頼りにしているんだ」

「我々は新しいGT3モデルの開発において、互いに恩恵を受けることしかできないので、このようなクロスチームでのコラボレーションを選択した」

　ミケーレ・リナルディは、「フェラーリのプロジェクトで、ノルドシュライフェに戻ることができるのは本当に素晴らしいことだ」と付け加えた。

「正直なところ、私は長い間このことを望んでいた。その時が訪れたことと、クラウスが私たちを信頼してくれたことを非常にうれしく思う」

「この野心的なプロジェクトにとても前向きで、フリッカデッリ・レーシングのチームと一緒にシーズンをスタートするのがすでに楽しみだ。我々はお互いをとてもよく補い合うことができると信じている」