8月24~25日、岡山県の岡山国際サーキットでSROジャパンカップ第4ラウンドのレース1/2が行われ、レース1ではBANKCY/藤波清斗組seven x seven by KFMの666号車ポルシェ911 GT3 Rが優勝。レース2は山脇大輔/高木真一組K-Tunes Racingの98号車フェラーリ296 GT3が優勝を飾った。2024年のチャンピオンはレース1で2位となった山脇/高木組が獲得した。
2024年からGTワールドチャレンジ・アジアとは別レースで、日本人ドライバー/チームを中心に争われているSROジャパンカップ。6月にスポーツランドSUGOで行われた単独イベントで開幕してから、富士、鈴鹿を経ていよいよ最終ラウンドの岡山を迎えた。今回から前澤友作/横溝直輝組MAEZAWA RACINGの555号車フェラーリ488 GT3、そしてBANKCY/藤波組seven x seven by KFMの666号車ポルシェ911 GT3 Rが加わり、GT3は8台が参加した。
前澤友作がいよいよGT3でレース挑戦! MAEZAWA RACINGがジャパンカップ岡山にスポット参戦へ
GTワールドチャレンジ・アジアとともに開催される『SRO GTパワーツアー』のなかで行われた第4ラウンドは、8月24日(土)に公式予選が行われたが、レース1でいきなりポールポジションを獲得したのは、BANKCYが1分29秒817を記録したseven x seven by KFMの666号車ポルシェ。2番手には植松忠雄がアタックしたTeam MACCHINAの55号車マクラーレン720S GT3が続いた。レース2の予選では、高木がアタックしたK-Tunes Racingの98号車フェラーリがポールポジションを獲得。横溝がアタックしたMAEZAWA RACINGの555号車フェラーリが2番手、藤波の666号車ポルシェが3番手につけた。
24日に行われたレース1では、ポールポジションからスタートしたseven x seven by KFMの666号車ポルシェがBANKCY、そして交代した藤波のドライブで盤石のレースを展開していき、デビュー戦とは思えぬ戦いでポール・トゥ・ウインを飾った。準備段階から自身が携わってきたチームの優勝に、藤波はチェッカー後涙をみせている。
2位となったのは、山脇/高木組K-Tunes Racingの98号車フェラーリ。優勝した666号車が規定上ポイントを獲得できないことから、フル参戦の山脇/高木組がフルポイントを獲得することになり、これでJapan Cupのチャンピオンを決めることになった。3位にはMOTOKI/武井真司組BINGO Racingの9号車キャラウェイ・コルベットC7 GT3-Rが入り、GT3アマクラス優勝を飾った。GT4は藤井優紀/加納政樹組YZ RACINGの50号車BMW M4 GT4が制した。
■レース2はK-tunesが制す。前澤組フェラーリが2位に
8月25日(日)のレース2は、午前のGTワールドチャレンジ・アジアで降っていた雨は止み、青空のもとドライコンディションで迎えた。1周目から激しいつばぜり合いが展開されるなか、トップを守ったのは前日チャンピオンを決めた高木駆るK-Tunes Racingの98号車フェラーリ296 GT3。レース1ウイナーの藤波駆るseven x seven by KFMの666号車ポルシェ911 GT3 Rが2番手、横溝直輝駆るMAEZAWA RACINGの555号車フェラーリ488 GT3が3番手に続いた。
序盤、K-tunesの高木がリードを広げる一方、2番手争いはseven x seven by KFMの藤波、MAEZAWA RACINGの横溝の接近戦となっていく。プロ-アマの3台がリードを広げていく展開となり、ピットウインドウオープン後、それぞれK-tunesは高木から山脇に、MAEZAWA RACINGは横溝から前澤に交代。またseven x seven by KFMは藤波からBANKCYに交代する。
このピットストップのなかでトップを奪ったのはBANKCYの666号車ポルシェ。2番手には前澤の555号車フェラーリ、3番手には山脇の98号車フェラーリが続くことになるが、山脇が前澤をオーバーテイク。これでトップ3の順位は決まったかに思われた。
しかし、seven x seven by KFMの666号車ポルシェはウインドウ内でのピット作業がこなせなかったことからペナルティが課されてしまった。これで98号車フェラーリがトップに浮上。山脇大輔/高木真一組K-Tunes Racingがレース2を制し、チャンピオン獲得のシーズンを締めくくることになった。
そしてデビューラウンドでの嬉しい2位表彰台となったのは前澤友作/横溝直輝組MAEZAWA RACINGの555号車フェラーリ。レース1では4位と表彰台登壇はならなかったが、前澤はGT3デビューのレースウイークで表彰台獲得という実績を残した。3位はMOTOKI/武井真司組BINGO Racingの9号車コルベットとなった。GT3アマのチャンピオンはTeam MACCHINAの植松が獲得した。
GT4は序盤から混戦のなか、末廣武士駆るWAKAYAMA TOYOTA with HOJUST RACINGの38号車トヨタGRスープラGT4が、野中誠太駆るTGRインドネシアの39号車GRスープラGT4をオーバーテイク。レース後半も落合俊之が着実にレースを進めレースを制し、末廣がGT4チャンピオンを獲得した。2台のポルシェ911 GT3 Cupで争われたGTCはレース1をGAMA 83 Racingが、レース2はABSSA MOTORSPORTが制した。
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