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アウディRS6アバント 2代目C6 中古車、故障や燃費は?

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アウディRS6アバント 2代目C6 中古車、故障や燃費は?

もくじ

ー 高額な修理代に注意
ー 超重量級だがそれに見合う装備も
ー アウディRS6アバントの中古車 購入時の注意点
ー 専門家の意見を聞いてみる
ー 知っておくべきこと
ー いくら払うべき?
ー 掘り出し物を発見

英国人が選ぶ、地味だけどお得な中古車20選 日本車多数 前編

高額な修理代に注意

故障すると高額だ。オイルポンプで言えば、故障するとオイルがドライバー側のエンジントレーに漏れ出てしまう。50ペンス(75円)のシールを貼って自分で対処できるにはできるが、真剣に整備するなら工賃、パーツ代含めて2200ポンド(33万円)以上かかる。RS6を中古で探すときは、オイルが垂れていないか、エンジン後部に滲みがないかを確認した方が良い。

これはまず始めに見るべきだ。あとはクーラントパイプも気になる。ホイールアーチを見れば、露出している部分が確認できる。ここが腐って液体が漏れ出していることもある。修理するガレージによってはエンジンを下ろしての作業になるが、状況によってはうまく修理して安く抑えてくれるところもある。どちらにせよ、この部分は買う前によくチェックしておかなくてはならない。

ついでに、ダイナミック・ライド・コントロール(DRC)システムも一度見渡しておこう。ダンパーに油圧を用いており、漏れていることがある。未舗装路を走るとダメージを受け、うまく密閉されなくなる。アウディは保護のため、ゴム製カバーの装着を勧めている。漏れがないか確認しよう。

すべてのポイントをクリアしていればまず大丈夫だ。故障がないことも多いこの3点だが、もし見逃すと待っているのは残念な未来だけだ。存在する最速のエステートの一台を所有する喜びがスポイルされてしまう。サルーンモデルもよく同様の故障があるが、アバントモデルの方が発生しやすい。

超重量級だがそれに見合う装備も

このC6シリーズのRS6は、2008年から2010年の2年しか販売されていない(軽いフェイスリフトが2009年に行われた)。5.0ℓV10エンジンを搭載し、インタークーラーと2機のターボチャージャーで過給され、580psを発生する。強烈な66.1kg-mのトルクは1500rpmから6250rpmに至るまで発揮され続ける。

クアトロの四輪駆動システムと6速ティプトロニック・ギアボックスが標準で搭載される。従って、DSGベースのSトロニックなどについているローンチコントロールは非搭載だ

ほかにも、前述のDRCサスペンションや油圧式のシステムも標準で搭載されている。これは前後輪を対角線状に結び、油圧を用いてセントラル・バルブでコントロールする機械式のシステムだ。これによりダンパーをコンフォート、ダイナミック、スポーツ3段階に調整できる。すべて機能するかチェックしよう。

RS6は20インチアロイホイールを履き、重量は2000kg以上あるが、その巨体に恥じぬ装備を持ち合わせている。オートエアコン、ボーズ製のサウンドシステム、前席電動スポーツシート、全席シートヒーター、レザー内装などなんでもついている。オプションにはプライバシーガラス、リアブラインド、ソフトクローズ・ドアなどがある。多くのRS6でこれらのオプションが追加されている。

もちろん燃費は悪く(7.2km/ℓといったところだろう)、毎年535ポンド(8万2000円)ほどの税金もかかる。スーパーカー級のパフォーマンスが安くで買えるとは誰も思わないだろうが。

安くないといえば、価格もそうだろう。2008年式のRS6がおよそ1万7500ポンド(269万円)だ。加えて、サスペンションとクーラントシステムが問題ないことを確かめ、オイルポンプのシールを準備する必要もある。

アウディRS6アバントの中古車 購入時の注意点

エンジン

1万6000kmごとにオイル交換が必要。アウディは10万kmごとに大規模な整備を推奨しているが、3万2000kmごとが望ましい。オイルポンプの漏れに気をつけなくてはならない。CPUチューンのみで862psまで増強できるが、まともなワークショップでチューンされたことをチェックしなければならない。

冷却システム

クーラントパイプはドライバー側を走っており、風雨にさらされて錆が発生する。ガレージによってはエンジンを下ろしての修理が必要で、2万5000ポンド(384万円)から2万9995ポンド(460万)かかる。しかし、中には500ポンド(7万7000円)前後でできる場合もある。

トランスミッション

ティプトロニックのギアボックスはタフだが、6万4000kmごとにオイルとフィルターが交換されているか確認する(500ポンド(7万7000円)ほどかかる)。

ボディ

腐食は目に見えないが、もし見つけたら修復歴を確認すべきだ。他にも、パネルの隙間が均一かチェックすると良い。

サスペンションとブレーキ

標準の油圧式ダイナミック・ライド・コントロール(DRC)サスペンションは、ショックアプソーバーからオイルが漏れる可能性がある。パーツと工賃で、一本あたり600ポンド(9万2000円)ほどかかる。サスペンションは前後輪を対角線状に連結するシステムとつながっているが、このホースからの漏れがないかを確認する。フロントの390mmディスクブレーキはパッド込みでひとつ550ポンド(8万4000円)だ。プレミアムタイヤは1本250ポンド(3万8000円)ほどするため、タイヤの残りの確認をお勧めする。

インテリア

タフだが、3モードのDRCを含め、すべてが正常に機能することを確認する。

専門家の意見を聞いてみる

マーティン・アダムス(「UNIT 20」創設者、ディレクター)

「私は4年間RS6 V10プラスのリミテッド・エディションを所有していました。スピードリミッターを解除するオプションは8000ポンド(123万)かかりました」

「かつて所有していたC5シリーズほどではありませんが、RS6は空飛ぶクルマです。重いクルマですし、正直言って四輪駆動システムは少々出来が悪くはありますが、クアトロのおかげでビッグパワーにたじろがず操ることができます」

「今までに4台のRS6を整備しましたが、よくあるのはオイルポンプ、インタークーラーからの液体漏れ、クーラントパイプの錆です。とはいえ最終型でも9年落ちであり、仕方ないことではあります」

知っておくべきこと

アウディは走行距離16万km以下で未改造なら保証に入ることができる。走行距離の長いモデルを購入し、保証料分の値引きを求める方が良いだろう。一例だが、走行距離15万9000km、2008年8月登録の、全メーカー整備記録付RS6 アバントのメーカー保証は250ポンド(3万8000円)の免責金額がついて1514ポンド(23万円)で加入できた。このクルマは2万1000ポンド(323万円)で売りに出されていたが、市場価格が1万6150ポンド(248万円)ほどであることを考えると、ディーラーによっては値切って保証費用を取り返すことも可能だろう。

いくら払うべき?

1万7500~1万9995ポンド(269万~307万円)

走行距離14万~19万kmで、初期型2008年式のRS6 アバントが多いが、2009年式もわずかにある。

2万~2万2995ポンド(307万~353万円)

走行距離13万kmほどの、もっと綺麗な2008/2009年式のアバントなどが購入できる。例えば、2008年8月登録、走行距離11万7000km、全メーカー整備記録、AAクラス保証付きのモデルが2万2995ポンド(353万円)だった。

2万3000~2万4995ポンド(353万~384万円)

上の項に加え、走行距離7万マイル(11万3000km)ほどの2009年式サルーンモデルも選べるようになる。

2万5000~2万9995ポンド(384~461万円)

メインは走行距離8万km以下、2009年式のモデルで、それにサルーンモデルも加わる。走行距離6万3000km、2010年式で2万9995ポンド(461万円)のモデルなどもある。

掘り出し物を発見

アウディRS6アバント 2008年8月登録 走行11.7万km 価格2万2995ポンド(353万円)

ワンオーナーで、全メーカー整備記録付き、ブラック・レザー・インテリア仕様のモデルである。オークション価格が1万7750ポンド(273万円)ほどだから、確実に値引きのチャンスはある。しかし、ワンオーナーという珍しく、素晴らしい来歴や、メーカー整備記録がすべて揃っていること、そして低走行車であることを考えると、値引き交渉はかなり大変な戦いとなるだろう。

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