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メルセデス・ベンツ レースカーのベースにもなるスーパースポーツモデルの2代目AMG GTクーペの予約受注開始

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メルセデス・ベンツ レースカーのベースにもなるスーパースポーツモデルの2代目AMG GTクーペの予約受注開始

メルセデス・ベンツ日本は2024年4月2日、メルセデスAMG のトップパフォーマンス・スポーツクーペで、2代目となる「メルセデス AMG GT クーペ」の予約受注を開始した。なお、デリバリーは4月下旬頃から順次行なわれる予定だ。

プレゼンテーションに登壇したメルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長メルセデスAMG社が独自開発するスーパースポーツ・モデルのGTクーペ「190型」は2019年に発売され、今回のGTクーペ「192型」は2代目となる。2023年8月にアメリカのペブルビーチでワールドプレミアを行ない、秋からヨーロッパで発売されている。

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ヨーロッパでは、GT43、GT55 4MATIC+、GT63 4MATIC+がラインアップされているが、日本へはGT63 4MATIC+の左ハンドル・モデルのみの導入となっている。

AMG SLと共通のプラットフォームを採用し、初代よりボディは大型化している。ボディサイズは、全長4730mm、全幅1985mm、全高1355mm、ホイールベース2700mm。車両重量は1940kgとヘビー級のスポーツモデルだ。

アファルターバッハのAMG独自開発のボディの骨格はアルミ、高張力スチール、マグネシウム、繊維複合材を組み合わせて使用し、ドア類を除去したホワイトボディ重量は270kgと重量を抑えつつ高剛性を実現している。ボディシェルのねじり剛性は先代比で18%、上下方向の剛性は40%向上。

またスポーツ性能を追求するため、低重心が追求され、フロント・ミッド配置のパワートレインとアクスルの接続部を低い位置にし、剛性面で重要なコンポーネントをボディ構造内に配置。フロントおよびリヤセクションとキャビンセルの接続部の曲げ強度やねじり剛性を強化している。

骨格部の接合はMIG溶接、レーザー溶接、パンチリベット、ブラインドリベット、MIGハンダ、接着剤など最新の接合方法とそれらに必要な精密な工具製作によって、ボディシェルの品質が最高水準にまで高められている。

ボディフォルム自体は、フロントミッドシップによるロングノーズ、スモールキャビン、そしてショートテイルというクラシックなFRクーペで、リヤに大型ハッチドアを備えている。

キャビンは2座席で、オプションで超小型の前方可倒式のリヤシートを選択できるが、このリヤシートは身長150cm以下の子供しか座ることは不可能で、ポルシェ 911と同様だ。なおラゲッジ容量は、標準2座席モデルで321L、4座席仕様でリヤシートを倒した状態では675Lとなる。

ボディの空力対策では、100km/h以上の車速の場合、エンジン部床面の軽量カーボンパーツ(2kg)が約40mmほど自動的に下降し、ベンチュリー効果によって車体下部への空気の流れを加速させることでフロントアクスル部のリフトを250km/h走行時でダウンフォースを約50kg増大させる。

また、リヤエンドには5段階に変化するリトラクタブル・リヤスポイラーを標準装備し、自動昇降スポイラーを装備している。その他にエンジンルーム内に可変エアパネルを装備し、空気抵抗と冷却性能を自動制御するようになっている。

搭載するエンジンは4.0LのV型8気筒ツインターボ(M177型)で、2個のターボはVバンクの谷間に搭載されている。出力は585ps(430kW)、最大トルク800Nm。このV8エンジンは他のメルセデス用とは異なり、専用オイルパン、アクティブ・クランクケース・ベンチレーション、専用インタークーラー、そして3系統独立冷却システムを装備し、過酷なサーキット走行に耐える仕様となっている。動力性能は0-100km/hが3.2秒、最高速度は315km/hと公表されている。

エンジンマウントも磁性流体を使用した可変式ダイナミックエンジンマウントを採用。スポーツ走行時にはマウント剛性が向上するようになっている。トランスミッションは9速のAMGスピードシフトMCTを組み合わせている。そして前後駆動クルクを連続可変制御するAMG 4MATIC+による4輪駆動だ。

シャシーでは電動機械式の連続可変式電子制御スタビライザーと油圧式の可変制御ダンパーを組み合わせたAMGアクティブライドコントロール、、電子制御AMG LSDや最大舵角2.5度のリヤアクスルステアリングを装備。油圧制御ダンパーにより低速時にフロント部を30mmリフトアップさせることができる。

サスペンションは、スポーツカー専用で、フロント、リヤともに5リンク式だ。特にフロントはインホイール型ダブルウイッシュボーン形式で、上下のリンクはボールジョイントを使用した分割式でさらにタイロッドもリンクとして機能する。これにより仮想キングピン軸を備え、超ワイドタイヤを装着しても精緻な操舵フィールを実現している。

インテリアは最新のAMGデザインで、メーターパネルは12.3インチのデジタル・ディスプレイ、中央部には縦型の11.9インチメディアディスプレイを装備。またシートやダッシュボード、ドアパネルはアクセントステッチ付きのナッパレザー仕上げだ。

シートはサポート性能が高いAMG専用のナッパレザー・スポーツシートを装備し、オプションでサーキット走行でも高いサポート性を持つAMGパフォーマンス・シートも設定されている。

装備では、最新の運転支援システム、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)、ブルーメスター・サラウンド・オーディオ(オプションでブレーメスター・ハイエンド3Dオーディオも設定)などをフル装備している。

なおメルセデスAMG GTクーペは、モータースポーツの分野でもGT3仕様、GT4仕様が製造されており、スーパー耐久シリーズやスーパーGT選手権・GT300クラスで見ることができる。

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みんなのコメント

1件
  • xtr********
    4シーターって完全とSL共用なんだろうけど、
    これはベンツの縁故しか買わないだろうし、
    買っちゃいけないね。
    昨今のベンツはEQシリーズに偏向し過ぎてたのかデザインもひどいし、アストン、ランボ、フェラーリ、ポルシェがよい。
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