11月3日、最終戦翌日恒例のWEC世界耐久選手権の『ルーキーテスト』が、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた。注目の若手/新人ドライバーが多数出走するなか、公式セッションに当該クラスのマシンで出走するのが初となる“ルーキー”の最速タイムをマークしたのは、50号車フェラーリ499Pをドライブしたアーサー・ルクレールだった。
ルーキーテストには、シリーズが推薦する若手ドライバーのほか、各チームがドライバーを自由に起用でき、シリーズ参戦経験の少ないや、レギュラードライバーも出走が可能。前夜に最終戦の激闘が終わったばかりのサーキットで、午前2時間、午後3時間の走行セッションが設けられた。
WECルーキーテストのエントリーリストが更新。注目の新規参加ドライバーも
午前のセッションでは、2号車キャデラックVシリーズ.Rのレギュラーであるアール・バンバーが、1分49秒566というタイムを記録。このタイムは午後のセッション終了まで破られることはなく、全体を通した最速タイムとなった。
午前のセッションでのルーキー最速は、36号車アルピーヌA424をドライブしたビクトール・マルタンスの1分50秒934。新人2番手は、来季プジョーのレギュラーシートが決まっているマルテ・ヤコブセンがドライブする94号車プジョー9X8となった。
このマルタンスの新人最速タイムはしかし、午後のセッションに入ってから、フェラーリのルクレールによって破られることとなった。午前・午後合わせて61周を走り込んだルクレールは、1分50秒460というベストタイムを残している。
これに続いたのは、今季BMW M4 GT3でLMGT3に参戦し、待望のBMW Mハイブリッド V8のドライブ機会を得た元2輪世界王者のバレンティーノ・ロッシ。彼は午後のセッションで1分50秒577という自己ベストを刻んだ。
午後のセッションで見ると、全体の最速タイムを記録したのは、36号車アルピーヌのジュール・グーノンだった。今季4戦に参戦したグーノンは、来季のレギュラードライバー昇格が決まっている。
LMGT3クラスでは、午後のセッションで2分01秒772を記録した78号車レクサスRC F GT3のベン・バーニコートがこの日を通しての最速タイムを記録した。95号車マクラーレン720S GT3 Evoをドライブしたふたりのドライバー、グレゴワール・ソーシーと佐藤万璃音がこれに続いている。
元FIA F2ドライバーのマハビール・ラグナサンが駆る55号車フェラーリ296 GT3で4番手。元F1ドライバー、オリビエの息子であるオーレリアン・パニスは78号車レクサスでクラス5番手タイムを記録している。
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