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新型メルセデス・ベンツCクラス・オールテレーンへ試乗 伝統の能力+走破性 前編

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新型メルセデス・ベンツCクラス・オールテレーンへ試乗 伝統の能力+走破性 前編

Cクラス・ワゴンを土台に40mmリフトアップ

クロスオーバー嗜好が進むなか、2021年9月のミュンヘン・モーターショーで新モデルが発表されていた。アウディA4 オールロードやフォルクスワーゲン・パサート・オールトラック、ボルボV60 クロスカントリーといったモデルへ対峙するために。

<span>【画像】新型Cクラス・オールテレーン ステーションワゴンのクロスオーバーはほかにも 全88枚</span>

それが、このメルセデス・ベンツCクラス・オールテレーンだ。上級クロスオーバーとして、最新のCクラス・ステーションワゴンと、間もなく次世代へモデルチェンジされるSUVのGLCとの間に位置することになる。

Cクラス・オールテレーンのコンセプトは、基本的にはひと回り大きいEクラスをベースにした、Eクラス・オールテレーンと同じ。こちらは、2017年から英国のディーラーに並んでいる。

フロント4リンク、リア5リンクとなるCクラスのサスペンションを改良し、車高を40mmリフトアップ。砂や泥への耐性を高めるため、ステアリング・ナックルは専用品が与えられている。

ボディまわりは、専用フロントグリルと前後バンパー下のキックプレート、黒い樹脂製のホイールアーチなどでオフロード感を演出。バンパー自体も、独自のデザインとなっている。アルミホイールは、17インチから19インチまで選択が可能だ。

ヘッドライトはLEDが標準装備。49km/hまで点灯可能な、明るいオフロードライトも備わる。

ボディに追加された変更によって、通常のCクラス・ステーションワゴンと比べて全長は4mmプラスの4755mmに。全幅は21mm増え、1841mmとなった。ホイールベースは2865mmと変わりない。

1.5L 4気筒ガソリンターボ+ISGのC200

メルセデス・ベンツは、欧州市場でのCクラス・オールテレーンの販売台数をさほど見込んでおらず、この地で提供されるエンジンは2種類のみ。しかも、英国に正式導入される予定はないようだ。

今回試乗したのは、C200 4マティック・オールテレーン。1.5Lの4気筒ガソリンターボを搭載し、最高出力203ps、最大トルク30.4kg-mを発揮する。そこへ20psと20.2kg-mのスターター・ジェネレーター(ISG)を追加した、マイルド・ハイブリッドとなる。

C200dというディーゼルエンジンも用意される。こちらには199psと44.7kg-mを発揮する2.0L 4気筒ディーゼルターボと、選出のISGが組み合わされている。

トランスミッションは、エンジンを問わず9速AT。4マティックだから四輪駆動で、フロントに最大で45%、リアに最大55%の駆動力を、必要に応じて分配することを可能としている。

ドライブモードは、エコとコンフォート、スポーツに加えて、オールテレーンに新設定されたオフロードとオフロードプラスの5種類。コースティング機能が備わり、負荷が小さい場合にエンジンを停止させ、エネルギー消費を抑えてくれる。

0-100km/h加速は、スポーツ・モードで7.5秒がうたわれ、後輪駆動のC200 ステーションワゴンと同時。最高速度は、試乗した4気筒ガソリンターボのC200 オールテレーンなら、231km/hに設定される。

予習はこのくらいにして、試乗といこう。

ドライバーに安心感や自信感を与えてくれる

重い踏みごたえのアクセルペダルを深く倒してみると、数字に違わない加速力が得られる。ATが即座にキックダウンしてくれるおかげだ。四輪駆動システムも備わるため、オンロードでのグリップやトラクションはすこぶる高い。

ただし、1720kgの車重を引っ張るために、1.5Lターボエンジンはかなり頑張る必要がある様子。高速域での追い越し時には、エンジンとエグゾーストから放たれるサウンドが小さくない。洗練度は今ひとつといえる。

クロスオーバーらしくゆったり流していれば、穏やかな質感に浸っていられる。トルクは充分以上で、ATは積極的に高めのギアを選んでくれるから、エンジンは低回転を保ったまましずしずと進んでいく。平均燃費は、WLTP値で14.7km/Lと良好だ。

操縦性は第5世代の最新Cクラスと同様に、ドライバーへ安心感や自信感を与えてくれるもの。ステアリングの反応は見事なまでに正確で、重み付けも素晴らしい。手のひらに伝わるフィードバックも、その印象を高めている。

最新のCクラスにはエアサスペンションが備わらないが、オールテレーンでも同様。ライバルモデルと同じく、スチールコイルがボディを支える。

ただし、車高が持ち上げられているにも関わらず、サスペンションのストロークは通常のCクラス・ステーションワゴンと変わらないそうだ。それでも、オフロードでも快適性を維持するため、スプリングレートなどは独自設定となっている。

この続きは後編にて。

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みんなのコメント

17件
  • 日本導入時にはバカ高プライス設定必至だが、このルックスではCLAクラスと間違われてナメられるのがオチ
  • プライド高きドイツにしては珍しく日本車からのパクリ企画車
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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