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もう一度MT車に戻りたい! 令和でも運転を愛するおじさんに薦めたい「軽くて安くて楽しいMT車」たち

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もう一度MT車に戻りたい! 令和でも運転を愛するおじさんに薦めたい「軽くて安くて楽しいMT車」たち

 50代のおじさんが20代だった頃、軽くて安くて楽しいMT車はたくさんあった。しかし、今では数少なくなってしまった。あと7年あまりで新車の純ガソリン車が買えなくなくなるので、今こそ軽くて安くて楽しいMT車を買おうじゃないか!

文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、トヨタ、ホンダ、マツダ、ダイハツ、スズキ

もう一度MT車に戻りたい! 令和でも運転を愛するおじさんに薦めたい「軽くて安くて楽しいMT車」たち

■スイフトスポーツ(6速MT)/車重900kg、1.4Lターボ(140ps)、188万5400円~

世界を見渡してもこんなに安くて楽しいMT車はめったにない

 50代のおじさん世代が20代の頃には、初代CR-X(760kg)、2代目CR-X(880kg)、初代シビックタイプR(1040~1090kg)、AW11型MR2(1100kg)、初代NAロードスター(940~980kg)、AZ-1(720kg)/ビート(760kg)/カプチーノ(700kg)などなど、軽くて安くて楽しいMTがたくさんあった。

 そして2023年を迎えた現在、軽くて安くて楽しいMT車はないか、頭のなかを巡らせてみると、あるじゃないか!

 子供は成人し、あまり会話のない(?)奥さんと、MT車に乗って、うまいもの食べに行きがてらドライブなんていいんじゃないでしょうか。20代の頃に戻った気分になるかもしれないし……。

 というわけで、一発目はスイフトスポーツ。もはや世界を見渡しても、こんな価格で、こんなに楽しいFFスポーツは、これしかないといっても大げさじゃない。

 車両重量は6速MT/970kgと1トンを切り、エンジンは140psの1.4Lターボ。1トンを切る軽量ボディにパンチのあるエンジンレスポンス、ハンドリングも軽快で超楽しい。

 しかも家族持ちにもOKの5ドアボディ。次期スイフトスポーツはハイブリッドになると言われているので純ガソリン車の現行モデルを今のうちに新車で手に入れておきたい。

スイフトスポーツのコクピット

■ロードスター990S(6速MT)/車重990kg、1.5L、直4(132ps)、295万9000円

2021年12月16日に特別仕様車として追加された「ロードスター 990S」。最軽量の「S」グレードをベースにバネ下重量の低減と、シャシーとエンジンの専用セッティングを施した。価格は295万9000円

 スイフトスポーツに比べると100万円以上高いが、FRであること、意のままに操ることができる人馬一体感という意味では、こちらのほうが気持ちいい。

 990Sは、もともと990kgだったSをベースに、ブレンボ社製のブレーキキャリパーやRAYS製の軽量アルミホイールを装着することによってバネ下を軽減し、専用チューニングの足回りやECUなどに変更されている。価格は295万9000円と決して安くはないが、価格以上の満足度が得られるだろう。

 1トン切りのボディに搭載されているのは132ps/15.5kgmの1.5L、直4NA。パワーがないと思われるかもしれないが、走り出しの瞬間から「軽い!」と感じるし、ワインディングを走ると、「これこそがロードスターだよな」としみじみと嬉しさがこみあげてくる。

■トヨタヤリス1.5ガソリン(6速MT)/車重980kg、1.5L、直3(120ps)、154万8000円~

トヨタ ヤリス(1.5L/6MT MT車:154万8000~190万4000円) 1.5Lのベーシックなグレードだが、MTシフトで意外とスポーティな走りが楽しめる

 GRヤリスも、と思った方はごめんなさい。GRヤリスは272psの1.6L、直3ターボで272ps/37.7kgmと、WRCマシン譲りのモンスターマシンだ。加速フィールもホットハッチのレベルじゃない。しかも価格は396万~456万円とお高い。

 実はノーマルのヤリスのなかに、1トンを切っている車重で、MTがあるのだ。実際に乗ってみると、ただの廉価版グレードと思いきや、けっこう楽しい。

 車重はXが980kg、Gが990kgと1トンを切っている。エンジンは自然吸気の1.5L、直3、120ps/14.8kgmを発生。

 お世辞にもパワーがあるといえないが、意外や意外、高回転までブン回して楽しめるし、以前の4気筒よりもはるかにスムーズに気持ちよく吹け上がる。

 エンジンを回す楽しみは、イタフラ車の一番安いMT車に乗っている感覚に近く、もっといえば、EP71スタタボ時代にあったNAのスターレットSiを思い出す。

 このヤリスのMT車は、シフトフィールも欧州車的で、それほどショートストロークではないが、小気味よくつながる。

 クセのない素直なハンドリングもなかなか気持ちがいいし、こりゃハイブリッドやガソリン車のCVTより、素うどん的なよさがあっていいかも。乗り心地いいし、大穴かもしれない。

 そしてヤリスのMTの価格は、Xの6速MTなら、なんとたったの154万8000円から! ロードスターの半額くらいで買えるんだから最高じゃないか。

■マツダ2 1.5SPORTS(6MT)/車重1060kg、1.5L、直4(110ps)、200万2000円

1.5L、直4エンジンを搭載する1.5 SPORT

 2023年1月27日にマイナーチェンジモデルが発表されたマツダ2。同日に予約受注が開始され、3月下旬に発売される。

 今回のマイナーチェンジで、前後バンパーやグリルの意匠変更のほか、ホイールカバーのデザイン変更、ルーフフィルムを使ったツートーン外装、バイオエンジニアリングプラスという植物由来の内装パネルの採用などがリフレッシュの主な内容。

 注目は、このマツダ2に、1.5Lのガソリン車と1.5Lのディーゼルターボ車に6速MT車が設定されていること。

 マイナーチェンジモデルには残念ながらまだ試乗していないが、パワートレインは変更されていないので、従来モデルの試乗した時の印象をお伝えしよう。

 ガソリン車の1.5Lモデルは、車重1060kgに、110ps/14.5kgmというスペックで平凡にみえるが、実際運転してみると14:1という高い圧縮比によりビート感のある吹け上がりと、中高速域のパワー感が魅力。ピリ辛のホットハッチというほどでもないが、6速MTを繰り、ワインディングで走らせると、楽しい。

 イチ押しは1.5Lガソリン車だが、ディーゼルターボもおススメ。車重が1110kgと少々重く、価格も232万1000円ながら、コンパクトカーに1.5Lディーゼルターボエンジンを搭載していて、しかもMTで楽しめるという希少性からおススメできる。

 最高出力は105psながら最大トルクは22.4kgmだから、高回転の伸びはないが、下からの豊かなトルクがあるので、MT+ディーゼルターボによる運転は超楽しい。

■ホンダN-ONE RS(6速MT)/車重840kg、660cc直3ターボ(64ps)、199万9800円

ホンダN-ONE スポーティグレードのRS。搭載されるS07B型エンジンは658cc直3ターボで64ps/10.6kgmを発生する。価格は6MT、CVTともに199万9800円

 軽自動車のおススメは、コペンかN-ONEか迷ったが、今回はN-ONEのMT車をおススメしたい。

 車重840kgのボディに660cc、3気筒ターボエンジン、S660譲りの6速MTを搭載。このターボエンジンはレスポンスが素晴らしくシャープに回り、まるでNAエンジンのようなフィール。

 6速MTはカチッと決まるシフトフィールだけでも楽しいが、1~4速までクロスレシオとしたことでキビキビと走らせることができる。

 価格は199万9800円と、軽ながらスイスポに迫ってしまうが、維持費重視ならこっち。筆者は生産終了したアルトワークスもしくはこのN-ONE RSを購入し、週末、ジムカーナコースで走らせてみるのもいいかなと思っている。

■番外編/ハイゼットトラック(5速MT)/車重710~720kg、660cc直3(46ps)、90万2000円~

ハイゼットトラックエクストラ。最小回転半径も3.6mと小回りもバッチリ

 最後に忘れちゃいけないクルマがあった。安くて軽くて楽しいMT車こそ、ニッポンの軽トラじゃないかと思う。しかもミドシップの後輪駆動(4WDもあるが)だ! ほとんど1人しか乗らないおじさんには軽トラのMTがいいかもしれない。

 スズキキャリイもあるが、今回は大型メーターを採用し、安っぽくないダイハツハイゼットトラックをおススメしたい。

 新採用されたCVTも秀逸だが、やはり5速MTのほうが超楽しい。ボディは770kgと軽く、46pの直3NAエンジンは、アクセルを強く踏むと出足がよすぎて「超楽しい」と感じる人が多いハズ。

 快適志向の人ならシートがリクライニングできて室内の広いジャンボ(109万4500円)がおススメ。

とても軽商用トラックとは思えないハイゼットトラックのコクピット。写真はCVT

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