現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【AMGとM】高性能と快適性の極致”M8グランクーペ VS GT53 4ドアクーペ”どこまでも速くそして快適な2台のハイパフォーマー

ここから本文です

【AMGとM】高性能と快適性の極致”M8グランクーペ VS GT53 4ドアクーペ”どこまでも速くそして快適な2台のハイパフォーマー

掲載 3
【AMGとM】高性能と快適性の極致”M8グランクーペ VS GT53 4ドアクーペ”どこまでも速くそして快適な2台のハイパフォーマー

エレガントとエキサイティングを合わせ持ち、圧倒的なパワーを誇るメルセデスAMG GT53 4ドア・クーペとBMW M8グランクーペ。AMGとMのトップであるこの2台は(本来はGT63)、どんな世界観を持っているのか。それぞれの出自と秘めたパフォーマンスから、2台の魅力に迫る。

【写真8枚】それぞれの流儀を貫くハイパフォーマー、M8グランクーペとGT53 4ドアクーペの詳細を写真で見る

【ホイールカタログ2022-2023冬】信頼のクオリティと機能で幅広い輸入車の足元をフォロー! 『阿部商会』のホイールラインナップ

各々の流儀を貫くことで確固たる存在感を放つ

メルセデス・ベンツとAMGと、BMWとM、それぞれにおけるメーカーと高性能ブランドの関わりは、案外によく似ていたのではないか。アルフレヒト&メルヒャーのプライベートカンパニーであったAMGと、BMWのボブ・ルッツが責任者としてモータースポーツ活動を担った完全子会社のBMW Mというスタート地点での立場の違いこそあったものの、その後の歩みは互いに意識しあっていたかのようにシンクロする。

共にレースカーとチューニングロードカーの開発を両立する高性能ブランドとして成長を続け、数々の名車を世に送り出していた。途中からはAMGもメルセデスの子会社となって同じような立ち位置となり、両ブランドとも親会社の豊富なラインナップをベースとした高性能シリーズモデルを開発。

そんな両ブランドによる黎明期の中心的なモデルが4ドアサルーンベースであったことを思い出した時、最新ラインナップにおけるこの2台、BMW M8グランクーペ(以下M8)とメルセデスAMG GT53 4ドア・クーペ(以下GT53)の対決はある意味、それぞれの歴史性を現代においてアピールする絶好の機会であると言うほかない。ドア数に限らず高性能スポーツサルーンこそ、両ブランドのイメージを過去において決定づけた存在であった。

結論から言うとこの2台、動力性能そのものはカテゴリーが違うために比較できないが、それぞれの突出してユニークなドライブフィールを提供することを通じて、ブランドとメーカー両方の”持ち味”を存分にアピールできている。

圧倒的な最上位“M”の実力を備える

M8は優れたグランドツーリングカーであると同時に、スポーツカー的な要素がとても色濃く見て取れる。ハンドリングはクーペ譲りであり、前を向いている限りリアに立派なドアとシートがあったことを忘れてドライブに熱中してしまう。さらに重要な役割を果たしているのがM社謹製のS系V8ユニットで、最近ではMパフォーマンスでも相当なスペックを発揮するものの、やはりS系ユニットの高回転域におけるエンジンフィールは別格。これを知ってしまうと、自ら望んでMパフォーマンスに降りることなどできないだろう。

上質さとスポーティさを備えるインテリア

一方のGT53はどうか。本来M8を相手にするというならGT63Sだろうが、そんな怪物を呼び出さずとも53で十分に現代のAMG(=21世紀以降)らしさを体験できると思う(逆にいうと63系には独立時代のモンスター感も存在していると想像するのだが)。そして現代のAMGらしさとは何かといえば、メルセデス・ベンツとしての高機能と安全性を高性能モデルでもそのまま体現することにあって、スポーツカーのように楽しむことも望めば十分にできるが、それ以上に、そしてまさに名前が物語っているように、非常に優れたグランドツーリングカーであることが重要だったというわけだ。

実際、GT53の走りはわずかに硬質なライドフィールではあるものの、基本的にはフラット&コンフォートに徹しており、ドライバーをけしかけるようなキャラクターの持ち主ではない。最後まで責任を持つという実にメルセデスらしい強いプロダクト・ウィルを感じる。

この2台を見ていると、AMGが高性能をメルセデスの流儀で表現することに徹しているのに対して、Mはもともとの考え方をそのまま現代に受け継いでいるようにも思えてきた。スタート地点におけるわずかな違いがそれを生み出したという点でも、それぞれに歴史ありというべきだ。

【Specification】BMW M8コペンティション・グランクーペ
■全長×全幅×全高=5105×1945×1420mm
■ホイールベース=3025mm
■車両重量=2000kg
■エンジン種類/排気量=V8DOHC24V+ターボ/4394cc
■最高出力=625ps(460kW)/6000rpm
■最大トルク=750Nm(76.5kg-m)/1800-5860rpm
■トランスミッション=8速AT
■サスペンション(F:R)=W:ウイッシュボーン:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=275/35R20:285/35R20
■車両本体価格(税込)=24,400,000円
■問い合わせ先=BMWジャパン ☎0120-269-437

【Specification】メルセデスAMG GT53 4マチック+
■全長×全幅×全高=5050×1955×1440mm
■ホイールベース=2950mm
■車両重量=2080kg
■エンジン種類/排気量=直6DOHC24V+ターボ/2996cc
■最高出力=435ps(320kW)/6100rpm
■最大トルク=520Nm(53.0kg-m)/1800-5800rpm
■トランスミッション=9速AT
■サスペンション(F:R)=4リンク:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=265/40R20:295/35R20
■車両本体価格(税込)=18,390,000円
■問い合わせ先=メルセデス・ベンツ日本 ☎0120-190-610

メルセデスベンツ公式サイト
BMW公式サイト

こんな記事も読まれています

「ジャパンモビリティショー2024」開催決定 新しい事業つくるビジネスイベントに
「ジャパンモビリティショー2024」開催決定 新しい事業つくるビジネスイベントに
グーネット
アウディ A4/A5シリーズに“傑作”うたう2つの特別仕様車 インテリアの質感アップ
アウディ A4/A5シリーズに“傑作”うたう2つの特別仕様車 インテリアの質感アップ
グーネット
SUBARUサンバーを快走仕様!「誰もやらないスピーカー修復」2
SUBARUサンバーを快走仕様!「誰もやらないスピーカー修復」2
グーネット
小さいことに価値があるGLAのベストバイがコレ!【メルセデス・ベンツ GLA】
小さいことに価値があるGLAのベストバイがコレ!【メルセデス・ベンツ GLA】
グーネット
昭和世代じゃなきゃ理解不可能!? マツダがこだわる[ロータリーエンジン]って何がそんなにスゴい?
昭和世代じゃなきゃ理解不可能!? マツダがこだわる[ロータリーエンジン]って何がそんなにスゴい?
ベストカーWeb
新型[コスモスポーツ]復活!! 特許庁に出願されたから市販化秒読み!? しかもリトラクタブルも続行
新型[コスモスポーツ]復活!! 特許庁に出願されたから市販化秒読み!? しかもリトラクタブルも続行
ベストカーWeb
彼女のマツダ「RX-7」は175台限定の「タイプRZ」でした! ドレスデザイナーがFD3Sを選んだ理由と愛車に巡り合ったストーリーとは
彼女のマツダ「RX-7」は175台限定の「タイプRZ」でした! ドレスデザイナーがFD3Sを選んだ理由と愛車に巡り合ったストーリーとは
Auto Messe Web
鉄人リードのル・マン連続出場途切れる。ドライバー変更のプロトン、マスタング3台目のカラーリングを公開
鉄人リードのル・マン連続出場途切れる。ドライバー変更のプロトン、マスタング3台目のカラーリングを公開
AUTOSPORT web
中国GP以降伸び悩むセルジオ・ペレス。契約更新の保留が大きなプレッシャーに
中国GP以降伸び悩むセルジオ・ペレス。契約更新の保留が大きなプレッシャーに
AUTOSPORT web
ハイブリッドでクラシックな「アメリカン」 ジープ・グランドチェロキー 4xeへ試乗 悪路性能は圧巻
ハイブリッドでクラシックな「アメリカン」 ジープ・グランドチェロキー 4xeへ試乗 悪路性能は圧巻
AUTOCAR JAPAN
人はなぜ「◯◯界のロールス・ロイス」を目指すのか? 最高であり文化の香り漂うのは「ベル・エポック」という豊かな時代に誕生したから!?
人はなぜ「◯◯界のロールス・ロイス」を目指すのか? 最高であり文化の香り漂うのは「ベル・エポック」という豊かな時代に誕生したから!?
Auto Messe Web
フォード・マスタング躍進。チャズ・モスタート&キャメロン・ウォーターズが今季初勝利/RSC第4戦
フォード・マスタング躍進。チャズ・モスタート&キャメロン・ウォーターズが今季初勝利/RSC第4戦
AUTOSPORT web
2024スーパーGT第3戦鈴鹿のGT300クラス公式予選Q1組分けが発表
2024スーパーGT第3戦鈴鹿のGT300クラス公式予選Q1組分けが発表
AUTOSPORT web
ふたつの心臓を持つ猛牛!ウルスにプラグインHVが登場【ランボルギーニ ウルスSE】
ふたつの心臓を持つ猛牛!ウルスにプラグインHVが登場【ランボルギーニ ウルスSE】
グーネット
5速MTのみ! オープントップの新型「スポーツモデル」発表! レトロデザインに「タテ型マフラー」採用した「小さな高級車」に反響あり
5速MTのみ! オープントップの新型「スポーツモデル」発表! レトロデザインに「タテ型マフラー」採用した「小さな高級車」に反響あり
くるまのニュース
フォード・マスタング 史上初「4ドア仕様」導入か 派生モデル展開を示唆、しかしEV化は否定
フォード・マスタング 史上初「4ドア仕様」導入か 派生モデル展開を示唆、しかしEV化は否定
AUTOCAR JAPAN
アンドレッティ、元FIAチーフテクニカルオフィサーのパット・シモンズを獲得。2026年に向け技術規則の知識が活きるか
アンドレッティ、元FIAチーフテクニカルオフィサーのパット・シモンズを獲得。2026年に向け技術規則の知識が活きるか
AUTOSPORT web
ブガッティの正規アイテムがネットで購入できる! アパレルからビリヤード台まで…実車は果たして購入可能!?
ブガッティの正規アイテムがネットで購入できる! アパレルからビリヤード台まで…実車は果たして購入可能!?
Auto Messe Web

みんなのコメント

3件
  • RSはワーゲンを味付けしただけだからどうしてもAMG、Mの比較対象とは違う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1640.03258.0万円

中古車を検索
GTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1640.03258.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村