現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 新型スズキ・ジムニーのオフロード性能にたまげるの巻 ブレーキLSDトラクションコントロールにも驚く

ここから本文です

新型スズキ・ジムニーのオフロード性能にたまげるの巻 ブレーキLSDトラクションコントロールにも驚く

掲載 更新
新型スズキ・ジムニーのオフロード性能にたまげるの巻 ブレーキLSDトラクションコントロールにも驚く

大ヒットの兆しを見せている新型ジムニー/ジムニーシエラ。世界で認められる本格・小型4WDの、オフロード性能を試す機会を得た。果たして、その性能の高さに驚かされた。TEXT&PHOTO◎鈴木慎一

 新型ジムニー/ジムニーシエラの実車を見たのは、山梨県朝霧高原で行なわれた試乗会の会場が初めてだった。写真で見てもカッコいいと思ったが、実物は写真以上にキリッとシャープな印象だ。高い走破性を誇る本格4WDの凄みも感じさせつつ、カラフルなボディカラーも似合う「軽」ならではかわいさもあって、「乗る前からかなり好印象」という、気持ち的に盛り上がった状態で試乗車に向かった。

メルセデス・ベンツの新型Cクラスは「史上最もスポーティなCクラス」へと進化!

 今回の試乗会では、ジムニーの走破性能を体感できるように、オフロード・コース(富士ヶ嶺オフロード)が設定されていた。当方、オフロードのドライブは、メディア向けの試乗コースで体験させていただく以外は、ほぼなし、というオフロード素人であることを最初に申し述べておく。

 試乗車は、ジムニーXCの5速MTである。


 最初に見せてもらったのは、新型で初めて装備された「ブレーキLSDトラクションコントロール」だ。
 ジムニーは、前輪と後輪を直結したパートタイム4WDであるのが、ウリ。その直結式パートタイム4WDも、左右輪どちらががぬかるみや岩場などで空転してしまったら、もう一方の車輪(接地している車輪)の駆動力も失われてしまう。それを避けるために、フロント/リヤデファレンシャルにLSD(リミテッドスリップデフ)を装着して駆動力を確保する方法はもちろんあるが、悪路でない場面での走りやメインテナンスに難があった。

 新型ジムニーは、「ブレーキLSDトラクションコントロール」を装備した。これは「4L」モードのときに作動するシステムで、ESC(電子制御ブレーキ:Electronic Stability Control=メーカーによってはESP、VDCなど呼び方が違う)を使って空転したタイヤにブレーキをかけることで、もう一方の写真の駆動力を確実に確保する仕掛けだ。しかも、エンジントルクを落とすことがないため、極めて高い脱出性能を実現する。






 実際のデモを見た。

 すごい! これ、すごい。
「先代では、こういう場面ではどうしていたんですか?」と聞くと、
「先代では、こういう場面は脱出できませんでした」という答だった。正確には、テクニシャンの4WD遣いだと、右足でアクセルとコントロールしながら左足でブレーキペダルを踏みながら脱出することできるそうだが、私のような4WD素人には無理な相談だ。

 これが新型ジムニーでは、いともやすやすとできるのだ。


 こりゃ登れないよ!
 こりゃ、お腹擦っちゃうよ!
 こりゃ、顎を打っちゃうよ!

 という場面も、優れたアプローチアングル、デパーチャーアングル、制定地上高のおかげで、何ごともなく走破できてしまうのだ。




 急な下りでは「ヒルディセントコントロール」のおかげで、安心してステアリング操作に集中できるし、「ヒルホールドコントロール」がついているので、急な登り坂での発進も楽々だ。MTでブレーキからアクセルに踏み替える際も、最長2秒自動的にブレーキをかけてくれるから、慌てる必要がない。

 オフロードでの試乗で印象的だったのは、その強靱なフレーム&ボディだ。外から見ていると、「うわー、これ、走りきれないよ。中に乗っていたら酔ってしまいそうだよ」という場面でも、車内は、至って平和。自信を持ってドライブできるのだ。絶対的にコンパクトなボディサイズと相まって、「ジムニーなら、どこへでも行ける!」と思わせてくれる。

 世界中で高い支持を受けるジムニー。ジムニーでなければ行かれないし、ジムニーでなければ戻ってこられない場所が世界にはたくさんある。新型ジムニーは、その走破能力に磨きをかけた。4WD素人でも、「どこへでも行ける!」気にさせてくれるのは、おそらく、このクルマだけだろう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
レスポンス
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
くるまのニュース
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
日刊自動車新聞
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
くるまのニュース
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
バイクのニュース
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
レスポンス
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
日刊自動車新聞
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
レスポンス
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
motorsport.com 日本版
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
レスポンス
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
motorsport.com 日本版
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
くるくら
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
くるまのニュース
これはクセスゴ!!  オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
これはクセスゴ!! オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
バイクのニュース
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
レスポンス
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
カー・アンド・ドライバー
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
日刊自動車新聞
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
AutoBild Japan

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索
ジムニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村