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新型シビックタイプRは「いい子」すぎる!! 編集部の旧型オーナーが新型タイプRを公道試乗

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新型シビックタイプRは「いい子」すぎる!! 編集部の旧型オーナーが新型タイプRを公道試乗

 すっかり愛車のシビックタイプRが旧型になってショボーンとしているWeb編集部のシオカワです。さて今回ベストカー本誌からの依頼は、新型シビックタイプRを公道で乗ってみてほしいとのこと。クルマってだいたい新型がいいに決まっているのですけど、どうにか旧型のいいポイントを探しつつの試乗でした。愛車が新型に勝ってないと悔しくてしょうがないですので……。スカイラインGT-Rなど国産スポーツをこよなく愛してきたシオカワに、今回の新型はどう映るのか!? 旧型オーナーだからいえる本音をぶっちゃけます。旧型(428万円)より高い新型(450万360円)は性能がいいに決まってるでしょう!! はたして?

文:ベストカー編集部/写真:池之平昌信
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■新型はメカニカル的にダメな部分はない!!

 ベストカー編集部在籍時に750台限定の旧型タイプRに当選して、転売することもなくちゃんと乗っているWeb編集部の塩川です。今回はBC編集長のありがたいお誘いを受けてWeb編集部から出張です。実は新型は、以前も栃木のテストコースでプロトタイプを試乗しましたが公道では今回が初試乗なんです。最初から結論をいいましょう!! 「旧型のほうがよかった」という要素は出てきません。新型はすべてが進化しているし、大げさな表現でもなくFFスポーツで世界の舞台で胸を張れるモデルだと思います。ホンダファンとしては歓喜の瞬間だと思います。

 なんせ足回りはリアが旧型のトーションビームからマルチリンクになり、テストコースでの試乗時は少しオーバースピードでコーナーに進入しても吸い付いて曲がった記憶があります。今回の一般道試乗でも高速道路の継ぎ目や国道の凹凸でも妙な突き上げは皆無。旧型のダンパーのよさには今でも非常に唸っている私ですが、新型はあっさりそれを凌駕していて、スポーツカー嫌いな女性でもきっと爆睡できます。

 エンジンに関しても進化は大きい。旧型は3000rpmを超えたあたりから急激にトルクが立ち上がり、イマ時のクルマとしては「ドッカンターボ」気味だった。しかし新型はパワーが10‌ps上乗せされたにも関わらず、そのトルクの出方は超マイルド。「いいクルマ」になったことは誰の目にも明らかだと思います。

 リアシートのレッグスペースも広くなったし、トランクもスーツケースやゴルフバックだって簡単に飲み込めちゃう。家族4人でファミリーカーとしても普通に使えるクルマです。デザインは好みだからおいといて、お世辞抜きに褒めることしかない、新型。

旧型のレッグスぺースは実用の範囲内だが広くはない(旧型の腰が痛む純正シートはBRIDEに交換済み)

見るからに広い新型。10cmのホイールベース延長が室内空間にも効いている

■「タイプR」という符号をどう捉えるかで評価は変わる

 しかーし!! はっきりいいたいこともあります。「これでいいのかタイプR?」という疑問が常に付きまといます。「ターボになったタイプRを愛車にしているお前がいうな」という声も聞こえてきそうですが、それほど旧型と新型にも差があるんです。タイプRの存在意義を考えると新型は旧型にも増して「いい子」すぎる。

特に「+R」モードに切り替えた時の味付けは気になった部分。旧型では如実にダンパーの減衰が固められ、そこにスポーツを感じました。しかし新型は進化して、3つのモード(コンフォート/スポーツ/+R)選択が可能になったにもかかわらず差がわかりにくい。なんせ新型の「+R」でも旧型のノーマルよりも乗り心地がいいほどです。FD2のようにもっと脳みそが揺れるような味付けにしてもいいと思うんです。割り切れるタイプRなのに……。なんのためのダンパーモード切替えなのか、と思ってしまうのです。シビックセダンやシビックハッチバックという兄弟車があるのに、なぜタイプRにこんなに快適性も持ち込んでいるのかなーと。

 とまあ、ネチネチ書きましたが、クルマとしての完成度は高いので買って後悔はなしだと思います。家族旅行にだって使えて、サーキットで全開で走れるし、休日のワインディングでも気持ちよく走れるクルマです。もちろん時代が快適性をスポーツカーに求めていることも承知しています。ただこの新型タイプRを心の底から満喫するには皆さんの持つ「タイプR像」を先に捨てるのがベターなのでは、と思います。

かつての「タイプR」像をいかに捨てきるかで、このクルマの評価は変わるはず

 

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