欧州トヨタは、ベルギーのブリュッセルにて「bZ(Beyond Zero)」ブランドにおけるビジョンを拡張する「bZコンパクトSUVコンセプト」を世界初公開した。この新コンセプトは、欧州で最も大きなセグメントであるC-SUVセグメントに位置づけられており、C-HRプロローグと並ぶピュアな新型BEVとしてデビューする。また、市場顧客の多様なニーズに応えるために、商品ラインアップの拡充を通じて持続可能性を確保するというトヨタのマルチテック・アプローチも同時に示されている。
bZコンパクトSUVコンセプトは、南フランスの欧州トヨタ・デザイン設計開発部門「ED²(EDスクエア)」が担当。クリーンバイタルデザインアプローチを用いて、フルバッテリー電気自動車(BEV)として欧州で設計され、BEVに求められるミニマルなデザインと、未来に向けたバイタリティを両立させた二面性が存分に表現されている。このコンセプトモデルは、ゼロエミッション、低環境負荷で持続可能な素材、ダイナミックな性能や先進技術、そしてスタイリッシュな外観を高い次元で兼ね備えている。
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エッジの映えるプレミアムな立ち姿
エアロダイナミクスを追求したフォルムは、大きなホイールがアグレッシブなスタンスで、止まっていても動いているような躍動感が表現されている。また、ショートオーバーハングとスイープバックアングルにより、先進技術車としての存在感を示すとともに、絞り込まれたキャビンデザインにより、低抵抗で俊敏な外観が実現されている。それでいて、プレミアムなサーフェスを持つボディラインを備え、近未来的な外観が表現されている。車両サイズは、4,538×1,888×1,560 [mm](全長×全幅×全高)。ホイールは21インチホイールを履いている。
エッジの効いたスタイリングはインテリアでも健在であり、プレミアムな仕上げで個性的なスタイルを実現している。また、「Beyond Zero」のテーマに沿って、植物由来の素材やリサイクル素材を使用したシートなど、環境に配慮したデザインも盛り込まれている。また、車載パーソナルアシスタントが、ドライバーや同乗者とクルマをつなぐコネクションを担当。乗員の声かけによって、オーディオや照明前席を操作し、後席からのリクエストやコマンドにも柔軟に応える。
欧州トヨタは、「Beyond Zero」のメッセージを通じて、先進の代替燃料やゼロ・エミッションのパワートレイン技術を搭載した商品群を実用化し、カーボンニュートラルを実現する方針を示している。欧州市場においては、2026年までにbZ(Beyond Zero)ブランドを冠した6車種が導入される予定となっている。電動化商品の多様なポートフォリオは、2050年までにカーボンニュートラルを実現するというトヨタのグローバル目標に向けた推進力となるだろう。
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