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ホントに必要? 新車バイク購入1か月後の初回点検

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ホントに必要? 新車バイク購入1か月後の初回点検

バイクの初回点検は必要?その理由とは

 バイクを購入すると購入した販売店で、無料で受けられる「初回点検」。1か月点検とも呼ばれるこの点検は、車両購入後1か月、または走行距離が1000kmに達した時点でおこなわれるものです。

新車の初回点検とは一体何をするのか?

 道路運送車両法で定められている12か月点検や24か月点検などの法定点検のように、義務ではなく任意でおこなわれるものなので、販売店から来るお知らせをスルーすることも可能。

 そのため、義務ではないなら行かなくてもいいかもしれないと疑問に感じたり、「買ったばかりで、そんなにすぐには故障しないだろう」と思うライダーもいるでしょう。

 新車購入後の初回点検は必要なのでしょうか。

 初回点検は、メーカーが定めた期間内なら、無料でプロの整備士が点検をしてくれるので、ライダーにとってデメリットはないため、行って損はありません。

 それどころか、「この先のバイクの状態や寿命にも影響する」とまで言われるほどに重要なものとなっています。初回点検が必要な理由は、ある程度走行してからでないと分からない不具合があるためです。

 バイクは市場に出るまでに、何度も厳しい審査や整備を受けていますが、実際に走らせることで振動や負荷によってボルトなどのゆるみが生じる事もあるのです。そのため、初回点検にはこのような、いわゆる初期ゆるみや初期不良を発見する目的があるという訳です。

 なお初回点検で実施される主な項目は、メーカーや販売店、車種によっても多少違いはありますが、一般的にはエンジンまわりの点検やブレーキ装置の点検、走行装置の点検、動力伝達装置の点検などとなっています。

 たとえば、新品のドライブチェーンはとても伸びやすいので、正常な張りに調整をする必要があります。

 また、最も重要な点検項目と言えるブレーキまわりは、他の箇所同様に馴染んでくるものなので、この段階でしっかりとブレーキの効き具合、ロッドやケーブル類のゆるみ、がたや故障などをチェックします。

 これら必要項目をプロの整備士が各部入念に点検し、大きな事故や故障に繋がりかねない、小さな不具合を早期に発見、整備をしてくれるのが初回点検。 

 さらに、主要部分を中心に各ボルトの増し締めや車体の清掃のほか、有料の場合が多いですが必要に応じてオイル交換やオイルフィルターの交換、ブレーキパッドの交換などをすれば、初回点検は終了です。

なぜ1か月か1000km? 初回点検の基準とは

 ちなみに、最初のオイル交換の目安は、走行距離が1000kmに達したころがよいと言われています。

 これは、エンジン内部の部品同士が擦れることで出てくるバリの鉄粉がオイルに混ざり、オイルが汚れやすくなるため。オイルの状態が悪いと、エンジン性能が落ちるだけでなく故障の原因につながることもあるため、初回点検時にオイル交換をすることも重要です。

 また、慣らし運転の存在も覚えておきたいところ。慣らし運転とは、本格的な走行をする前にバイクを慣らすための運転のことで、言うなればバイクの準備運動のようなもの。

 カワサキやホンダ、ヤマハなどの大手メーカーも慣らし運転を推奨しています。

 慣らし運転は1000kmが目安とされており、数日間に分けて規定の距離を飛ばしすぎずに走行するのが基本。これは、初期ならではの不良が起こるためで、この初期ならではの不良を見つけ、整備をするのが初回点検の役割です。

 つまり、バイクの完成検査、納車点検、慣らし運転、初回点検までがセットとなっており、初めて新車の点検は完了と言っても過言ではありません。

 初回点検に掛かる時間は車検のように長くない場合が多く、おおよそ30分から1時間程度で終わるのが一般的。ただし整備場が埋まっていることもあるので、必ず事前に予約をしてから来店するようにしましょう。

 なおその際は、メンテナンスノート(点検整備記録簿)を持参すると、後々役立つので覚えておいてください。

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みんなのコメント

25件
  • bea********
    >必要に応じてオイル交換やオイルフィルターの交換、ブレーキパッドの交換などをすれば、初回点検は終了です。

    ブレーキパッドを何故交換するの?
    聞いた事が無いです。
  • ogu********
    1ヶ月で1000kmも乗るのは大変なので、最初の点検は1000キロ点検にして欲しい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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