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【大矢アキオの イタリアでcosì così でいこう!】前座にあらず ! フェラーリ・オーナー専用のスペシャルな“ミッレミリア”リポート

“本物”と同じコースを走れる

イタリアに「フェラーリ・トリビュート」というイベントがある。要約するならフェラーリ・オーナーのための半島縦断ラリーだ。行程は約1000マイル(約1600km)である。勘の良い読者ならご想像のとおり、世界屈指のヒストリックカー・ラリー「ミッレミリア」の姉妹イベントである。それと同じコースを自身の跳ね馬で走れるというものだ。

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もちろん、ミッレミリアにもフェラーリで参加できるチャンスはある。ただし「本格的なスピードレースだった1957年までのミッレミリアに実際に参加した車両、もしくは同型車」というレギュレーションの高いハードルがある。

いっぽうフェラーリ・トリビュートは、フェラーリのさまざまなモデルで参加できる。

https://youtu.be/jJl8r6GVIMs

唯一のハードルといえば、ミッレミリアと同じ12,200ユーロ(税込。約160万円)という参加費だ。ただし、会期中4日にわたるペア宿泊(4つ星ホテル以上)と基本的な食事、そして記念品が含まれる。ちなみに円換算で192万円の「ゴールド」なるパスも提供されていて、こちらは前後泊がプラスされたり、記念品のグレードが上がる。

フェラーリ・トリビュートは毎年、ミッレミリアの参加車が走る約2時間前にスタートする。ミッレミリア同様、競うのはスピードではなくチェックポイント間の正確な走行時間、つまりラリー形式である。
2021年の6月16-19日に開催された第12回には、109台がリストに並んだ。最古はフランス人ドライバー&ロシア人ナビゲーターによる1963年250GTベルリネッタ・ルッソだった。最新は1台のローマを含む2021年型の8台。いっぽう最も多かったのは488ピスタで、16台が参加した。

村の人々とともに

今回筆者は会期3日目、名産ワイン「キャンティ・クラシコ」の名産地として知られる中部トスカーナ州の村、ラッダ・イン・キャンティで待ち構えた。正直をいうと、フェラーリ・トリビュートを真剣に観戦するのは初めてである。
なぜなら従来は主に街中で、“前座”であるトリビュートの時間を省略して、ミッレミリアの時間から観戦していたからだ。だが、今回は山の中だ。ミッレミリアがやってくる時刻に村に到着すると、数少ない駐車場は埋まってしまう。

そこで少し早めに到着する必要があり、ついでにトリビュートにも付き合うことにしたのである。しかしどうだ。村の人々はトリビュートの時間から、家の中の椅子を外に持ち出してきて待っているではないか。聞けば村をミッレミリアが通るのは初めてという。そしてトリビュートのフェラーリの一群が到着するたび、ヒストリックカー同様人々は歓声を上げ始めた。
フェラーリの母国でありながら、このように一堂に走るのを見るチャンスは極めて稀だから、当然といえは当然なのだ。フェラーリはデザインが陳腐化しないので気づきにくいが、参加車のうち優に4分の1超は車齢10年以上である。ちょっとした走るミュージアム感覚だ。そう考えると、前座で片付けるのはもったいない。

ちなみに、1983年512ベルリネッタ・ボクサーが現れると、多くの観客から「BB!」」と声が上がった。イタリアでクルマ談義をしているとわかるが、今でも一定年齢以上の人々の間で記憶に焼きついている1台だ。

イベントの若返りに貢献

かつてスピードレースだった頃のミッレミリアは、今日と違って高級ヒストリックカーのイベントではなかった。事実、若き日のフェルッチョ・ランボルギーニが1948年の第15回ミッレミリア参加したときステアリングを握ったのは、フィアット500をベースに自作したバルケッタだった。

昔のミッレミリアは、フェデリコ・フェリーニ監督による1973年のコメディ映画「アマルコルド」でもうかがえる。1930年代初期における小さな町の人々を描いたその作品には、若者たちがミッレミリア参加に憧れるシーンが、ひたすら時間をとって描かれている。
つまり、チャンスがあれば誰でも出場できる、もっと敷居の低いものだったのだ。

いっぽう今日のミッレミリアは、前述のような厳しい規定もあって参加モデルが定着傾向にある。そうしたなか、毎年新しい車種が加わってゆくフェラーリ・トリビュートは、イベント全体の活性化に少なからず貢献していることはたしかだ。

同時に、そうしたモデルが身近な村や町を駆け抜けることは、若い年齢層がふたたび自動車に関心をもつ、よいきっかけとなる可能性を秘めている。

文と写真 大矢アキオ Akio Lorenzo OYA
動画 大矢麻里 Mari OYA / Akio Lorenzo OYA

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