昨年欧州デビューを果たしたBセグメントコンパクト、ルノー・クリオ(日本名:ルーテシア)が、ついに日本上陸!
すでに欧州ではセグメントトップセールスを記録するなど高い人気を集めており、その実力は折り紙付き。その秘密はベストセラーであるだけでなく、プラットフォームを含め、全面刷新を図ったことも大きい。
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兄貴分となるCセグハッチさえ、標的に開発されたというニュールーテシアの進化の特徴をお届けしよう!
文:大音 安弘、写真:ルノー・ジャポン
【画像ギャラリー】全面刷新で質感向上!新型ルノー ルーテシアの全て
第5世代は全面刷新へ
ルノー・ジャポンは、2020年10月15日、ルノーのBセグメントハッチバック「ルーテシア」のフルモデルチェンジを実施し、11月6日より発売することを発表した。
グレード構成は、「ゼン」、「インテンス」、「インテンス テックパック」の3タイプ。新価格は、236.9万~276.9万円となる。
2020年10月に開幕した東京モーターショー2019に参考出品された、新型ルーテシアが日本デビューを果たした。
第5世代となる新型は、昨春より欧州で投入が開始されているが、2019年の販売がセグメントトップを記録するなど、高い評価を受けている。
そんな新型の最大の特徴は、プラットフォームから一新されたオールニューモデルであることだ。
新プラットフォームは、ルノー・日産・三菱アライアンスの協力で開発されたモジュラープラットフォーム「CMF-Bプラットフォーム」を採用。これはグループ全体で初採用となるのもポイント。
基本性能の向上はもちろんだが、先代プラットフォームと比較して、50kgも軽いのも強み。さらに時代が求めるADAS機能にもしっかりと対応する。
欧州でも評判の第5世代となるルーテシアが日本上陸を果たした
先代のよさを残しつつ、質感をアップ
デザインの評価が高かった先代のイメージを残しつつ、より洗練されたのが新型のエクステリアだ。美しい曲面を多用したグラマラスなスタイルの先代デザインに、効果的に直線を加えることで進化させたエクステリアは、質感の高さやスポーティさを強調。
より立派に見えるデザインだが、驚くべきことに、ボディはダウンサイズされていることだ。
新型のボディサイズは、全長4075mm×全幅1725mm×全高1470mm、ホイールベース2585mmとなっているが、先代比だと先代比で全長-20mm、全幅-25mm、全高+25mm、ホイールベース-15mmと高さ以外を抑えた。
その結果、最小回転半径も5.2mに抑えられ、取り回しもよくなっている。
先代を正常進化させたエクステリアだが、質感は大幅に向上。意外なのは、ボディがダウンサイズされたことだ
激変のインテリアは超快適空間に
エクステリアと異なり、激変したのが、インテリア。ダッシュボードやシート、パネルなど隅々まで徹底した見直しを図り、先代とは異なる雰囲気に仕立てている。
ダウンサイズの影響が懸念されるキャビンだが、実は広くなっている。これはダッシュボード形状やシートデザインなどの機能には関係ない無駄な形状をそぎ落とすことで実現したもの。
そのため、シートのホルード性も問題なく、後席さえ、ゆとりが感じられるほど。またラゲッジスペースも391Lを確保するなど、実用性が大きく高まっているのだ。
必須アイテムとなる先進機能も強化され、デジタル式メーターパネルや7インチのタッチスクリーン付きインフォテイメントシステムを全車に標準化。
インフォテイメントシステムには、ナビ機能こそ含まれないが、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応するため、不満を感じることは少ないはずだ。
さらに快適な移動を楽しむ演出として、製開発の技術を採用したBoseが専用の9スピーカーのサウンドシステムを開発。これはオプションではなく、「インテンス」と「インテンス テックパック」に標準となる。音楽好きには嬉しいアイテムとなりそうだ。
実用的で質感の高いインテリアは、誰にでも使いやすい空間が作り込まれている
スポーティな走りを予感させるパワフルなパワートレイン
パワートレインも一新され、100ccアップの1.3L直列4気筒直噴ターボと湿式デュアルクラッチタイプの7速EDCを全車に標準化。最高出力131ps/5000rpmと最大トルク240Nm/1600rpmを発揮。
燃費消費率は、WLTCモードで17.0km/Lを実現するなど、パワフルさと経済性を両立。軽量なボディとも相まって欧州コンパクトハッチらしい軽快な走りが期待できる。
パワートレインの進化も期待されるところ。パドルシフト付きなので、ワインディングなども楽しめそうだ
時代の求めるADAS機能も充実化
新プラットフォームの採用は、先進の安全運転支援機能の充実化にも大きく貢献。
新型ルーテシアでは、ACC、歩行者及び自転車検知機能付衝突被害軽減ブレーキ、前後パーキングセンサー、後側方車両検知警報、車線逸脱警報、交通標識認識、バックモニターなどを全車に標準化。
これだけの機能があれば、市街地から郊外のドライブまで幅広い領域でのサポートが期待できる。
ADAS機能の搭載は、ルノーファンや輸入車ファンにとって朗報だ
ルーテシアの今後は!?
現在、予約受注を開始しているルーテシアだが、早めにオーダーしたユーザーには、早ければ11月内の納車が実施される見込みだ。しかし、欧州コンパクトファンが注目するのは、スポーティ仕様の存在だろう。
昨年の東京モーターショーでお目見えした「RSライン」はいずれ上陸すると思われるが、パワートレインなど基本を共有するため、どちらかといえばコスメティックな存在だ。
現時点では、CAFE規制対応などの課題もあり、ルノー・スポールのモデルの噂もないのは残念。しかし、欧州には、MTモデルが継続されているので、日本にも限定車でも良いから導入されることを期待したい。
新型では、クラス上であるCセグメントハッチバックもベンチマークに加え、開発を進めたというだけに、質感や実用性も大きく高められていることが伺える。
Cセグハッチの大型化が気になる日本のダウンサイザーにも、有力な選択肢のひとつとなりそうだ。何はともあれ、基本性能が高まった新型ルーテシアなら、欧州車らしい楽しい走りをきっと味合わせてくれるだろう。
新プラットフォームで運動性能の向上も期待できる新型ルーテシア。まずは標準車のみで展開される
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みんなのコメント
それに、これだけトルクがあると、7速DCTと相まって低速からの加速も良さそうだし。
プジョー208とガチンコだけに、この値付けはかなりのアドバンテージ。
R32スカイラインもそうでしたが、サイズダウンしたこのクルマも名車に?
新型キャプチャーのアナウンスもないし、SUVブームに乗り遅れてる感じもします。
モデル末期のカングーの限定車やトゥインゴの限定車、メガーヌRSだけじゃ商売にならないね。