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スバル 4月の販売、前年同月比プラス 何カ月ぶり? 「2019年4月に売れた日本車」

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スバル 4月の販売、前年同月比プラス 何カ月ぶり? 「2019年4月に売れた日本車」

Q:スバルが4月の登録車販売で前年同月比プラス。前年超えは何カ月ぶり?

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)A:実に18カ月ぶり。

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燃費および排出ガスのデータ書き換えや無資格者の完成検査問題などが影響し、ブランドイメージの悪化が長引いて販売の前年割れが続いていたスバル。

経営体制の再構築や検査および品質管理の見直し、さらにフォレスターをはじめとする新型車の発売といった活動がようやく実を結び、2017年10月以来の前年超え。しかも2ケタ増(前年同月比14.6%増)を達成した。

4月の新車販売 2カ月ぶりのプラス

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2019年4月の全体での国内新車販売台数(速報値)は、前年同月比3.4%増の37万8687台と2カ月ぶりに前年実績を上回った。カテゴリー別では、

・登録車:同2.5%増の23万954台(2カ月ぶりのプラス)
・軽自動車:同4.9%増の14万7733台(2カ月ぶりの前年超え)

となった。

4月の登録車のブランド別新車販売台数では、トヨタ自動車が前年同月比7.5%増(11万4410台)、ホンダが同2.8%増(2万6038台)、スズキが同0.1%増(1万1438台)、スバルが同14.6%増(8151台)、三菱自動車が同19.8%増(2810台)、ダイハツが同18.8%増(2662台)とプラスを達成。スバルの前年超えは、実に18カ月ぶりである。

対して、日産自動車が同12.8%減(2万2578台)、マツダが同21.0%減(8380台)、レクサスが同9.9%減(4175台)とマイナスに落ち込んだ。

一方で軽自動車の4月のブランド別新車販売台数は、ダイハツが前年同月比1.5%増(4万7272台)を成し遂げて2カ月ぶりにシェアトップに返り咲く。前月首位のスズキは第2位に落ちたものの、前年同月比では5.3%増(4万6954台)を記録した。

また、N-BOXの販売が堅調なホンダは同9.9%増(2万9843台)、デイズを新型に切り替えた日産自動車は同12.2%増(1万1944台)、eKシリーズを新型に切り替えた三菱自動車は同32.5%増(3611台)とプラスを達成する。

4月の市場の動きについて業界団体の関係者は、「4月は新型車や特別仕様車の受注が好調で、登録車と軽自動車ともに前年超えを達成した。ただし、目立った新型車の発売がなかったマツダは登録車と軽自動車ともにマイナス、ブランドイメージの悪化が続いている日産は登録車でマイナスとなる。一方でスバルは、経営体制の見直し策やフォレスターをはじめとする新型車の発売といった活動がようやく実を結び、2017年10月以来の前年超え、しかも2ケタ増を成し遂げた。また、検査不正問題に伴う大規模なリコールを発表したスズキは、発表日が4月12日だったこともあって4月単月での販売台数への影響は限定的で、登録車と軽自動車ともにプラスを記録した」と解説する。

今後の展開については、「受注状況としては新型車を中心に堅調で、また販売を伸ばしそうな新型車や特別仕様車が今後も鋭意登場する予定なので、これらがどれくらい成績を伸ばすかがプラスを維持するためのカギになる。一方、大規模なリコールを発表したスズキの動向は気になるところ。ブランドイメージの悪化が長引く日産の回復戦略にも期待したい。また、市場全体で見ると、10月に実施予定の消費税アップに伴う影響、すなわち駆け込み需要とその反動減はどれほどあるのか、そして政府が自動車に関わる税制に対してどのような対策を打ち出してくるのかなど、予断を許さない状況が続きそうだ。最近の景況感の悪化、さらに米中貿易摩擦などによってユーザーの消費意欲がどうなるかも懸念材料」と指摘した。

2019年4月 車名別販売台数ランキング

(日本自動車販売協会連合会/全国軽自動車協会連合会)1位 ホンダN-BOX 1万9396台
2位 スズキ・スペーシア 1万4529台
3位 ダイハツ・タント 1万1628台
4位 トヨタ・プリウス 1万1059台
5位 ダイハツ・ムーヴ 1万40台
6位 日産デイズ 9513台
7位 ダイハツ・ミラ 7766台
8位 トヨタ・アクア 7764台
9位 トヨタ・ヴィッツ 7437台
10位 日産ノート 7405台

11位 スズキ・ワゴンR 7381台
12位 トヨタ・カローラ 7335台
13位 トヨタ・ルーミー 7143台
14位 トヨタ・シエンタ 6999台
15位 ホンダ・フィット 6777台

ホンダN-BOX 20カ月連続首位

4月の乗用車の車名別ランキングは、依然として軽自動車の好調ぶりが光った。首位に立ったのは一昨年9月に全面改良を行ったホンダN-BOXで、前年同月比2.5%減の1万9396台と販売に一服感が出たものの、第2位以下とは5000台近い差をつけて20カ月連続でのトップにつく。

続く第2位には、昨年12月にSUVデザインのギアを設定してラインナップの強化を図ったスズキ・スペーシアが同18.7%増の1万4529台を成し遂げて前月と同様にランクイン。第3位には、昨年12月にお買い得グレードのVSシリーズを設定するなどして同13.2%増の1万1628台を達成したダイハツ・タントが前月と同順位で入り、8カ月連続でトップ3を軽自動車が占有した。

16カ月ぶりに登録車の販売首位に立ったトヨタ・プリウスは、同31.9%増の1万1059台を記録して4ランクアップの第4位に位置。

また、新型に移行した日産デイズは同25.1%増の9513台で1ランクアップの第6位、トコットの販売が好調なダイハツ・ミラは同11.7%増の7766台で4ランクアップの第7位、1月に誕生20周年記念特別仕様車を発売したトヨタ・ヴィッツは同2.1%増の7437台で3ランクアップの第9位に入る。

一方、1月から登録車の首位を守ってきた日産ノートは同5.5%減の7405台と数字を落とし、6ランクダウンの第10位に甘んじた。トップ10を一覧すると、登録車は4車種で、残り6車種が軽自動車。この割合になるのは、18カ月連続である。

話題の新型車の販売動向を見ていこう。昨年6月にハッチバックモデルのスポーツを追加したトヨタ・カローラは前年同月比26.3%増(7335台)で第12位に、昨年9月にマイナーチェンジを図ったトヨタ・シエンタは同14.7%増(6999台)で第14位に、1月に一部改良を図ったトヨタ・ヴォクシーは同9.1%増(6590台)で第16位、兄弟車のトヨタ・エスクァイアは同17.9%増(3509台)で第30位に、昨年10月に一部改良を行ったトヨタ・アルファードは同24.4%増(5821台)で第18位、兄弟車のトヨタ・ヴェルファイアは同12.8%増(3095台)で第35位にランクイン。

4月にフルモデルチェンジしたトヨタRAV4は同月10日の発売ながら月販目標の3000台を超える3136台を販売して第34位に、3月にフルモデルチェンジした三菱eKは同56.6%増(3041台)で第36位に入る。

また、今年に入ってから増産体制に入ったスズキ・ジムニーは同227.4%増(2613台)で第38位、スズキ・ジムニーシエラは同1061.8%の大幅増(883台)で第61位に、昨年7月にフルモデルチェンジしたスバル・フォレスターは同133.8%増(2611台)で第39位に、昨年6月にフルモデルチェンジしたトヨタ・クラウンは同91.5%増(2442台)で第40位に、昨年8月に一部改良を実施したトヨタ・カムリは同44.0%増(1868台)で第49位に、昨年11月よりハイブリッドモデルの販売を開始したホンダCR-Vは1260台の販売を記録して第53位に、昨年10月に登場した新型レクサスES300hは1144台を販売して第56位に、2月に大がかりな商品改良を行った三菱デリカD:5は同102.1%増(1071台)で第57位に食い込む。

一方、昨年12月にミディアムクラスのハイブリッドセダンへと生まれ変わったホンダ・インサイトは月販目標の1000台を下回る802台と低迷。対して、同じホンダ・ブランドで昨年7月にデビューした新型軽バンのホンダN-VANは、月販計画3000台を上回る3558台の販売台数を成し遂げた。

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