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街乗りにちょうどいいジャストサイズ!両側スライドドアで使い勝手抜群のスズキ「ワゴンRスマイル」

掲載 更新 7
街乗りにちょうどいいジャストサイズ!両側スライドドアで使い勝手抜群のスズキ「ワゴンRスマイル」

今や軽自動車の人気の中心はスーパーハイト系とハイトワゴン系に集約されている。スズキで言えば、スーパーハイト系はスペーシア、ハイトワゴン系はそのジャンルのパイオニアのワゴンRである。しかし、今では軽自動車販売比率で52%以上となるスーパーハイト系の両側スライドドアの便利さに納得しても、1800mm近い全高に抵抗がある人がいて当然だろう。といって、スーパーハイト系よりは低全高のハイト系ワゴンを選ぶと、今度は両側スライドドアが付いていない・・・。

スズキ・ワゴンR

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そんなユーティリティ系軽自動車選びの悩みをズバリ、解決してくれたのが、スズキのワゴンRスマイルである。全高は1695mmと、スペーシアの1785mmと、定評ある(自動車専門家にも)ワゴンRの1650mmのちょうど中間。とくにルーフを塗分けた2トーンカラーのボディだと、より低全高に見える、適度な高さと両側スライドドアを両立したボディを実現している。

車名こそワゴンR+スマイルだが、内外装にワゴンRとの共通点は皆無(パーツなどを含めて)。つまり、スズキ・スマイルと呼んでいいほどの完全新設計の内外装の持ち主なのである(パワーユニットなどはワゴンRより新しいハスラーに準じる)。特にインテリアはレトロ感とカジュアルさに上質感をプラスしたような感覚でまとめられ、乗った瞬間、「いいね!」と思わずにいられない空間に仕上げられている。シート地もちょっぴり高級である。



パワーユニットはハスラーと共通の49ps、5.9kg-mに2.6ps、4.1kg-mを発揮するモーターを付加したマイルドハイブリッドが基本となる(X、Sグレード。Gはモーターなしのガソリン車)。WLTCモード燃費は25.1km/L(FF)とされている。

運転席に座れば、アップライトなシートポジションと全方向の視界の良さがまずは印象的。それもそのはず、前席の着座位置は、ワゴンRに対して70mm高い、スペーシアと同じ地上高に設定されている。爽快な見晴らし感覚が得られるのはそのためである。インテリア全体のデザイン性もなかなかのセンスと思える。セーフティプラスパッケージの1眼タイプのメーターは右下にマルチインフォメーションディスプレー(カラー)を備え、平均燃費計やエンジンの回転計、エネルギーモニターなどを多彩に表示。車両情報が一目で分かるから便利で安心だ。

スマートフォン連携タイプのナビはハスラー譲りの3画面表示も可能な9インチの大画面、タイヤの位置までうっすら表示される3Dビュー(アラウンドビューモニター)、室内各所に用意された、ティッシュボックスや飲み物を含む収納、置き場所の豊富さ、そして天井内張のキルティング風デザインにも満足できること必至である。助手席の下がバケツ風の収納になっているのは、スズキの軽自動車のこだわりだ。なお、スマホの充電に欠かせないUSBソケットも、スマホ置き場のすぐ近くに用意されているからバッチリである。



注目の、予約ロック機能も付く両側ワンアクションパワースライドドアは、ステップ高335mm(実測/メーカー値は345mm/ワゴンR同等)とごく低く、開口幅600mm、開口高1165mm。スペーシアが同600mm、1250mmだから、さすがに全高が低めになるワゴンRスマイルのほうが高さ方向では85mm低くまるものの、幅方向は同じで、ステップ高の低さもあって、乗降性の良さはさすがスライドドアだけのことはある。

また、後席スペースは、身長172cmの筆者のドライビングポジションの背後で頭上に190mm、膝周りに285mm!!(後席スライド後端位置)と、膝周り方向はワゴンR同等なものの(それでもフロアはフラットで足元は十分に広い)、頭上方向はさすがに余裕がある。ただし、前席のヘッドレストがドーンと視界に入り、前方見通し性という点ではスペーシアの明るくすっきりした視界、広々感に満ちた居心地には敵わない印象だ(感覚的には低く座らされているいるような感じ)。これは、前席の高さをスペーシア並みに高めたことが原因のはずである。

そうそう、スズキのスーパーハイト系、ハイトワゴン系のパッケージはなかなか優秀で、例えば後席を格納した時のフラット度でライバルを圧倒していた事実がある。それはこのワゴンRスマイルにも継承され、室内側&ラゲッジ側のどちらからでも倒せる後席を、ワンタッチダブルフォールディング機構で格納すると、ほぼフラットな拡大ラゲッジスペースが出現する(同種のダイハツ・ムーブキャンバスはそうはいかない)。

もっとも、後席使用時に5:5分割で約170mm(実測)スライドする後席を最後端位置にセットすると、ラゲッジスペースの奥行きは285mmでしかない。しかし、後席を最前端にスライドし、後席膝周り空間を筆者が足の組める185mmにセットすれば、ラゲッジスペースの奥行きは440mmに達するから必要十分だろう。スズキとしては、このワゴンRスマイルは、男女を問わないカップルズカーを想定しているそうで、そのあたりは突っ込みどころではなかったりする・・・。

スズキの軽自動車の中で、開発陣も認める最高の走りの資質を持つのがワゴンR(ハスラーも最高であるby筆者)。スムーズでキビキビしていて、ターボモデルなら加速力も上質で一流。クラストップレベルの走りの質感、気持ち良さを誇っている。では、そうした走りの項目でも、ワゴンRを引き継いでいるかと言えば、そうでもない。ワゴンRスマイルに、ワゴンRやハスラーにあるターボモデルが用意されていないことからも分かるように、マイルドハイブリッドを生かした「街乗りベストなジャストサイズ両側スライドドアモデル」という車両コンセプトだからである。

ハスラーと同じNAエンジンだが、さすがに全高と両側スライドドアの重さが効いて、加速力は穏やか。坂道や高速道路の合流などではエンジンをより高回転まで回す必要に迫られ、ノイズもそれなりに高まってしまう。とはいえ、エンジンノイズはそれほど耳障りなものではなく、活発な走りを望まなければ、街中、日常域の走りに大きな不満が出ることはないと思われる。また、運転感覚、重心感覚はワゴンRよりスペーシアに近い(前席の高さがスペーシアと同じゆえ)。乗り心地はしっかり感とフラット感あるもので、街乗りでは快適そのもの。段差越えなどでも強固なボディがしっかりと受け止め、不快なショックや音とは無縁と言っていい。このあたりは、軽自動車らしからぬ上質な乗り味が自慢のワゴンRやハスラーの美点を受け継いでいるようだ。



では、高速道路の走りにまったく不向きかと言えば、そうでもない。余裕ある加速力は望めないにしても、非電子パーキングブレーキながら(足踏み式)、HYBRID X、HYBRID Sグレードにセーフティパッケージを追加すると、全車速追従機能付きのACC(アダプティブクルーズコントロール)が贅沢にも装備されるのである。再加速性能は緩慢で、減速感もやや強めではあるものの、これなら高速道路を利用したロングドライブに挑戦!?しても、そこそこ快適に走れるに違いない。

なお、ワゴンRスマイルにはブリティッシュスタイル、Californiaスタイル、エレガントスタイル、モダンスタイルの4つのスタイルコーディネイトも用意され、より個性的なエクステリアデザインに仕立てることが可能。イメージカラーのコーラルオレンジメタリックやシフォンアイボリーメタリック、フェニックスレッドパールといったボディカラーは女性にとくに好まれそうだが、ブルーイッシュブラックパールやインディゴブルーメタリック、ピュアホワイトパール×ブラック2トーンルーフなどは、男性ユーザーにも好まれるはずである。

スズキ・ワゴンRスマイル
https://www.suzuki.co.jp/car/wagonr_smile/

写真・文/青山尚暉

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みんなのコメント

7件
  • ダイハツ工業のドイツ車コンプレックスが感じられる恥ずかしいVWワーゲンバスもどきのムーヴキャンバスなんかより日本のスズキのワゴンRスマイルの方がカッコいい。
  • ダイハツのムーヴキャンバスとか言う恥ずかしいフォルクスワーゲンのワーゲンバスのパクりを選択肢から外せるし選ばなくて済むから嬉しい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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