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【試乗】ターボとe:HEVの悩ましい選択肢! ステップワゴン2モデルを比較試乗してみた

掲載 23
【試乗】ターボとe:HEVの悩ましい選択肢! ステップワゴン2モデルを比較試乗してみた

 この記事をまとめると

■ステップワゴンには「AIR」「スパーダ」「スパーダプレミアムライン」の3モデルが存在

【意外と知らない】大きくても「ミニバン」と呼ぶのはなぜか?

■「AIR」はベースとなるグレード、「スパーダ」はワンランク上の上位グレードだ

■今回は売れ筋の「AIR」「スパーダ」を比較した

 坂道もグイグイと走るターボ車らしい元気のよさ

 以前テストコースで試乗を行ったステップワゴン。今回はいよいよ一般公道を走り出す。整備されたテストコースにおける好印象な走りはそのまま続くのか否か?

 まず乗り込んだのは、これまでなかなかお目にかかれなかった1.5リッターターボモデルのAIR 4WD。 基本的には旧モデルのキャリーオーバーとなるエンジンだが、ターボを改良したというグレードになる。

 走り出すとe:HEVのようにとまではいかないが、低回転から余裕のトルクを生み出し、速度を重ねていける印象。エンジン回転を高めずして首都高速の巡航状態まで到達できるところは◎。

 フットワーク系は16インチタイヤのややゴツゴツした感覚、そしてパターンノイズが若干気になる。リヤの足がFF車とは違うためか、はたまた重さに対応したためか、やや引き締まった感覚だ。全体的にややスポーティかな? という印象だった。 骨格とカタマリで「安心」を訴求したAIR。要所にプレスラインを奢ったり膨らみを持たせ、シンプルな中にもメリハリを感じさせる。

 インパネからドアまでソフトな感触のパッドを投入。エアーはその表面をキルティング素材でまとめ、ソファのような装い。

 ライトとグリルつなぐ上面のモールがサイドのプレスラインへとつながる。横基調に配置したリフレクターと塗り分けられたリヤボトム部分がしっかり感も演出。

 走ればすぐに実感できるリヤ足まわり刷新の効果

 続いて試乗したのは最上級グレードのスパーダ・プレミアムライン。パワーユニットはe:HEVに、そしてタイヤは17インチに改められている。シート表皮もガラリと変化するが、内部のウレタン量はかわらない。走ればモーター駆動らしい、滑らかな走り出し。こちらもまたエンジン回転をなるべく高めないように走らせている印象が強く、静粛性はなかなか。

 リアルな環境の荒れた路面であっても、微振動や音を見事に吸収する。それは高速域であっても良好で、高速の継ぎ目もしなやかに受け止めてくれる。リヤのタイヤハウスを旧型から改め、ストローク量を10mmほど延長。そのおかげでバネもダンパーもややソフト方向にできたという足まわりは、2列目・3列目に座っても不快感がなく、これはなかなか上質。16インチで感じていたゴツゴツした感覚もなく、17インチなのになかなか。

 理由を聞けば、16インチは旧型からそのままキャリーオーバー。17インチはリセッティングしているそう。車格がややワイドになり、それに合わせてホイールのリム幅を0.5インチ広げたことでやや引っ張り気味になったが、その影響を受けていないのが17インチということだろう。緻密なチューニングの絶妙さが光る。 スパーダにはリヤウイングを装着。ボックスシェイプを強調すると共に全体を力強く伸びやかなフォルムに見せる。AIRのそれとはひと味違う後ろ姿。

 モノトーン調の配色でまとめることで、上質感ある空間に仕立てられた室内。インパネ部分やシートには柔らかな触り心地の合皮を使用。

 エアロ装着モデルだけあり、スパーダのリヤはやや張り出し感を持たせたデザイン。といってもほんの数センチ程度。

 ボトム部分を1周するダーククロームメッキモールがあしらわれ、ワイドに見せつつも足元を引き締める。シンプルな中にメリハリを効かせた意匠となっている。

 プレミアムラインが凄い!

「シートのフィッティング抜群」とCARトップ編集部杉本と木村カメラマン絶賛。それもあってか走りも上質さ、安心感を感じられるフィーリング。

※本記事は雑誌CARトップの記事を再構成して掲載しております

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みんなのコメント

23件
  • 1994年に買ったワインレッドの初代エスティマをいまだに所有しています。すごいでしょう。
  • 早く、ステップバッコンのe:HEVにAWDを出して〜!
    勿論わくわくゲートも付けてな〜っ!
    それなら、RP4から乗換える…かも。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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