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欧州生まれの電動SUVがいよいよ日本市場に登場──ジャガー I-PACEが受注開始

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欧州生まれの電動SUVがいよいよ日本市場に登場──ジャガー I-PACEが受注開始

2018年9月26日、ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、東京都千代田区・東京ミッドタウン日比谷でジャガー初のフルバッテリー電気自動車(BEV)である「I-PACE」を発表した。

日本法人が“シビれる電気ジャガー”と銘打った「I-PACE」は、欧州ブランドとしては初となる電気自動車のSUVだ。欧州ではメルセデスの「EQC」やアウディの「e-tron」などが発表されたばかりだが、この2モデルが既存のプラットフォームを利用するのに対して、「I-PACE」はBEV専用開発品を使う戦略的なモデルだ。

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発表会に際して来日したクリエイティブ・デザイン・ディレクターのジュリアン・トムソン氏は、2000年にジャガーに入社以来、現行ラインナップすべてのデザインコンセプトの開発責任者を務めた人物。「入社以来、私自身もっともワクワクしたモデルであり、ジャガーの歴史においてもとても重要な意味をもちます。2016年に出したコンセプトカーからほとんどカタチを変えることなく具現化しました。それはコンセプトカーを気に入ってくださったお客様をがっかりさせないために必要なことでした」と述べた。

SUVとはいうものの全高は1565mmと、あと15mm低ければ立体駐車場にも収まるサイズだ。オプションの車高調整機能付きのエアサスペンション装着車なら乗降時には40mm下げられるというので実際に入るのかもしれない。2990mmという長いホイールベースの床下に90kWhのリチウムバッテリーを敷き詰めたことで、室内空間は外観からは想像できないほど広い。後席のレッグルームは890mm、荷室容量も通常時は656リットル、後席格納時には1453リットルと「F-PACE」を上回る。

風洞実験を繰り返して空力性能を追求した結果、得られたCd値は0.29。SUVとしては異例に良好な数値はもちろん電費に効果的で、一充電あたりの航続距離(WLTPモード)は最長470kmを実現している。「エンジンが必要ないので長いボンネットは不要です。フロントから取り込んだ空気がボンネット上の大きなダクトを抜けて、フロントウインドウからルーフへとなめらかに流れます。空気の流れを最適化したことで、リアウインドウはクリーンな状態をキープすることができワイパーが必要なくなりました」とトムソン氏は解説した。

パワーパックは、90kWhのリチウムイオンバッテリーで、前後軸それぞれに配された2つのモーターを駆動する4WDだ。最高出力400ps/最大トルク696Nm、0→100km/h加速は4.8秒とスポーツカー並みの性能を誇る。それでいながら、ジャガー・ランドローバー社が手がけるSUVだけに、オフロード性能も生半可なものではない。先述のエアサスペンションは、オフロード走行時には最大50mm車高がアップし、渡河水深度500mmを実現。これはディフェンダーに匹敵する性能という。

充電は最大7kW(200V)の普通充電のほかに50kWのCHAdeMO規格の急速充電器にも対応する。普通充電で80%まで約10時間、CHAdeMOの急速充電で80%までに約85分を要するという。「I-PACE」はより現実の走行に即したWLTPモードで400kmを超える航続可能距離を実現しているだけに現在、高速道路のSAなど全国7000箇所以上に広がったCHAdeMO対応の充電ポイントをうまく活用すれば、ロングドライブも可能だろう。

発表会の最後にスペシャルゲストとして登壇したジャガー・アンバサダーを務めるプロテニスプレイヤーの錦織圭選手は「先ほど少し試乗したのですが、電気自動車ならではの静かさとスムーズな動きに未来を感じました。まるで空を飛んでいるようなイメージでした」とI-PACEの感想を語った。

価格はベーシックモデルの「I-PACE S」が959万円~、導入初期の装備充実仕様「I-PACE FIRST EDITION」が1312万円~。FIRST EDITIONはオンライン限定販売モデル(https://online-sales-advisor.jaguar.co.jp/)も設定。またボディカラーや装備など数多くの仕様が用意されており、さまざまなパーソナライズが可能という。納車は2019年初頭を予定している。

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