ミニバンの常識を超えた過激なスタイルのヴェルファイア
昨今のドレスアップカー・コンテスト(以下ドレコン)は過激化が進んでいて、街乗り兼用のドレスアップでは通用しない世界になってきている。そんなドレコンの世界で頂点を目指し、衝撃的なスタイルで過激なカスタムが施されたトヨタ「ヴェルファイア」を紹介しよう。
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ショーモデルに専念、もはや普段使いはしない
一見しただけでは元の姿が想像もできない。そんな衝撃的なフロントマスクを持つのは、ドレコンの頂点を目指すべく作り込まれた“ツチコ”さんのヴェルファイアだ。
「最初はここまでやるつもりはなかったのですが、次第にカスタムという沼にハマり、いつしかドレスアップカー・コンテストに参加するためだけのクルマへと変化していったんです。個性豊かなカスタムを評価してもらいたいですね」
と、独自の発想でカスタマイズして進化を遂げてきた結果が、今の姿なのだという。
「さすがにこのクルマを普段乗りはしないです。では何用なのかと言えば、それは趣味であるドレスアップカー・コンテストに参加するためのショーモデルということです」
そう語るツチコさんのヴェルファイアは、20系の後期型。カスタムのテーマは、誰もやっていないアプローチで「あっ」と驚くインパクト抜群のクルマを作ることなのだとか。そのためにとくに重視したのが、フロントマスクの作り込みだったという。
スタイルが過激化し、プライベート・カスタム・ビルダーが主流に
ツチコさんのように、過激とも言えるドレスアップを施す背景には、最近のドレコンはスタイルの過激化が進んでいることがある。もはや街乗り兼用という発想のカスタムでは、通用しない世界になりつつあるのだ。それゆえコンテスト参加者は、プライベート・カスタムのビルダーとしてイベント用のクルマを作り上げることが常識となっている。それにともない、これまで見たこともないスタイルのドレスアップカーが続々と誕生し、話題を集めている。
恐竜の骨格標本のような迫力あるボーン(骨)スタイル
インパクトのあるフロントマスクは、グリル一体式のライトジャケットと組み合わせることによって、立体的でイカツい顔つきに仕上がっている。フロント全体のデザインについては、ワンオフで製作されたバンパーの造形に合わせて完成させた。鋭いイメージを与えるためにファイバーで製作したボンネットを追加したことで、迫力満点の表情が作り出されている。ボディカラーがホワイトということも相まって、そのゴツゴツとした印象から、恐竜の骨格標本、もしくはウルトラマンに登場する亡霊怪獣シーボーズのように見えてくるから面白い。
サイドパネルはK-BREAK製のものを加工して装着している。のっぺりとした印象になりがちなサイドラインだが、サイドフィンがあることでインパクトのあるデザインに。さらにサイドフィンを延長加工して強調しているところが一番のポイントといえるだろう。
K-BREAK製のエアロはほかにもリアバンパーに採用している。マフラーは複雑なパイプ形状になっているので、リアバンパー中央部が加工されており、マフラーを魅せる演出にひと役買っている。リアディフューザーの部分については、メルセデス・ベンツ「S600 AMG」用のパーツを移植済み。
ギャップの面白さを求め8人乗りを2シーターに
インテリアに関しては、8人乗りのミニバンであるにもかかわらず、なんと2シーター化しているのだから驚きである。普通では考えつかないアプローチのカスタムといえるが、
「こんなミニバンが2人しか乗れないなんて、ギャップが面白いかなぁと思って……」
と、ツチコさんが製作の経緯を語ってくれた。
当然ながら座席は運転席と助手席のみということになる。インテリアもボディカラーに合わせて真っ白に統一され、またアクリル板とLED照明を使用してオーディオシステムが組まれている。気になるセカンドおよびサードシートのスペースはというと、シートを外してトランクルームとして活用されている。まだ製作途上で、今後はリアスペースも作り込む予定なのだとか。
プライベート・ビルダーのツチコさんの渾身の力作は、誰とも被らない唯一無二の存在を目指して製作された。そのアイデアと熱意にあふれた1台は、ショーモデルとして圧倒的な存在感を放っていた。
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みんなのコメント
こういう脳ミソの溶けたような記事が・・・
カーショーで見たら面白いかも知れないが、
街で見たら凄い嫌悪感を抱くのは間違いない。