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スズキ最大派閥に!10周年目となる『Vストロームミーティング2024』開催、来年はさらに拡大

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スズキ最大派閥に!10周年目となる『Vストロームミーティング2024』開催、来年はさらに拡大

スズキは11月10日、静岡県浜松市のスズキ本社で『Vストロームミーティング2024』を開催した。2014年の初開催から10周年を迎える今回のミーティングでは、1100台を超えるバイクと、1500人ものファンが来場。ラインアップを拡大し続ける『Vストローム』と同様、一大イベントに成長した。

オープニングに登場したスズキ鈴木俊宏社長が第一声に「おかえりなさい!」と呼びかけると会場からは大きな拍手が巻き起こる。当初は400名強の来場者から始まったイベントが10周年を迎えたことに「みなさんの愛でここまできたのかなと思います」と話した。

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Vストロームはこの10年で5機種8バリエーションまで増えた。5日に開幕したEICMA(ミラノショー)を訪れた鈴木社長は、現地で「もっとVストローム主張してもいいんじゃないの、デザイン的にも頑張っていいんじゃないの」という要望を聞いたという。これを受けて「みなさんのアドベンチャーのお供、相棒としてもっともっと成長させていきたい。ご期待ください」と呼びかけた。

スズキ本社の敷地を会場としておこなわれたVストロームミーティング2024では、オリジナルグッズの販売、スズキに馴染み深い企業によるブース出展、開発者によるトークショー、プレゼントが当たる恒例のじゃんけん大会などのイベントを実施。また「旅バイク」であるVストロームらしく、全国津々浦々から集まったオーナー同士の交流の場としても賑わいを見せていた。

◆「400cc」の要望にタジタジ? Vストローム開発者トーク
イベントの目玉のひとつとなったのが、Vストローム開発者によるトークショー。チーフエンジニアの加藤幸生氏、アシスタントチーフエンジニアの東郷隼也氏、デザイナーの小川和孝氏を迎え、特にVストロームのデザインについてのこだわりや、開発秘話が語られた。

デザイン面ではVストロームの「顔」になっているクチバシやヘッドライトの造形がモデルごとに異なる理由、800は「8C」や「8R」とのシリーズ感を裏テーマとして掲げていること、Vストロームとして譲れない20リットルタンクを採用し続けるこだわりとデザインの難しさなどについて約40分にわたりトークを繰り広げた。

現在は250ccに始まり、上は1050ccまで幅広いラインアップを揃えるVストロームだが、MCを勤めたジャーナリストのノア・セレン氏から「250が良すぎてまず650に行ってくれない(ランクアップしてくれない)じゃないですか。だから、その(排気量の)間にもう一台あると良いと思います」と400ccクラスのVストロームへの要望があると、会場からはこの日一番の拍手喝采が。「ちょっとここでは…」と苦笑する開発陣だったが、ファンの思いは伝わったようだ。

◆冒険家・賀曽利隆氏、200万kmの旅とVストローム
また、この日のイベントのもうひとつのハイライトとなったのが、冒険家・賀曽利隆氏と、アフリカ専門の旅行会社「道祖神」の元社長・菊池優氏によるトークショーだ。常識では考えられないような冒険の数々について、エピソードが語られ会場を沸かせた。

アフリカに魅せられた二人の出会いは50年前に遡るという。アフリカでのソロ縦断をおこなった賀曽利氏の著書『アフリカよ』に心を打たれた、当時高校生だった菊池氏がコンタクトをとったのがきっかけで、その後道祖神を立ち上げた菊池氏は賀曽利氏とともに19回ものエクストリームなバイクツーリングを企画、実施した。

賀曽利氏とのツアーでは、「タクラマカン砂漠一周(3000km)」や「サハラ砂漠縦断(6700km)」さらに「シルクロード横断(1万3000km)」に、「ユーラシア大陸横断(1万5000km)」など、常軌を逸したともいえるチャレンジが企画され、それでも毎回10~20名程度の参加者があるという。ユーラシア大陸横断などは51日をかけて移動するため、中には会社を辞めて参加する人もいたとか。宿もないような道なき道をいくツアーにトラブルも日常茶飯事だが、「19回どれをとっても命を張った大冒険。楽しかったですね!」と賀曽利は豪快に笑う。

50年以上にわたりバイクで世界中を駆け抜けてきた賀曽利だが、Vストロームとの出会いは2011年だったという。ニュージーランドでたまたまVストローム650に乗り「最高の乗り心地、乗りやすさ、最高の旅バイクじゃん」と驚き、2000kmを駆け抜けた。以来、650、1050、250と乗り継いだ。250では23万6000kmもの距離を走り回ったという。今年7月に250SXに乗り換えたが、この数か月ですでに2万kmを走った。「わがVストローム人生、650にはじまって今、40万kmを突破しました」と語る。

さらに賀曽利は「私の旅人生は20歳からはじまる。その時から数えて57年間で185万km。あと15万kmで、200万kmなんですよ。その200万kmをなんとしてもこのマシン(Vストローム250)で達成したい。お約束します!」と、77歳とは思えぬエネルギーに満ち満ちた声でさらなる野望を宣言した。11回目のVストロームミーティングでは、その結果報告が期待できるだろう。

◆11年目のVストロームミーティングはさらに拡大!
開発者トークでは「今やスズキ車の最大派閥になった」と語られファンを賑わせたVストローム。デザイン、色、そしてその名は文字通りスズキバイクの「顔」となった。今後もさらなる展開が待っていると考えて良いだろう。そして11回目となる来年のVストロームミーティングについても、鈴木社長は「本社ではなくもっと広い場所で開催できるようにしたい」と、さらに拡大することを誓った。

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みんなのコメント

8件
  • *****
    スズキのバイク10年以上前にグラストラッカーBBを買ったきりなんだけど、性能に対しての価格、販売店を選ばず買える等、国内市場も大事にしてくれている姿勢が本当に素晴らしいと思う。
  • ra3********
    まあ400c出しても買う買う詐欺ばっかで全然売れないんだろうね。
    ホンダの400Xがバカ売れしてるんなら出すだろうけど現実は…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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