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日・独・伊・英の小粒でバカッ速「FF弾丸ハッチ」対決! パワーウエイトレシオで比べてみた!!

掲載 更新 15
日・独・伊・英の小粒でバカッ速「FF弾丸ハッチ」対決! パワーウエイトレシオで比べてみた!!

 この記事をまとめると

■日・独・伊・英の小粒で速いスポーツハッチを比較

究極ダイエットの激レア車!  走り命で思いっきり軽量化した強烈な国産スポーツモデル3選

■パフォーマンスの指標としてパワーウェイトレシオを算出

■4WDモデルなどもあるが「小粒=軽量」も重要な要素と考えFF車のみをエントリー

 パワーウエイトレシオの低いクルマは楽しい!

 日本には「山椒は小粒でもぴりりと辛い」ということわざがある。これは文字どおりに山椒が辛いという話ではなく、体は小さくとも高いパフォーマンスを持っている人は侮れない、という意味合いで使われる。

 ここでは、そんな「山椒」のような魅力を持つ、FFコンパクトカーを「日独伊英」の4カ国を代表するモデルからピックアップして紹介しよう。

 FFホットハッチの日本代表といえば、言わずもがなの「スズキ・スイフトスポーツ」だ。標準モデルに対してワイドなボディに1.4リッター4気筒ターボを搭載。そのスペックは最高出力140馬力、最大トルク230Nmとなっている。

 6速MT車の車両重量は970kgだから、重量を馬力で割って算出されるパワーウェイトレシオは6.93となる。1.2リッターエンジンを積む標準グレードは910kg、91馬力でパワーウェイトレシオはきっかり10.00となっているのと比べると、ピリリと辛いと表現するにふさわしいパフォーマンスを持っていることは理解できるだろう。

 こんなホットハッチが200万円少々で売られているのだから日本のユーザーは幸せだ。

 とはいえ、世界は広い。さらにピリリと辛みの効いたホットハッチが存在している。

 ドイツ代表としてチョイスしたのはVWのポロGTI。7速DSGと組み合わせられるエンジンは2リッター4気筒ターボ。最高出力207馬力、最大トルク320Nmを発揮する。車両重量は1310kgと小粒と呼ぶには少々メタボな気はするが、パワーウェイトレシオは6.33とスイフトスポーツをゆうゆうと凌ぐレベルにある。

 ちなみに、1リッター3気筒ターボを積むポロの標準グレードは1160kgで95馬力といったスペックなのでパワーウェイトレシオは12.21。GTIがいかに別世界にいるか数字が示している。もっともポロGTIの価格は411万3000円~の設定となっているので、コストパフォーマンス的に判断すれば価格なり、といえるかもしれない。

 コンパクトボディにハイパワーエンジンのフィーリングは強烈!

 そんなドイツ代表をパワーウェイトレシオでも価格面でも蹴散らすのがイタリア代表、アバルト595だ。

 日本仕様のハイパフォーマンスグレードとなる「595コンペティツィオーネ」の価格は5速MTで467万円。1.4リッター4気筒エンジンは最高出力180馬力、最大トルク230Nmとなる。車両重量は1120kgなのでパワーウェイトレシオは、6.22となっている。

 基本設計はけっして新しいとはいえず、乗り味は荒々しさもあるが、それもまたアバルト595の魅力だ。

 真打はイギリス伝統のブランドMINIのハイパフォーマンスバージョン「JCW(ジョンクーパーワークス)」である。2リッター4気筒エンジンと8速ATでフロントを駆動するパワートレインはFFホットハッチの究極形。エンジンスペックは最高出力231馬力、最大トルク320Nmで車両重量は1290kgとなっているので、パワーウェイトレシオは驚異の5.58となっているのだ。

 もっとも、ミニJCWはお値段488万円で、実際に購入する際にはオプションによってどんどん価格が上がっていくことでも知られている。プロポーションやメカニズムはホットハッチ的ではあるが、フレンドリーな価格というわけではないのだった。

 ところで、ここまでの顔ぶれを見て「コンパクトなハッチバックボディでも4WDとすれば、もっとパワーウェイトレシオに優れたモデルもある」という指摘もあることだろう。たしかにトヨタGRヤリスやアウディSQ2といった4WDモデルであれば、よりパワフルなエンジン出力を受け止めることができている。

 今回、あえてFFにこだわったのは車両重量の面でも“小粒”であることを求めたからだ。

 ちなみに、FF世界最速を目指したホンダ・シビックタイプRは1430kgで330馬力だからパワーウェイトレシオは4.33となる。

 全幅1890mmのシビックタイプRは小粒とは言いがたいので今回の4選からは外したが、シャシー性能がしっかりしていれば、このくらい異次元のパワーウェイトレシオであってもFFでトラクションが確保できるのが現在の技術レベルである。その意味では、FFホットハッチの性能はまだまだ伸びしろがあるといえそうだ。

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