Audi RS 7 Sportback
アウディ RS 7 スポーツバック
アウディ RS 7 スポーツバック、デビュー! 600hpのV8ツインターボにマイルドハイブリッドを搭載【フランクフルトショー 2019】
ベースのA7 スポーツバックからボディを拡幅化
アウディ スポーツGmbHは、現在開催中のフランクフルト・モーターショー(IAA)において、ワイドボディを備えた5シーターモデル「アウディ RS 7 スポーツバック」を初公開した。第2世代へと進化を遂げたこのモデルにはマイルドハイブリッドシステムが搭載され、パフォーマンスと効率をさらに改善。2019年末からドイツとヨーロッパ諸国での発売を予定している。
アウディ スポーツGmbHのマネージングディレクターを務めるオリバー・ホフマンは、RS 7 スポーツバックについて以下のようにコメントした。
「RS 7 スポーツバックは、5ドアのハイパフォーマンスクーペとグランドツアラーデザインを組み合わせ、アウディ流に解釈したモデルです。今回、改良が施されたことで日常ユースでの使い勝手だけではなく、その高いパフォーマンスも向上しています」
エクステリアの特徴は、大きく張り出したホイールアーチ。アウディ・スポーツが展開するハイパフォーマンスモデルとして、圧倒的にスポーティなキャラクターを強調する。そのワイドボディは全幅が1950mmと、ベースとなったA7 スポーツバックと比べて40mm近くも拡幅化されている。
A7 スポーツバックとボディを共有しているが共通のコンポーネントが使用されているのはボンネット、ルーフ、フロントドア、テールゲートのみ。RS専用のエクステリアデザインにより、全長は5009mmに拡大され、ダイナミックなグランドツアラーとしてのキャラクターを明確に表現している。
RS専用の立体造形を持つシングルフレームグリルを採用
フロントにはコントラストカラーフレームのない、幅広くフラットなシングルフレームグリルを装着。RS専用の立体的なハニカム構造のラジエーターグリルは、グロスブラック仕上げが採用された。大型フロントエアインレットとグロスブラックの垂直フィンがアグレッシブなスタイルを強調。水平方向のブレードは、フロントエンドに向けて下方向へと特徴的なラインを描いている。
LEDヘッドライトが標準装備されており、オプションのRSマトリクスLEDレーザーヘッドライトをオーダーするとライトベゼルがダーク仕様となり、LEDテールライトにはダイナミックターンシグナルが装備される。また、車両のロック/ロック解除時には、RS専用のライトシーケンスが作動する。
100km/hを超えるとテールゲートからスポイラーが展開
サイドシルエットはシャープなラインと美しい曲面が特徴。低いショルダーラインが視覚的にクルマを低く見せる一方で、ウインドウラインは後方に向かって上昇し、クルマが静止しているときでもダイナミックな印象を見る者に与える。さらに、ブラックインレイを備えたRS専用ドアシルが印象的なアクセントを追加している。
カーブを描くリヤエンドのトレーリングエッジと、左右のリヤライトを接続するライトストリップは、RS 7 スポーツバックならではのデザイン。また、車速が100km/hを超えるとテールゲートからスポイラーが展開するギミックを採用。クロームカラーの大径楕円テールパイプはリヤディフューザーとグロスブラックのデザインエレメントとともに、RS専用バンパーの左右に配置された。
4.0リッターV8にマイルドハイブリッドの組み合わせ
搭載される4.0リッターV型8気筒TFSIは、最高出力441kW(600hp)、最大トルク800Nmを発揮。0-100km/h加速はわずか3.6秒、最高速度は電子リミッターで250km/hに制限されている。ただしダイナミックパッケージでは280km/h、ダイナミックプラスパッケージでは305km/hへとパフォーマンスアップすることも可能だ。
4.0 TFSIは、48Vの主電源システムを備えたマイルドハイブリッドシステム(MHEV)により、最大のパフォーマンスと高い効率を兼ね備えた。ベルト駆動式オルタネータースターターは減速時に最大12kWの電力を回生し、リチウムイオンバッテリーに供給する。
55~160km/hの速度範囲でドライバーがアクセルペダルから足を離すと、ドライブマネージメントシステムは2つのオプションのいずれかを選択。運転状況とアウディドライブセレクトの設定に応じてエネルギーを回生するか、エンジンを停止した状態でコースティング(惰性走行)を行うかを決定する。コースティング状態からドライバーが再びアクセルを踏むと、ベルト駆動式オルタネータースターターが瞬時にエンジンを再始動する。
MHEVテクノロジーにより、22km/h未満の速度でアイドリングストップ機能を作動させることが可能になった。停止後に前方車両が動き始めると、例えブレーキペダルを踏んでいてもエンジンが自動的に始動する。この結果、100km走行あたり燃料消費量を最大0.8リットル削減することが可能になったという。
4気筒を休止するシリンダーオンデマンド・システム
また、シリンダーオンデマンド(COD)システムが、さらなる効率性を実現。このシステムは高めのギヤが選択されエンジンが低~中負荷状態の場合、燃料噴射と点火を停止して吸気バルブと排気バルブを閉じることにより、2番、3番、5番、8番シリンダーを休止。4気筒モードでは、高まる負荷に対応するようバルブの作動ポイントが変更され、効率が大幅に向上する。
休止したシリンダーはほとんどパワーの損失を発生することなく、ガススプリングのように作動を続行。そしてドライバーがアクセルペダルを踏むと即座に8気筒モードに復帰する。8気筒への切り替えはわずか数ミリ秒で行われるため、ドライバーや乗員が気づくことはないという。
アウディ ドライブセレクト ダイナミック ハンドリングシステムにより、エキゾーストサウンドを調整することも可能。ブラックテールパイプトリムを備えたオプションのRSスポーツエキゾーストシステムは、さらに印象的なサウンドを提供する。カスタマイズ可能なRS1/RS2モードではスポーティなサウンド、あるいはバランスの取れたサウンドのどちらかを選択することができる。
8速ティプトロニックにローンチコントロール機能を追加
4.0 TFSIが発生するパワーは、素早いシフトを特徴とし、新たにローンチコントロール機能を備えた8速ティプトロニックトランスミッションを介してquattroシステム(フルタイム4WD)に伝達される。駆動力は純粋な機械式センターディファレンシャルを介して、40:60の比率で前後のアクスルに配分。どれかひとつでもホイールがスリップすると、トラクションがかかっているホイールにより多くのトルクが自動的に配分される。
また、ホイールセレクティブトルクコントロールは、スリップが発生する前にコーナー内側のホイールに軽くブレーキをかけることによって俊敏で正確なハンドリングを実現。オプションのダイナミックパッケージとダイナミックプラスパッケージで装着可能なquattroスポーツ ディファレンシャルは、スポーティなコーナリング中に必要に応じてトルクを左右のリヤホイール間に配分、トラクション、スタビリティ、ダイナミズムを向上させる。
3つのモードに設定可能なスポーツエアサスペンション
足まわりには5リンク式のサスペンションを装備。このサスペンションは、横方向の力と縦方向の力をそれぞれのアームで効果的に分担する。リンケージとサブフレームはその大半がアルミニウム製となり、フロントトレッドは1668mm、リヤトレッドは1650mmとなる。
標準装備されるダンパーコントロール付きRSアダプティブエアサスペンションは、RS 7 スポーツバック専用にチューニングが施され、スプリングレートを50%高めた新しいエアスプリングモジュールによって、305km/hの最高速度を可能にした。
スポーツエアサスペンションは3つのモードに設定可能で、自動車高調整機能が含まれる。ノーマル時の車高は、標準仕様のサスペンションを備えたA7 スポーツバックと比較して20mm低く設定。速度が120km/hを超えると車高はさらに10mm低下する。必要に応じて車高を20mm上昇させることが可能なリフトモードも用意された。
オプションのダイナミックライドコントロール(DRC)付きRSスポーツサスペンションプラスを装着すると、グリップレベルとハンドリングがさらに向上。アグレッシブな走行時におけるピッチングとロールが大幅に減少する。
オプションでダイナミック オールホイール ステアリングを選択可能
スポーティでダイレクトなギヤレシオを備えたプログレッシブ ステアリングを標準装備。さらにオプションで、ダイナミック オールホイール ステアリング(4輪操舵)を装備することも可能。このシステムは、連続可変ストレインウェイブギヤを採用したフロントアクスルと、スピンドルドライブとトラックロッドにより前輪と独立してステア操作可能なリヤアクスルによる、電子制御4輪操舵システムを備えている。
低速ではリヤホイールはフロントとは逆向きに最大5度まで回転。これによって回転直径が1mも縮小されるため、都会の狭い道での取り回しや急カーブでの俊敏性がさらに向上する。また中速および高速では、後輪は前輪と同じ方向に最大2度回転して走行安定性を大幅に向上する。
ドライバーはアウディ ドライブ セレクト ダイナミック ハンドリング システムを使用して走行特性を変化させることができる。このシステムは異なる6つのモード(コンフォート、オート、ダイナミック、エフィシエンシー、カスタマイズ可能なRS専用RS1及びRS2)が用意された。RSモードは、ステアリングホイールに設置されたRS MODEボタンを使用することで直接設定をオンにすることが可能だ。
アウディ ドライブ セレクトは、エンジンとトランスミッション マネージメント、ステアリング アシスタンス、サスペンション、ダイナミック オールホイール ステアリング、quattroスポーツ ディファレンシャル、エキゾーストフラップ、オートエアコンディショナーなどの設定が変更できる。RS2モードでは、ボタンを押すだけでエクトロニック スタビリゼーション コントロール(ESC)をスポーツモードに切り替えることが可能だ。
10スポーク21インチ鋳造アルミホイールを標準装備
足元には10スポークスターデザインの21インチ鋳造アルミホイールを標準装備。アウディ スポーツはオプションで22インチ5Vスポークデザインと285/30タイヤの組み合わせも用意した。このホイールは、シルバー、マットチタニウム、グロス旋削仕上げ、グロス旋削アンスラサイトブラック仕上げから選択できる。
ドリルドタイプのベンチレーテッドディスク(ディスク径:フロント420mm、リヤ370mm)を採用するRSブレーキシステムのキャリパーカラーはブラックが標準となるが、オプションでレッドも選択可能。
また、オプションのRSセラミック ブレーキを装着した場合、キャリパーはグレー、レッド、ブルーからチョイスできる。セラミック ディスクの直径はフロントが440mm、リヤが370mmとなる。新開発のRSセラミックブレーキシステムは、スチール製ディスクと比較して34kgも軽量となり、バネ下重量の削減にも貢献する。
無駄を排し、スポーティなアクセントを加えたインテリア
一切の無駄を排したデザインとスポーティなアクセントの組み合わせがインテリアにおけるRS 7 スポーツバックの特徴となる。エクステリアと同様、緊張感のあるライン、滑らかな曲面、クリアで明確な造形が施された。
MMIタッチレスポンスのディスプレイはブラックパネルのダッシュボードに組み込まれ、ディスプレイをオフにするとパネルに溶け込むデザインを採用。ドライバーは上部のRSモニターディスプレイを使用することで、駆動システムコンポーネントの温度、最大Gフォース、タイヤの空気圧や温度などの情報を呼び出すことが可能となっている。
この専用RSモニターディスプレイは、アウディ バーチャル コクピットを利用することで、タイヤの空気圧、トルク、パフォーマンス、油温、ブースト圧、ラップタイム、加速、Gフォースなどの詳細情報を提供。オプションのRSヘッドアップディスプレイにはRS独自の情報も表示される。
新開発のRSアルミニウム シフトパドルを備えたフラットボトムRSスポーツレザーステアリングホイールには、マルチファンクションボタンを設置。ドライバーはこのボタンを使用してアウディ ドライブセレクトのRS1とRS2モードを有効にすることができる。これらのモードを有効にすると、アウディ バーチャル コクピットのRS専用ディスプレイが自動的に表示される。
ステアリングホイール、シート、照明付きフロント ドアシル トリムには“RS”と“RS 7”のロゴを配置。フロントとリヤドアに設置されたロゴプロジェクターは、ドアが開くと“Audi Sport”のエンブレムを地面に照射する。
従来の2人掛けに加えて3人掛けのリヤシートも用意
RSスポーツシートの張地は、ランバス(菱形)パターンのブラック パール ナッパレザーが標準となり、RSエンボス加工が施された。さらにスポーティなオプションとしてRSスポーツシートも用意されており、ハニカムパターンとRSエンボス加工が施されたヴァルコナレザーを選択することもできる。フルパフォレーテッド加工を施したことで、シートベンチレーション機能も初採用された。
レッドまたはグレーを基調とする2種類のRSデザインパッケージでは、インテリアにカラフルなカラーを採用。アルカンターラを使用したステアリング ホイールリム、シフトレバーゲート、ニーパッドにはコントラストステッチが施された。各パッケージには、エッジ部がカラー仕上げのシートベルトとRSフロアマットも装備される。
今回初めて3人掛けのリヤシートが用意され、スポーティな2人掛けのリヤシート(定員4名)も引き続き利用可能となっている。ラゲッジ容量は535リットルで、リヤシートの背もたれを折りたたむと容量は1390リットルにまで拡大。テールゲートは電動開閉式で、オプションのコンビニエンスキーを選択すると足の動き(キックアクション)でテールゲートを操作することもできる。
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