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インド・ハイデラバードでのフォーミュラE、開催不可能に。地元政府に”契約違反”を通告「昨年の開催では121億円の経済効果をもたらしたのに残念」

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インド・ハイデラバードでのフォーミュラE、開催不可能に。地元政府に”契約違反”を通告「昨年の開催では121億円の経済効果をもたらしたのに残念」

 2024年のフォーミュラEは、1月13日のメキシコシティePrixで開幕し、第6戦として東京ePrix初開催、そして7月21日の第17戦ロンドンePrixで閉幕することとなっている。しかし2月10日に第4戦として予定されていたインドのハイデラバードでのePrixは、地元政府との交渉が決裂したことにより、開催が中止されることになったようだ。

 ハイデラバードePrixは、インドでの2回目のフォーミュラEレースとして計画されていた。しかし先週になって、ハイデラバードが所属するテランガーナ州の新政府から、「ハイデラバードのレースに影響を与える可能性がある」書簡が送られたことが明らかになり、フォーミュラE側が政府側に「緊急の説明を求めている」ことを認めていた。

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 そして1月5日(金)になってフォーミュラE側は、「開催都市間協定を履行しないというテランガーナ州政府管轄下の市行政・都市開発局(MAUD)の決定」を理由に、ハイデラバードePrixの開催を断念することを正式に認めた。これについてフォーミュラEは、「契約違反であることをMAUDに正式に通知する以外に選択肢は残されていない」とも付け加えた。

 フォーミュラEの共同創設者であり、チーフ・チャンピオンシップ・オフィサーでもあるアルベルト・ロンゴは、「インドの数多くのファンのみなさんに対して、とても申し訳ないと思っている」と語った。

「我々は、モータースポーツの世界選手権のレースを開催することが、ハイデラバードとインド全体にとって重要かつ名誉ある機会であることを承知している」

「インド・モータースポーツ・クラブ連盟(FMSCI)のアクバル・エブラヒム会長と彼のチームは、フォーミュラEをハイデラバードに戻すことに、多大な協力をしてくれた」

「彼らも、それが開催できないことを意味するテランガーナ州政府の決定に失望している」

 ハイデラバードePrixは、2023年に初開催。今年は2回目のレース開催が予定されていた。しかしテランガーナ州の政府は、昨年選出されたばかりであり、就任前からフォーミュラEの開催に反対していたとされる。

 フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOも次のように語った。

「地域に約8400万ドル(約121億円)の経済効果をもたらした昨年の第1回目のレースの成功を、さらに発展させることができないのは非常に残念だ」

「またインドの主要なパートナーであるマヒンドラとタタ・コミュニケーションズに対しても、申し訳なく思っている」

「ハイデラバードでのレースは、エンジンによる汚染が公衆衛生と環境に多大な影響を与えている市場に電気自動車を導入するメリットを示すために、とても重要だった」

 開催中止となったハイデラバードの代替開催は難しいと見られる。つまりサウジアラビアの第2~3戦ディルイーヤePrixから第5戦サンパウロePrixまで、ほぼ2ヵ月の空白が生じることになりそうだ。

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