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【まるでコンセプトカーそのもの】新型ヒュンダイ・アイオニック5 欧州発表 最新EV

掲載 更新 74
【まるでコンセプトカーそのもの】新型ヒュンダイ・アイオニック5 欧州発表 最新EV

「アイオニック」シリーズの急先鋒

text:Piers Ward(ピアーズ・ワード)

【画像】最新EV、アイオニック5【ヒュンダイの人気モデルと写真で比較】 全128枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ヒュンダイは、中型の電動クロスオーバー「アイオニック5」を欧州で発表した。電動化を推進するために設けられたEV専用サブブランド、アイオニックの下で発売される最初のモデルとなる。

新型アイオニック5は、超急速充電が可能な800Vバッテリー技術を採用し、最大220kWの直流充電に対応。10%から80%まで最短18分で充電することができる。これまで800Vシステムは、ポルシェ・タイカンなど一部の高級車にのみ採用されていた。

バッテリーサイズは72.6kWhと58kWhの2種類が用意される。どちらも後輪駆動または全輪駆動を選ぶことができ、最大航続距離は470kmとされている。

最もパワフルなバージョンはデュアルモーター、全輪駆動のモデルで、合計出力306ps、47.8kg-mのトルクを発生。0-100km/hは5.2秒、最高速度185km/hに達する。最もベーシックなバージョンは、58kWh、169psの後輪駆動モデルで、0-100km/hは8.5秒となっている。

アイオニック5の基本骨格となるのがE-GMP(エレクトリック・グローバル・モジュラー・プラットフォーム)である。電動モデル向けに作られた柔軟性のある車台で、次に登場するセダンのアイオニック6やSUVのアイオニック7にも使用される予定だ。

多くのEV専用プラットフォームと同様に、E-GMPも「スケートボード」レイアウトを採用しており、フラットな室内フロアを実現している。

珍しいことに、V2G(ビークル・トゥ・グリッド)機能が搭載されている。後部座席の下にあるプラグソケットからノートパソコンや電動スクーターを充電できるだけでなく、移動式蓄電機としても機能する。

地域の送電網が対応していれば、アイオニック5に蓄えた電力を送電網に送ることが可能だ。電気代が高いときに送電網へ送り、安いときに引き出せば、大幅な節約につながる可能性がある。

レトロかつ未来的なスタイリング

デザインは、コンセプトカーの「45」からインスパイアされたレトロなスタイリングを特徴とし、クラムシェル・ボンネット(同社初)やピクセル化されたライトを採用するなど、これまでのヒュンダイ車とは一線を画している。

ヒュンダイ・グループのルク・ドンカーヴォルケCEOはAUTOCARに対し、「EVの静粛性を表現するため、無駄なデザインを減らしたかった」と語った。また、ドンカーヴォルケはアイオニック5と後続の6、7との間には、ファミリーのような類似性を最小限に抑えたいと考えているようだ。

「ヒュンダイ・ファミリーの中では、もうクローンは見られないでしょう。わたし達は膨大な数のモデルを展開していますが、世代が重なり過ぎてしまうと、どれが古くてどれが新しいのか定義する必要が出てきます。そこで、車種ごとにターゲットとなるお客様を定め、デザインを当てはめていきます。その方が退屈さも減るでしょう」

ヒュンダイはアイオニック5のライバルについて言及を避けているが、全長4635mm、全高1605mmというサイズは、中型クロスオーバー・セグメントにすっぽり収まっている。ボルボXC60よりやや小ぶりだが、ロングホイールベースと効率的なパッケージング(ホイールベースは3000mm)により、室内空間はそれに見合うはずだ。

トランク容量はシートアレンジによって531Lから1600Lに拡大可能。後席はスライド式で、60:40分割で折りたためる。

ダッシュボードには12.0インチのツインスクリーンが鎮座し、最新のコネクティビティを備えている。シートは、スライドとリクライニングが可能なフレキシブルシート(前席はほぼフラットに折りたためる)を採用。

ヒュンダイは、アイオニック5のインテリアを「スマートな居住空間」と想定している。日産アリアをはじめとする多くのEVと同様に、フロアは全体的にフラットで、スライド式のコンソールは前後に最大140mm移動するなど、インテリアには適応性がある。コンソールを後ろにスライドすれば、後席でもワイヤレス充電器を使用可能だ。

最新のコネクテッド機能搭載

コネクティビティとしては、ヒュンダイのコネクテッド・サービス「Bluelink」の最新バージョンが搭載されており、スマートフォンから車両をコントロールすることができる。遠隔操作でエアコンや充電の設定を変更可能だ。また、充電ステーションの空き状況や充電時間の目安なども確認できる。

他にも、AR機能を備えたアドバンスト・ヘッドアップ・ディスプレイや、フロントビューカメラ、レーダーセンサー、GPSデータを使って、車線誘導や先行車との車間距離などをコントロールする次世代運転支援システムなど、ヒュンダイ初の試みが多く見られる。

また、室内にはサステイナブルな素材を採用。シートやドアのアームレストなどの主要なタッチポイントには、再生ペットボトルやウール、植物油で加工されたレザーなどを使用している。ドアに使用されているポリウレタン塗料は植物油由来のもので、トリムパネルの一部には、紙のような感触のリサイクル素材「ペーパーレット」が使われている。

現在、価格は最上位の限定モデル「プロジェクト45」のみが公開されており、英国では4万5000ポンド(653万円)からとなっている。その他のモデルの価格は、今後発表される予定だ。

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みんなのコメント

74件
  • これは相当危機感を持たないとダメだな。
    デザインは日本車よりはるかに洗練されている。
    俺が今セダン買おうとして、これが日本車だったら選択肢のNo1だろうな。
    しかし、韓国車で問題は中身だ。
    発火事故、タイガーの両足粉砕骨折などがあり信頼できない。
    日本はコンセプトカーは良くても発売されるとブサイクになってるから、そんなんじゃこれからは通じないだろう。
  • 中身や品質は抜きにして、デザインだけをみて危機感を持てないようでは頭の中がお花畑だろう。
    安さとデザインで飛びつく外国人は多いだろうから。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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