現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > WR-Vはコスパだけじゃなく乗って走っても気持ちいい!! 普通なんだけど悪いところがないって凄いことです!!

ここから本文です

WR-Vはコスパだけじゃなく乗って走っても気持ちいい!! 普通なんだけど悪いところがないって凄いことです!!

掲載 29
WR-Vはコスパだけじゃなく乗って走っても気持ちいい!! 普通なんだけど悪いところがないって凄いことです!!

 12月21日に正式発表され、209万8800円からという価格でコスパに優れたコンパクトSUVとして注目のホンダWR-V。タイとインドと日本の開発拠点が連携して開発することで開発コストを圧縮しつつ、高い品質でバリュー感の高いクルマに仕上がった。さて、WR-Vの走りはどんなものなのか? 3月22日の発売開始に先立って、乗って走ってどうなのよ? をお伝えいたしましょう。

文/梅木智晴、写真/平野学

WR-Vはコスパだけじゃなく乗って走っても気持ちいい!! 普通なんだけど悪いところがないって凄いことです!!

視界良好! 走らせやすい、ちょうどいいサイズ感

 試乗車をパッと見た印象は「おっ、いい感じだねぇ!」だった。外観ではボディパネルのチリ合わせや樹脂パーツの成形精度が高く、クルマ全体がシャキッとした印象。ドアの開閉も重厚感がある触感で安心感がある。これ、けっこう重要な感性評価で、第一印象がイマイチなクルマは、走らせても“う~ん……”な場合が多いのだ。

ボディ外板のチリ合わせや樹脂パーツの成形精度が高く、パッと見た時の上質感が伝わるWR-Vのエクステリア

 運転席に座る。シートは座面クッションの厚みがあってお尻がスッと沈み込んで姿勢が落ち着く。ややアップライトな着座姿勢となる。分厚いフロントマスクなのでボンネットフードは高く、視界を邪魔するのでは? と思ったのだが、フードは中央部が凹形状となっていて前方視界を確保する。ヘッドライト部は相対的にやや高いのだが、ドライバーの視線ではここが「峰」となって車端の距離感を掴みやすいので、視界は良好だ。

 最近のクルマはAピラーが寝ているものも多く、右左折時の視界を邪魔するケースがあるのだが、WR-Vは比較的Aピラーが立っていることで、室内から見るとインパネの奥行きが小さくAピラー接続点がドライバーに近い。そのため右も左も斜め前を見る際にAピラーが視界を邪魔しない。また、ドアミラーとAピラーの間に隙間あるため死角がすくななっているのもいい。スクエアな車体形状のため、後退時の斜め後方の視認性にも優れる。こうした視界のよさは、安全に直結するし、視界がいいクルマは運転時のストレスが小さくなる。

Aピラーの角度が比較的立っていて、インパネとの交点がドライバーに近いこともあって右左折時の斜め前の視界を邪魔しない。視界のよさが魅力のひとつだ

上質感のある乗り心地とドライブフィールはちょっとした驚きだった

 走り出すとステアフィールに感心した。滑らかでしっかりした操舵感を伝えてくれる。電動パワステのコストをケチるとここが台無しになってしまうのだ。運転中、絶え間なく手が触れ操作している操舵系は、回した時のザラザラ感や重量感のような「違和感」がちょっとしたレベルでもドライバーにはハッキリとネガティブとして感じられるものだ。WR-Vの操舵はイヤな抵抗感はなくスムーズで上質だし、操舵に対する路面からのフィードバックもしっかり伝わってきて安心感もある。これ、いいですよ!

 エンジンは直4、1.5リッターで、フィットやフリードなどにも搭載されるL15型で、特別なものではない。このエンジン、最高出力118ps、最大トルク14.5kgmでフツーなんだけど、わりと低回転からしっかりとトルクが立ち上がり、吹け上りの感じが気持ちいい。CVTとのマッチングもよく、街中のストップ&ゴーでも案外軽快に走ってくれるのだ。

エンジンは
直列4気筒1.5リッターのみの設定。最高出力118ps/6600rpm、最大トルク14.5kgm/4300rpmで、パフォーマンス的にはごくごく普通だ

 そして乗り心地がいい。車体がしっかりしていて、足がちゃんと動いている印象。テストコースの限られた路面ではあるものの、今回は一般道の荒れた路面を再現したうねうねわだち路面や、左右で互い違いに凹凸がある路面などを走ったが、足が底付きするようなことはなく、しっかりと車体が入力を受け止めて足を動かしていた。

重心の高さを感じさせない安定した操縦性は安心感が高い!

 WR-Vの全高は1650mmとヴェゼルの1520mmやZR-Vの1620mmに対して高い。最低地上高は195mmとSUVらしい高さで、どうしても重心が高くなるのだが、高速での車線変更でも上屋が“ヨッコラショ”を揺さぶられるような動きは抑えられていてリアの追従性もいい。120km/hで直線を走りながらわざと右左へと車線変更を繰り返してもリアが不安定になるようなこともなく、緊急回避時のスタビリティにも不安はない。

全高の高さを感じさせない、しっかりとした操縦性

 もちろん、スポーティカーのようなビシッとした操縦性ということではないけれど、しっかりとタイヤの接地感を伝え、路面の状況や、車体の動きを伝える操縦性は安心感につながる。テストコースなので、やや速度を高めたコーナリングで横Gがかかった状態で路面のうねりを越えるような場面が作られているのだが、さすがにここではサスの底付きを発生した。しかし、大きく挙動を乱すようなことはなく、しっかりと収束する。

価格はXが209万8800円、Z(この写真の白いボディカラー)が234万9600円、最上級のZ+(この写真の赤いボディカラー)が248万9300円だ

 WR-V、しっかりと走り込んでバランスのいい操縦性を作り上げてきたことが確認できた。まさに「安かろう、よかろう」。そんなコンパクトSUVだ。

こんな記事も読まれています

母国戦好発進のフェルスタッペンがスプリント予選1番手「残りの週末が楽しみ」/F1オーストリアGP
母国戦好発進のフェルスタッペンがスプリント予選1番手「残りの週末が楽しみ」/F1オーストリアGP
AUTOSPORT web
「山陰道」全通まであとどれくらい? 2県はほぼ全通メド “遅れた県”もモリモリ進んでる!?
「山陰道」全通まであとどれくらい? 2県はほぼ全通メド “遅れた県”もモリモリ進んでる!?
乗りものニュース
F1オーストリアGPでポールのフェルスタッペン、ピットレーン出口を“超スロー走行”も処分はなし
F1オーストリアGPでポールのフェルスタッペン、ピットレーン出口を“超スロー走行”も処分はなし
motorsport.com 日本版
古い「ETC」使えなくなるってマジ!? 「勘弁して」と嘆きの声も! 使用不可な「車載器」の見分け方は?「10年以上使用」は要注意か
古い「ETC」使えなくなるってマジ!? 「勘弁して」と嘆きの声も! 使用不可な「車載器」の見分け方は?「10年以上使用」は要注意か
くるまのニュース
“マツダ製ハイブリッド”搭載が確定! 次世代型「CX-5」気になるデザインはどうなる? 新しいコンセプトカーに通じる意匠を採用か
“マツダ製ハイブリッド”搭載が確定! 次世代型「CX-5」気になるデザインはどうなる? 新しいコンセプトカーに通じる意匠を採用か
VAGUE
【インタビュー】平野ルナ選手~反対されても決めたST600参戦。その道は世界の舞台につながっていた~
【インタビュー】平野ルナ選手~反対されても決めたST600参戦。その道は世界の舞台につながっていた~
バイクのニュース
【15台のみの特別限定車】 キャデラック・エスカレード・スポーツ 25thアニバーサリー・エディション
【15台のみの特別限定車】 キャデラック・エスカレード・スポーツ 25thアニバーサリー・エディション
AUTOCAR JAPAN
[ランドクルーザー]だけじゃなかった!! [ランドローバー]も盗難数がエグい!! イギリスの今が衝撃
[ランドクルーザー]だけじゃなかった!! [ランドローバー]も盗難数がエグい!! イギリスの今が衝撃
ベストカーWeb
20歳で購入した旧車は、いすゞ「ジェミニクーペ」…逆スラントの角目2灯が超珍しいレア車にZ世代の若者が乗る理由とは
20歳で購入した旧車は、いすゞ「ジェミニクーペ」…逆スラントの角目2灯が超珍しいレア車にZ世代の若者が乗る理由とは
Auto Messe Web
【写真蔵】ランボルギーニの電動化第2弾は、プラグインハイブリッド スーパーSUVの「ウルス SE」
【写真蔵】ランボルギーニの電動化第2弾は、プラグインハイブリッド スーパーSUVの「ウルス SE」
Webモーターマガジン
【新型フリード】CMソングはMrs. GREEN APPLEが書き下ろした!歴代モデルのCMについてもご紹介します
【新型フリード】CMソングはMrs. GREEN APPLEが書き下ろした!歴代モデルのCMについてもご紹介します
Webモーターマガジン
ルクレールがスプリント予選でアタックできず「アンチストールが作動した。貴重な時間が無駄に」/F1第11戦
ルクレールがスプリント予選でアタックできず「アンチストールが作動した。貴重な時間が無駄に」/F1第11戦
AUTOSPORT web
KTM、新型エンデューロモデル「EXCシリーズ」日本発売 126.8万円から
KTM、新型エンデューロモデル「EXCシリーズ」日本発売 126.8万円から
レスポンス
【日本初公開】 ポルシェ新型タイカン 大谷翔平選手とモバイル上コラボ 期間限定で実施
【日本初公開】 ポルシェ新型タイカン 大谷翔平選手とモバイル上コラボ 期間限定で実施
AUTOCAR JAPAN
暴言発した角田裕毅に約690万円の罰金。スチュワードは角田の反省を評価し、半額を執行猶予に
暴言発した角田裕毅に約690万円の罰金。スチュワードは角田の反省を評価し、半額を執行猶予に
motorsport.com 日本版
トヨタ新型「ヤリス」公開! めちゃ「スポーティ」で“ビッグ”な「Gリミテッド」に「カッコイイ!」と反響も 精悍エアロの「コンパクトマシン」マレーシアで登場
トヨタ新型「ヤリス」公開! めちゃ「スポーティ」で“ビッグ”な「Gリミテッド」に「カッコイイ!」と反響も 精悍エアロの「コンパクトマシン」マレーシアで登場
くるまのニュース
全面新設計のロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ」 旧車的で牧歌的な資質は維持しているのか?
全面新設計のロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ」 旧車的で牧歌的な資質は維持しているのか?
バイクのニュース
オグショーとジュナック、DIYで設置できるLED車内照明「ELシリーズ」発売
オグショーとジュナック、DIYで設置できるLED車内照明「ELシリーズ」発売
レスポンス

みんなのコメント

29件
  • takumagumo
    ボディも足回りも何一つ本格的なものは使ってはいないが、安くてもSUV的な雰囲気だけは感じられるクルマ。ルーミーやパッソに乗っている層が喜々として買っていくんだろうなあ。ライズ/ロッキーが売れなくなった今、一回り大きいけど、需要はありそう。
  • kmq********
    まだ現物を見てないけど、何色にするか慎重に考えて発注する
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

105.8128.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.888.0万円

中古車を検索
Zの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

105.8128.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.888.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村