この記事をまとめると
■WEB CARTOP執筆陣に「史上最高のクルマ」は何かを聞く連載
「遅い」けど意のまま感が「気持ちいぃ~」! 「走る」「曲がる」「止まる」の基本が最高のクルマ4選
■国産車と輸入車の両方から1台ずつを選択してもらった
■青山尚暉さんの答えは両方ともスポーツモデルだ
数十年のキャリアで乗ったクルマのベストはこれ!
史上最高のクルマというテーマで広く見れば、国産車ならボンドカーにもなったトヨタ2000GT、世界を驚愕させた静粛性がいまでも記憶に残る初代セルシオ、自身最初の愛車となったいすゞ117クーペ(丸目)などが挙げられるし、輸入車ならガルウイングのメルセデス・ベンツ300SLや大衆車の原点と言えるVWビートル、初代VWゴルフなどが思い浮かぶ。
ゴルフの名前が出てきたところで、自身の愛車遍歴のなかで、3台(ゴルフIIハッチバックMT、ゴルフVIIヴァリアントに続き、現在もゴルフ7.5ヴァリアントを所有)も乗り継いでいるゴルフ(ヴァリアント)も、超実用車ながら、愛犬と暮らすわが家にとって最高に相応しいクルマだと思っている。
が、トヨタ2000GTやメルセデス・ベンツ300SLなどは、自身にとってはまったく縁のない遠い存在だ。ここでは、自身が所有していなくても、自動車専門誌の試乗などで、結構な距離を走ったクルマのなかから、「いまでも最高!!」と思い続けている国産車、輸入車をそれぞれ1台紹介したい。
国産車では、1989年9月に発売された初代ユーノス(マツダ)ロードスターが思い出深い。若者でも手の出る100万円台の価格もさることながら、ライトウェイトスポーツカーというジャンルを世界に広め、世界が追従した1台であり、商業的にも大成功した1台だ(だから世界中にオーナークラブがあり、いまでもマツダ・ロードスターとして存続している)。
当時は自動車専門誌などで箱根の山道を走り、撮影する機会が何度もあり、女性誌の企画でサーキットを走った経験もあるが、とにかく人車一体感溢れる操縦性、日常でも全開にできる適度なパワーユニットの気持ち良さ、そしてもちろんオープンカーとしての空や風と対話しながら走れる快感は、いまでも忘れられない思い出になっている。当時の老若男女をスポーツカー好きにさせた立役者でもあるのだ。あっ、現代のマツダ・ロードスターも大好きですよ!
輸入車では、これもまた所有したことはないものの、やはり輸入車専門誌の試乗記などのために何度もステアリングを握ったポルシェ911(964)が、懐かしくも記憶に残り続ける1台だ。1992年にマイナーチェンジを受けた911カレラで箱根や八ヶ岳のワインディングロードを縦横無尽に駆け抜けたときの、正確なステアリングフィール、強力なブレーキ、空冷フラット6のシャーンという剃刀のレスポンス、背後から聞こえる咆哮、サイズ感(全長4245×全幅1660mm)……など、ジャストフィットなスポーツカーを操り走らせるのは快感以外の何物でもない。
また、ガッチリとしたドアを閉め、クルマから下りた後も、しばらくはその快感・興奮が身体に染み渡っていたほどで、いまでも忘れられない、若かりし頃のスポーツカーと対話できた歓び、思い出だ。いまではとんでもないプレミア中古車価格になっているんですけどね。
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みんなのコメント
全く違う二台ですが、運転時の幸福感は別格でしたね。