この記事をまとめると
■デトロイトショー2022をリポート
「乗りたい……」日本のスバリストが涙! 喉から手が出るほどほしい「国内未導入」のスバル車3選
■今回はスバルのブースの車両展示について
■スバルのクルマはアメリカでも評価を得ている
雪質の変化によってAWD車の需要が増加
アメリカンブランド以外でデトロイトショー(北米国際自動車ショー)2022に出展したブランドはトヨタとスバル。トヨタはクラウンやフルサイズピックアップのタンドラ、フルサイズSUVのセコイアといった最新型を展示するなど、カンファレンスは行わなかったものの、注目されやすい展示内容となっていた。一方でスバルは既販車メインでの展示であったが、それでも完成車ブランドの出展が極端に少ないこともあるが、閑古鳥が鳴くようなことはなくにぎわっていた。
以前訪れたシカゴショーのスバルブースにあった、ドッグランなどが用意された“ワンちゃんコーナー”のようなものが、今回のデトロイトショーでも用意されていた。また、BEV(バッテリー電気自動車)となるソルテラも展示されており、めざとく見つけたメディア関係者や来場者がチェックしていた。
スバルでの北米での人気の高さはいまさら語る必要もないだろう。かなり以前に開催されたデトロイトショーでスバルは自社ブースにAWDシステムを展示していた。そしてそのコンパクトなシステムを地元アメリカ人ジャーナリストが興味津々で見ていたことをいまも鮮明に覚えている。聞いた話では、デトロイトあたりでも以前の冬はパウダースノーで雪がドカドカ降っていたが、気候温暖化で雪質がベチャベチャしたものへと変わったこともあり、AWD車がより注目されていったとのこと。そのなかで優れたAWDシステムを搭載するスバル車が注目されるようになったようだ。
降雪地域以外でも映画「ワイルドスピード」の影響などもあったのか、雪の降らない地域でもWRXの人気が高まっていった。さらにSUVの人気が高まりフォレスターやクロストレック(日本でのXV)が注目されていった。2021暦年での年間販売台数をみると、フォレスターとアウトバックの二枚看板が売れ筋車種となっている。最近のアメリカの映画を見ていると、インテリジェンスの高い職業についている設定の出演者がアウトバックに乗っていたというシーンも見たことがある。かつてのボルボのステーションワゴンのポジションをアウトバックが担っているようにも筆者は見ている。
ここ最近では、アイサイトがアメリカでも注目されており、安全なクルマとしても評価が高いことが人気を支えているようである。
驚くことには、スバルの日米での2021暦年締め(1月~12月)年間販売台数をみると、日本国内が10万1312台なのに対し、アメリカでは58万3810台も販売しているのである。
そんな人気の高いスバルなので、目立った新型車を用意しなくとも、既販車を展示するだけでも十分のアピール効果があるのだ。
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