メルセデスEQS AMGバージョン
text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
【画像】メルセデス・ベンツ・ヴィジョンEQSコンセプト、ジャガーXJ、テスラ・モデルS、ポルシェ・タイカン【ライバル比較】 全61枚
メルセデス・ベンツは、これまでで最も野心的な電動モデル、EQSフラッグシップ・サルーンと、600psを超えるデュアルモーター・ドライブトレインを搭載するAMGバージョン・パフォーマンスカーを計画している。
2022年初頭に標準形式で英国で発売される、Sクラスサイズのリムジンは、同社が開発した電気自動車アーキテクチャ(EVA)に基づく最初のEQモデルとなる。
昨年のフランクフルト・モーターショーで発表されたヴィジョンEQSコンセプトで、プレビューされたこのEQSは、スケートボードスタイルのストラクチャーにより、フラットフロアー、新しいバッテリーパッケージを提供することが可能となり、豪華で快適なEVに仕上がっている。
そのライバルには、来年発売予定の次世代のジャガーXJをはじめ、テスラ・モデルS、ポルシェ・タイカン、また新興企業によって現在開発されている「ルーシッド・エア」や「シャオペンP7」など、多くの新しい高級モデルがある。
EQSは、メルセデスの研究開発のトップであるマーカス・シェーファーが推進する、2030年までに、同社の売上の50%をEVとハイブリッドモデルで占めるという「電動優先」戦略を先導している。
EVとハイブリッドの今年の比率は、9%と予想されている。
EVAプラットフォームに関して、シェーファーは「クルマの製造方法を変えたいと思っています。焦点は電動ドライブトレインにあります」と語っている。
社内のコードネームV297で知られるEQSは、昨年の夏に発売されたEQC SUV、今後数週間で発売されるバンベースのEQV、コンパクトSUVのEQAおよびEQBに続く、メルセデスの5番目の完全なEQモデルとなる。
スマートEQフォーツー、EQフォーツーカブリオ、EQフォーフォーを含む、新しい電気自動車のサブブランド「EQ」バッジ着用モデルとしては、8番目となる。
EQのフラッグシップモデルは、短いボンネットをもった特徴的なプロポーションと、フィーチャーラインのないモノリシックボディによって、既存のハイエンドモデルと差別化され、今年の年末に、第7世代のSクラスと共に発表されることが予想されている。
エクステリアとインテリア
EQSのエクステリアで最も注目すべきは、オプションとして提供される、ヴィジョンEQSで紹介された3つの先の尖った星を特徴とし「まったく新しい顔」を提供する、ブラックパネルグリルだろう。
オプションのデジタルライトテクノロジーを備えた三角形のヘッドライトが付属される。
また、EQSには、固定カーボンファイバー強化プラスチック・クラムシェルボンネットが採用される。
フロントガラスのウォッシャーボトルフィラーなどのアイテムは、フロントウィングのパネルからアクセスできる。
ホイールのオプションには、さまざまなEQSプロトタイプですでに見られている、22インチアロイが用意される。
プロダクションEQSのサイズは、第3世代のCLSと同等とされるが、電動ドライブラインとフラットフロアのコンパクトなパッケージングによって、さらに大きなSクラスよりも、インテリアスペースが広くなると言われている。
「従来の燃焼エンジンプラットフォームに課されていたようなスペースへの制限は、もうありません。特にリアのスペースは、大きく変わるでしょう」
「また、リフトバックテールゲートにより、実用性が向上しましす」と、シェーファーは語る。
広々としたインテリアのハイライトとなるのは、特許申請中の、幅1.15mの総ガラスのインストゥルメントパネルだろう。
これには、メルセデスが開発した新しいユーザーインターフェースを介して操作される、一連の高解像度デジタルディスプレイが収容される。
ドライブトレイン
メルセデスが提供するドライブトレインの、最も強力なデュアルモーター・セットアップは、コンセプトカーと同様、477psおよび77.4kg-mを出力すると予想されている。
ただし、これは最も強力なEQSバリエーションにはならないだろう。
メルセデスのAMGパフォーマンスカー部門は、さらに強力な量産EVモデルを開発している。
メルセデスのエンジニアによると、ツインターボチャージャー付き4.0L V8ガソリンエンジンからパワーを得た、既存のS63 4マティックと同等のセットアップを用意していると言う。
このことから、2022年の発表が予想されているレンジトップのAMG EQSは、デュアルモーターを搭載する標準モデル最強バージョンの608psおよび91.6kg-mを、はるかに超えるだろうと予想される。
一方、ライバルである、テスラの現行モデルSの最も強力なバージョン、P100Dは、795psおよび116.2kg-mを出力する。
また、確認はされていないが、AMGは、従来の燃焼エンジンモデルで採用されているものと同様の、モジュール式電気ドライブトレイン戦略を承認したと言われている。
現行の63バッジ付きのAMGモデルが、一般的な燃焼エンジンを共有するように、EQSの今後のAMGバージョン、より小型のEQEサロン、およびEQGと呼ばれると予想されるGクラスの電動オフローダーが、同じ高性能ドライブラインを共有する可能性がある。
EQAやEQBなどのよりコンパクトなモデルが、同様のメリットを受けるかどうかは、まだわかっていない。
予想される性能
テスラの、トライモーターのセットアップは秘密に包まれているが、811psと138.2kg-mを超えるモデルが開発されていると噂されている。
フォルクスワーゲンも、高性能電動ドライブトレインに取り組んでいることが知られている。
VWは最近、Rパフォーマンスカー部門の新しいドライブトレインのベースとして、ID.Rスポーツカープロトタイプの開発で得られた、技術を採用している。
コンセプトと同様に、EQSのAMGバージョンは、個々のホイールに供給されるパワーとトルクの量を変えることができる、高度な可変的四輪駆動システムを搭載する。
メルセデスが、0-97km/h加速4.2秒を達成する可能性があると言う新しいモデルは、標準のEQSよりもさらに強力な加速を実現する。
180km/hでリミッターのかかる現行EQCとは異なり、パフォーマンスカーのポジショニングに合わせて、最高速度が250km/hまで引き上げられる可能性がる。
EQSのモーターのエネルギーは、フラットフロア内に格納される、100kWhのリチウムイオンバッテリーから供給される。
WLTPテストサイクルで最大690kmの航続距離を提供すると予想されているが、実際の数値は515km前後になるだろうという情報もある。
ポルシェ・タイカンと同様に、350kWの急速充電をサポートし、20分でバッテリーを容量の80%まで充電できるという。
また、新しく開発されたエネルギー回生システムも採用される。
メルセデスAMGが、フォーミュラ1ですでに採用している技術を利用し、ブレーキ時に既存のシステムをはるかに超えるレベルの、運動エネルギーを回収すると言われている。
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