スバルは、スイス・ジュネーブで開催されるジュネーブショーにて、コンセプトカー「SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPT(スバル・ヴィジヴ・アドレナリン・コンセプト)」を世界初公開すると発表した。
正式発表は、現地時間3月5日10時45分(日本時間3月5日18時45分)から、プレスカンファレンスにて実施される。
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現状では、このVIZIVアドレナリンコンセプトの写真1点しか公表されておらず、スペックを含めた情報は一切明かされていないが、いったいどんなクルマなのか、迫ってみたい。
文/ベストカーWEB編集部
写真/ベストカーWEB編集部、スバル
■新型レヴォーグ? 新型5ドアのコンパクトSUV?
スバルが2019年2月19日に公開したのは、上記の写真1点と、VIZIVアドレナリンコンセプトをジュネーブショーで発表します、という内容だけで、中身については当日の発表を待つのみ。
写真を見るかぎり、最低地上高の高いSUVということがわかる。一見3ドアに見えるが右側のBピラーや左側Cピラーのモールの切れ目がドアハンドルに見えるのでおそらく5ドアだろう。
六角形のヘキサゴングリルとコの字型ヘッドライトは最新スバルのデザインを継承しているのがわかるが、ボンネットからAピラーに延びるフェンダーのラインや大きく盛り上がったリアフェンダーなどは、これまでのスバル車にはないデザインセンスでカッコいい。細かいところではデジタルアウターミラーやボンネット右側のエアアウトレットが見える。
はたして、このコンセプトカーが将来どのモデルになっていくのか、考えていきたい。
ちなみにこのVIZIV(ヴィジヴ)は「Vision for Innovation」を語源とする造語で、スバルの一連のコンセプトカーに付けられているネーミングとなっており、VIZIVシリーズのコンセプトカーは近年のスバル市販車にそのまま直結することが多い。
このVIZIVアドレナリンコンセプトがどのクルマになるのかを語る前に、歴代のVIZIVがその市販車になったのか見ていく必要がある。これを見ていけば、どの車種になるのか推測できるからだ。
■2013年3月/VIZIVコンセプト
■2013年10月/VIZIVエボリューションコンセプト
スバルがVIZIV第1弾として、2013年3月のジュネーブショーで初公開したのがVIZIVコンセプト。クロスオーバーSUVのコンセプトカーで、PHVシステムを搭載。
続いて同年10月の東京モーターショーで公開されたVIZIVエボリューションは、ほぼVIZIVコンセプトとエクステリアデザインは同じだが、新型1.6LBOXER直噴ターボエンジンを変更されている。
この2台に関していえば次世代クロスオーバーのスタディだったが、現実のモデルには直結しなかった。
■2014年3月/VIZIV2コンセプト→現行インプレッサ、XV
2014年3月のジュネーブショーで公開されたVIZIV2は4ドアクロスオーバーSUVのコンセプトカーで、フロントのドアはガルウィング、リアはスライドドアだった。
当時はこれが次期フォレスターと予想されたが今見ると、このVIZIV2のデザイン要素が現行インプレッサおよびXVに採り入れられているのがわかる。
■2015年10月/VIZIVフューチャーコンセプト→現行フォレスター
2015年10月の東京モーターショーで公開されたVIZIVフューチャーコンセプトは、1.6L直噴ダウンサイジングターボにハイブリッドシステムを組み合わせ、シンメトリカルAWDを搭載。
このVIZIVフューチャーコンセプトはデザインを含め、現行フォレスターの原型になっているのはあきらか。ただパワーユニットは、市販型のフォレスターには2.5Lフラット4と2Lフラット4+モーター(13.6ps/6.6kgm)のe-BOXERが搭載されている。
■2016年11月/VIZIV-7コンセプト→現行アセント
2016年11月に発表されたVIZIVー7コンセプトは全長5200×全幅2030×全高1860mmという、北米市場専用モデルのクロスオーバーSUVで、3列シート7人乗り。市販型はほぼこのままのスタイルで登場、スバルグローバルプラットフォームを採用し、新開発の2.4L、フラット4ターボエンジンを搭載している。
■2017年10月/VIZIVパフォーマンスコンセプト→次期WRX?
このVIZIVパフォーマンスコンセプトは、誰が見ても次期WRXとわかるが、スバルは次期WRXとは公言していない。おそらくこのVIZIVがWRXの原型となるだろう。
■2019年1月東京オートサロン/VIZIVパフォーマンスSTIコンセプト→次期WRX STI?
2018年1月12日、東京オートサロン2018でベールを脱いだVIZIV パフォーマンスSTI コンセプトは2017年の東京モーターショーで初披露されたVIZIVパフォーマンスコンセプトのSTI版だ。
専用のフロントバンパーやサイドシルスポイラー、トランクスポイラーは、STIコンプリートカーらしいハイパフォーマンスをイメージさせる。さすがにこのド派手なエクステリアがそのまま市販型に反映されるわけではないと思うが、ぜひできるだけこのイメージを残してほしいものだ。
■2018年3月ジュネーブショー/VIZIVツアラーコンセプト→2020年登場のレヴォーグ?
2018年3月のジュネーブショーで公開されたワゴンボディのVIZIVツアラーコンセプト。これは2020年に発売予定の次期レヴォーグとみて間違いない。
特にヘッドライト回りなど、デザインがほぼこのままの姿で登場するとは考えにくいが、ダイナミックなデザインイメージはそのまま市販型に継承されていくだろう。
■VIZIVアドレナリンコンセプトは新型SUV!!!
さて、ここまで歴代VIZIVコンセプトを見てきたが、現状で、このVIZIVアドレナリンに、すっぽり当てはまるモデルがないことに気づいた人はかなりのスバル通。
インプレッサ、XV、フォレスターは発表済みでデビューしてからまだ日が浅い。レヴォーグのコンセプトモデルにしてもすでに発表され、まだ公開されていない新型アウトバックは2019年2月8日に発表されたレガシィをSUVテイストにしたワゴンボディなのでそう変わらないはず。
そのあたりをスバル関係者に直撃した。
「発表当日もこのコンセプトカーが何のクルマになるのかは明らかにしません。ただ将来発売する市販車のスタディモデルになるのはこれまでの流れからおわかりいただけると思います」
としたうえで、現在ある車種以外、つまり新たな車種展開になるのか? という問いに、
「既存の車種にはありませんが、今のところは新型SUV、としか答えられません」とコメント。
これがフォレスターとXVの中間の新型SUVになるのか、今のところはわからないが、いずれにしてもVIZIVアドレナリンコンセプトが、近い将来、スバルの新しいSUVとして登場するのは間違いなさそうだ。ほぼこのままのデザインで市販されれば、かなり売れそうだ。
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