スクープカメラマンがとらえた、謎のポルシェ『マカンEV』の開発車両。実はこのマカン、ポルシェではなくアウディ車のプロトタイプだというが、果たして実態は。複数の情報から、この車の正体が見えてきた。
以前ポルシェのフラッグシップSUV『カイエンEV』のプロトタイプが、マカンのボディをまとい開発テストがおこなっていたが、今回のものとはフロントマスクやアーチエクステンションの形状、サイズも異なる。「感電注意」のイエローステッカーが貼られていることから電動モデルであることは間違いないが…。
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決め手となったのはナンバープレートだ。ポルシェのプロトタイプのナンバーは通常、バーデン・ヴェルテンブルクにある「BB」(ベーブリンゲン地区)、または「LB」(ルートヴィヒスブルク地区)で始まる。一方アウディのプロトタイプは、本拠地バイエルン州にある、インゴルシュタットのコード「IN」をつけていることが多い。今回のプロトタイプは「IN」、つまりアウディ車のプロトタイプということだ。
そしてボディサイズを考えると、カイエンEVと近しいアウディ車といえば『Q8 e-tron』。つまりガワはポルシェ マカンEVだが、中身はアウディのQ8 e-tronである可能性が高いということだ。
Q8 e-tronは当初「e-tron」の名で2018年に登場。2022年のフェイスリフトで改名され現在に至るが、登場からすでに6年が経ち、世代交代のタイミングであることは間違いない。
次期型Q8 e-tronとカイエンEVは、現在マカンEVとアウディの新型電動SUV『Q6 e-tron』で使用されている「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)の改良バージョンを採用する。バッテリーとモーターといったハードウェアの面でも多くの共通点を持つことになる。
現時点で正確なスペックを語るには時期尚早だが、最新のQ6 e-tronが最高出力428ps、ローンチ・コントロールを有効にすると最大 462psを発揮するのがヒントになりそうだ。Q6 e-tronにはWLTPモードで最大625km(388マイル)の航続を可能にする100kWhのバッテリーが搭載されているが、これは次期型Q8 e-tronにも大きな影響を与えると見ていいだろう。
新型のワールドプレミアはまだ先だが、年内に市販型ボディを見ることができるか。
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レクサスLBXとヤリスクロスも同じプラットフォームだから仕立てが違うだけで同じような物。