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MotoGPカタール決勝|バスティアニーニ、故ファウストに捧げるキャリア初優勝! 中上トップ10

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MotoGPカタール決勝|バスティアニーニ、故ファウストに捧げるキャリア初優勝! 中上トップ10

 ロサイル・インターナショナル・サーキットで開催されたMotoGP2022年シーズン開幕戦のカタールGP。今シーズン最初のレースを制したのは、グレシーニのエネア・バスティアニーニだった。

 MotoGPにおいて唯一ナイトレースとして行なわれているカタールGP。ポールポジションを獲得したのはプラマックのホルヘ・マルティン。2番手にはエネア・バスティアニーニ、3番手にマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が並んでいる。日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は16番手からのスタートだ。

■創設者ファウストの死……喪失の大きさにグレシーニ・レーシング「だめかと思ってしまった時もあった」

 Moto3とMoto2クラスまでは陽が出ていたが、MotoGPクラス開始時には既に夜の帳が落ち、気温は23℃、路面温度29℃とそれまでよりも大きく下落したコンディションで、レーススタートを迎えた。

 全22周の決勝レースがスタートすると、ポールシッターのマルティンは出だしでもたつきがあり一気に後退。先頭にはポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ)が浮上した。

 オープニングラップを終えてのオーダーはポル・エスパルガロ、マルケス、ブラッド・ビンダー(KTM)、ジョアン・ミル(スズキ)、バスティアニーニのトップ5。既に隊列が縦長く伸びている状態だ。

 序盤はバトルのない静かな展開。トップ集団のライダーは非常に接近しているものの抜き合いには至らず、ポル・エスパルガロを先頭にラップを消化していった。

 6周目にビンダーがマルケスをオーバーテイクし2番手に浮上。マルケスはターン1にかけて若干オーバースピードでラインが膨らんでしまった形だ。マルケスは次の周にさらにバスティアニーニにも追い抜きを許してしまい、4番手まで後退した。

 先頭集団は若干抜け出しているポル・エスパルガロを追うビンダー、バスティアニーニ、マルケスの4台。そこから少し離れて5番手にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が続いている形だ。

 ポル・エスパルガロは度々自己ベストを更新する速さを見せ、トップで安定して周回。2番手で追うビンダーもなかなか捕まえきれない状態が続いていた。

 レース折返しを過ぎた12周目、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がターン1で転倒すると、アウト側のマルティンがそれに巻き込まれてしまった。両者とも怪我はない様子だが、ドゥカティはジャック・ミラーもリタイアを喫しており、厳しい新シーズンの船出となってしまった。

 表彰台圏内の争いでは、バスティアニーニが躍動。残り10周でビンダーを交わして前に出て、2番手に浮上した。

 バスティアニーニはその後もペースが良く、一時は1秒以上あったポル・エスパルガロとの差を徐々に削り取り、残り5周で0.5秒差となった。

 その後1周でバスティアニーニはぐんぐんとポル・エスパルガロに接近。テールトゥノーズ状態に持ち込み、ホームストレートでオーバーテイク。ついに先頭へ浮上した。一方でポル・エスパルガロはターン1を止まりきれずオーバーランしてしまい、3番手まで後退。

 バスティアニーニは残るラップを危なげない走りで消化。ピットでチームスタッフが涙ながらに走りを見つめる中、トップでチェッカーフラッグを受け、キャリア初優勝。昨年逝去した創設者のファウスト・グレシーニに捧げる勝利となった。

 グレシーニ・レーシングの優勝は2006年ポルトガルGP以来約16年ぶり。バスティアニーニの優勝を受け、ファウスト亡き後チームを牽引してきた妻ナディアの元には、ドゥカティ首脳や運営のドルナCEOまで多数の要人が祝福に訪れていた。

 2位はビンダー。3位はポル・エスパルガロとなった。4位にはアレイシ・エスパルガロ、5位にマルク・マルケス、6位にはミルが続いている。中上貴晶は10位でのフィニッシュだ。

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