トロロッソのダニール・クビアトは、メキシコGPで自身にペナルティが科されたことに腹を立てており、今回のような裁定が“F1をダメにする”と考えている。
クビアトはレース終盤までニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)と9番手争いを繰り広げていた。そしてファイナルラップの最終コーナーでクビアトがインに飛び込むが、そこで2台は接触。押される格好となったヒュルケンベルグはスピンして外側のバリアに衝突した。
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この接触の責任がクビアトにあると判断したスチュワードは、彼に10秒のタイム加算ペナルティを科すことを決定した。これによりクビアトは11位に降格となり、リヤウイングを失いながらもチェッカーを受けたヒュルケンベルグが10位に繰り上がった。
クビアトはレース後、今回の裁定は、ホイール・トゥ・ホイールのバトルによって起こったインシデントに対するペナルティを軽減して、ドライバーたちにレースをさせるというポリシーに反していると主張した。
「まだ腹が立っているから、あまり話したくはない」と語るクビアトは、重い口を開いた。
「僕はいちレーシングドライバーとして今回の裁定に納得していない。彼らは僕たちにレースをさせると言っていたからだ」
「ニコはポジションを守ろうとしていて、僕はそこにアタックした結果、クラッシュした。でもこういったことは最終ラップの最終コーナーでは起こり得ることだ」
「みんなはレースを見たいと思っているはずだ。でも今回のようにペナルティを科されるのなら……それはこのスポーツをダメにしている。スチュワードのこういうところは好きになれない」
F1レースディレクターのマイケル・マシは今回の接触について「黒白旗(警告)以上のものだっただろう」と自身の見解を示した。
またヒュルケンベルグは、クビアトが間違った動きをしたと主張しつつも、彼を責めるつもりはないと話した。
「間違いなく彼に非があると思う。彼は十分なスペースを残していた僕のリヤタイヤにヒットしたんだ。その結果、軽く押された僕がスピンをしてしまった」とヒュルケンベルグは語った。
「でもこれはレースだから、彼もあそこで仕掛けなければいけなかったんだ。だから彼を責めることはできないよ。ただのレーシングアクシデントだったんだ」
「もちろん、相手と接触したり、壁に追いやったりしないよう、よりクリーンに攻める必要があるけどね」
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