VR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオは、今シーズン走らせているドゥカティの2023年型マシンは、既に最新型のライダーに対抗するのが難しくなっていると語った。
ドゥカティは現在ファクトリーとプラマックの2チームに最新型のファクトリーマシンを、VR46とグレシーニへ型落ちマシンを供給している。
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ただ最新型でしか成功できないというわけではない。2022年、2023年とエネア・バスティアニーニやマルコ・ベッツェッキが型落ちマシンで勝利しているし、今シーズンも2023年型で表彰台が多数記録されている。
ドゥカティの型落ちマシンは熟成されたポテンシャルを武器に、最新型が熟成される前にアドバンテージを活かすことが多かったが、2024年シーズンも第8戦まで終えた今、型落ちマシンで最新型に対抗することが難しくなっているようだ。
ジャンアントニオは今シーズン、安定してトップ10フィニッシュを記録しているが、自己ベストはカタルニアGPの5位。表彰台にはまだ手が届いていない。彼は「現時点でバイクが限界に達しているのは確かだ」と語る。
「本当に限界までプッシュしないといけなくて、崖っぷち状態だ」
「2024年型のように速く走れるけれど、本当に、本当に限界ギリギリの状態なんだ。ほんの小さなミスで僕らは遅くなってしまう。それが実際のところだ」
「このバイクは素晴らしく良いバイクだよ。でも2024年型に対抗して戦うには、僕らは限界に達してしまっている。2023年型が少し苦しんでいるように見える理由だと思う」
「今年、僕らは2024年型よりも速いもの(2023年型)を一度も見ていないと思う。常に後れを取っているんだ」
ジャンアントニオは2023年型では「もう少し旋回性を良くしたい」と語っているが、2024年型ではコーナリング部分で改善があると指摘している。
「データを見ると、2024年型はコーナーエントリーの最初の部分で少し優れているみたいなんだ。あのバイクでは、コーナー出口でより良いポジションをとって、小さく曲がれるという感じだろうか。彼らは速く走るのが少し楽そうだ」
なおジャンアントニオは2022年型から2023年型へのマシンの素性の変化も、自分にとってはハードルになっていると認めている。ただ、2023年型でも、マルク・マルケス(グレシーニ)とジャンアントニオら他のライダーとの間にも差が生まれている。
アレックス・マルケス(グレシーニ)は兄とのギャップを念頭に、まだ自らにはできることがあると語った。
「2023年型の限界について話さないといけないとしても、僕らはムジェロでマルクに10秒差をつけられていたんだから、まだ遠く離されているよ!」
アレックス・マルケスはそう語る。
「僕は2023年型の限界には達していない。僕のライディングからすると、今年は最初から苦労していた。(2023年に使用していた)2022年型のほうが、僕のライディングには適していたんだ。でも僕たちは限界に達しているわけじゃない。さっきも言ったように、マルクは特にレースペースでこのバイクの限界に達しているけれど、僕はまだ苦労しているんだ」
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みんなのコメント
ディ・ジャの言うことは多分正解なんだろうな…。