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10連勝狙うフェルスタッペンがFP1最速。母国戦フェラーリのサインツJr.が2番手……角田裕毅9番手|F1イタリアGP

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10連勝狙うフェルスタッペンがFP1最速。母国戦フェラーリのサインツJr.が2番手……角田裕毅9番手|F1イタリアGP

 スピードの殿堂こと伝統のモンツァを舞台にF1イタリアGPが開幕。週末最初のセッションとなるフリー走行1回目では、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが最速タイムを記録した。

 今回のイタリアGPではハンガリーGPと同じく代替的なタイヤ配分(ATA)が試行されている。通常よりも2セット少ない11セットが各車に割り当てられ、予選Q1ではハードタイヤ、Q2でミディアムタイヤ、そしてQ3ではソフトタイヤを使うことが義務付けられている。そのため、このFP1から決勝レースに向けてどのタイヤをどれだけ残しておくかがひとつの鍵となる。

■“何かが起きる”F1イタリアGPが10連勝目指すフェルスタッペンにとっての鬼門に? 2020年勝者ガスリーが予想

 また、このセッションでアストンマーチンはリザーブドライバーのフェリペ・ドルゴビッチを起用。負傷したダニエル・リカルドの代役として前戦オランダGPでアルファタウリから出走したリアム・ローソンは引き続き参戦となる。

 気温25度、路面温度36度というコンディションの中、1時間のセッションが開始され、各車が続々とコースイン。各チームは最高速が重要視されるモンツァに合わせて、ロードラッグ仕様のパッケージを投入しており、エアロレイクやフロービズといった気流の計測・可視化を行なった。

 アルファロメオは今回特別カラーリングをマシンに施しているものの、周冠宇とバルテリ・ボッタスの両マシンにクラッチの問題が発生。ブランドの母国戦で出鼻をくじかれる形となった。

 レッドブルやフェラーリ、メルセデスはハードタイヤを投入し、積極的にタイムアタックを実施。序盤からフェルスタッペンが1分22秒657をマークしてトップに立ち、フェラーリのシャルル・ルクレールを挟んで、チームメイトのセルジオ・ペレスが3番手で続いた。

 セッションが15分を経過すると、多くのマシンがピットイン。アルピーヌのピエール・ガスリーなどにはボトミングの症状が発生しており、チームはセットアップの調整を実施した。

 セッション折返しを前に、ここまでコース上に姿を見せていなかったウイリアムズ勢や序盤でトラブルが発生したアルファロメオ勢もソフトタイヤを履いて走行を開始した。

 ATAの関係もあり、レッドブル勢を含め多くのマシンが1セット目のタイヤを使用して走行を再開。なお、アルファタウリ勢は新品のソフトタイヤを続けて投入し、角田裕毅が1分23秒272をマークして8番手までポジションを上げた。

 残り15分を切ると多くのマシンが一度ピットへ戻り、最終盤に再びコースイン。ユーズドタイヤでロングランプログラムを実施した。FP1の時点では、今季ここまで全戦全勝のレッドブルだけではなく、フェラーリも好調さが伺えるレースペースを見せていた。

 フェルスタッペンがトップのまま、1時間のセッションが終了。前人未到の10連勝に向けて絶好の滑り出しを見せた。

 フェラーリのカルロス・サインツJr.がフェルスタッペンから0.046秒遅れで2番手、ペレスが0.177秒遅れで3番手、4番手に0.309秒遅れでルクレールとレッドブルとフェラーリがトップ4を占めた。

 5番手にはメルセデスのジョージ・ラッセル。トップ5はハードタイヤで記録したタイムがベストとなっている。

 6番手にアストンマーチンのフェルナンド・アロンソが入り、7番手ランド・ノリス(マクラーレン)以下、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、角田、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)というトップ10となった。

 アルファタウリとアルファロメオ、マクラーレンのランド・ノリスの5台を除き、各車は今後に向けてタイヤを温存すべく、FP1でタイヤを1セットのみを使用。最多周回数となる31周を周回したフェルスタッペンはチェッカー直後のターン1でタイヤをロックアップするシーンもあったものの、ハードタイヤ1セットを使い倒した。

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