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【クルマの内装色】なぜ複数の設定がある? 内装色もデザインの一部 天井の色まで工夫も

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【クルマの内装色】なぜ複数の設定がある? 内装色もデザインの一部 天井の色まで工夫も

クルマの内装カラー 複数設定のワケ

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)

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自動車を購入するときは車種の選定から始まって、グレード、オプションのチョイスなど決めなければならないことは意外と多いもの。

数多い選択肢のなかでも、とりわけ悩ましいのがボディカラーではないだろうか?

最近ではコンパクトカーなどを中心に豊富なカラーラインナップをウリにしている車種も多い。2トーンカラーの設定などを入れると10を優に超える車種も珍しくない。

そんなボディカラーの豊富さにつられてか、最近では内装色も複数の色を設定する車両が増えてきている。

一昔前でもマテリアルの違いなどで色が異なる場合はあったが、最近ではひとつの車種に3色、4色と内装色が用意されていることも珍しくないのだ。

考えてみれば内装は運転中ずっと目に入る部分であり、そういった意味ではボディカラーよりもこだわりをもって選びたい部分とも言える。

それではなぜ、最近になって内装色を多く持つ車種が増えたのだろうか? その理由をマツダに聞いてみることにした。

マツダはここのところ内装色のバリエーションが増えてきている。バリエーションは車種によって異なるものの、ブラック、ホワイト、レッド、ブラウン、グレージュと幅広いラインナップなのである。

内装色もデザインの一部と考えられる

「マツダのいずれの内装色も、内装の高い質感と魂動デザインの表現を両立する狙いで作られております」

「黒を基調色とし、白、赤、グレージュといった大きい配色構成を作り出す色は、お客様の嗜好性とマツダらしい表現を車種横断的に考えて色創りを行っています」

「その上で、各車種のデザインテーマに合ったディテール(加飾、ステッチ、アクセント素材等)を考慮し、最適なコーディネーションを提供しております」

確かに言われてみれば、マツダの内装は車種やシートカラーなどを問わずに黒を基調としているものがほとんど。

フロアやセンターコンソールなど、あまり存在感を主張したくない部分に関しては黒で目立たないようにしつつも、インストゥルメントパネルやドアパネルの一部に効果的に色を配することで、より立体感を演出しているということなのだろう。

車種にあったコーディネーションという点では、昨年春に登場したマツダ3などが顕著な例。ブラック系の内装はハッチバック、セダンともに設定されている。

いっぽうアグレッシブな印象を持つレッドの内装は若々しい印象のハッチバックのみに、ホワイトの内装はセダンのみに設定されている。

同じ車種ながらボディタイプの違いでキャラクターが異なる場合は内装も併せて変更しているというわけなのだ。

そういえば天井の色も違う……?

マツダ3はハッチバックとセダンで用意される内装色に違いがあるとお伝えしたが、実はルーフライニング(天井)の色もハッチバックとセダンで異なっているのである。

ハッチバックはカーペットやインストゥルメントパネルと同じく黒いルーフライニングを採用している。

いっぽうセダンはやや明るめのグレーに近いルーフライニングとなっているのだ。これについてマツダの回答は以下の通り。

「マツダ3は、ハッチバックとセダンで異なる2つの個性を表現しております」

「ハッチバックではスポーティで心に訴えることを、セダンではフォーマルなエレガンスさを追求しています」

「内装においても、ハッチバックではバーガンディー色(レッド)を引き立てる黒の天井色を、セダンではピュアホワイト色と共に明るい天井色を採用することで、2つの個性をお客様に感じて頂けるよう工夫しております」

こちらも同一のデザインを持つ内装にも関わらず、ルーフライニングの色を変えることでスポーティはハッチバックに対し、フォーマルなセダンというキャラクター分けを見事に使い分けているというわけだ。

今まではそこまで内装の細かい部分までは気にしていなかった人も多いかもしれないが、内装もまた細部まで魂が宿っている。

次に愛車に乗るときはそういった部分を気にしてみると、新たな魅力に気づけるかもしれない。

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みんなのコメント

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  • 記事の写真のバーガンディー(赤?)の内装は、往年の昭和のハイソカーの色彩センスを感じるような。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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