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308とシャシーは同じ ヴォグゾール(オペル)・アストラへ試乗 8代目へ刷新 後編

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308とシャシーは同じ ヴォグゾール(オペル)・アストラへ試乗 8代目へ刷新 後編

使い勝手の良い、モダンなインテリア

モデルチェンジした、ヴォグゾール(オペル)・アストラ。メーターパネルの表示内容は、ドライバーがある程度変更できる。レイアウトの切り替えは柔軟とはいえず、選べる情報も限られているが、モニター自体はクリアで可読性にも優れる。

【画像】モデルチェンジ オペル・アストラ 欧州でライバルとなるハッチバックと比較 全104枚

上級グレード以外でもオプションで追加できる、ヘッドアップ・ディスプレイはもう少し明るくても良い。サングラスを掛けるような晴天時には、少し見にくいと感じた。

ダッシュボード中央、インフォテインメント用モニターの下には、メニュー用のショートカットキーが並んでいて便利だ。エアコン用の、実際に押せるハードボタンも忘れていない。

オペルの営業マンは、インテリアをモダナイズし、シンプルに仕上げたことを強調するかもしれない。だが、しっかり使い勝手の良さは残されているから、ご安心を。

今回筆者が試乗したアストラは、130psの1.2L 3気筒ガソリンターボと、180psのプラグイン・ハイブリッド(PHEV)の2種類。長時間ステアリングホイールを握ったのは、前者の方だった。

トリムグレードは真ん中のGSライン。車内装備がアップグレードされ、座り心地の良いシートが備わるアストラだ。内装も色彩豊かにコーディネートされる。

英国価格は、2万7000ポンド(約418万円)を僅かに切る。オペルのアストラへ期待する金額としては、割高かもしれない。

PHEVの場合、さらに4000ポンド(約62万円)ほど高くなる。オペルによれば、安くなる保険料や節約できるエネルギーコストで、多くのユーザーは元が取れると主張する。実際、PHEVが選ばれる割合は、かなり多いようだ。

先代より間違いなく操縦性に優れる

新型アストラを運転してみると、1.2L 3気筒ガソリンターボでも、非常に静かで滑らかに走る。低速域でもしっかり路面からの入力を遮断し、ソリッドゴムのように穏やか。開発時の努力がよく表れている。

スピードが速まっても、操縦性には適度な締りがある。コーナーを攻め込んでも、横方向の姿勢制御が好印象で、グリップ力が失われることもない。

ステアリングホイールはやや軽めながら、フロントノーズの反応は一貫している。速度域に関わらず、正確に操れると感じた。

鋭いハンドリングを備えた、機敏に反応するハッチバックではない。それでも、先代より操縦性に優れることは間違いない。サスペンションのスプリングレートが増しているが、不快な振動に悩まされることもなかった。

PHEVのアストラでも、新しいシャシーの長所が光っていた。ガソリンエンジンと駆動用モーターが滑らかに切り替わる、知的なパワートレインが搭載され、上質な走り心地を得ている。

駆動用バッテリーでの走行可能距離は、カタログ値で59km。気温が下がる真冬の場合は、40kmほどが現実的な距離のようだ。

動力性能はたくましい。本気を出すとエンジン音が目立ってくるものの、PHEVは日常の運転環境では必要以上なほどパワフルでもある。

1.2L 3気筒ガソリンターボに好感

8代目へモデルチェンジしたオペル・アストラ。親指を上に向けたい部分も多いが、下に向けたい部分もゼロではない。価格帯の上方移動も、見逃せない変化ではある。

とはいえ、全体を俯瞰して考えれば、先代より優れたアストラであることは間違いない。リアシートの空間にはもう少しゆとりが欲しいものの、現代的なクルマへ進化している。見た目もハンサムになり、内容に見合う価格設定だとも思う。

スタイリングには、賛否両論あるかもしれない。しかし、動的にも静的にもクルマとして優れ、パッケージングも悪くない。

自動車という市場は大きく変化している。オペルにとっても、自動車ユーザーにとっても、アストラのプライオリティは従来以上に低下していることは否定できない。それを踏まえれば、充分評価できる8代目だといえる。

英国人としては、アストラに特別な感情を抱くことも事実。日本にも、かつてを懐かしむ読者がいらっしゃるだろう。

他のブランドなら、より多くのパワーを安価に手に入れることも可能ではある。それでも、1.2L 3気筒ガソリンターボのアストラに、筆者は強く好感を抱いた。エンジンノイズは静かで、リラックスした運転に浸っていられる。

2022年のファミリーカーを、ミドルサイズのハッチバックから選ぶ場合、オペル・アストラはベストではないかもしれない。しかし、間違いなく競い合える実力は備えている。市場は、どう判断するだろうか。

ヴォグゾール(オペル)・アストラ 1.2T 130 GSライン(英国仕様)のスペック

英国価格:2万6700ポンド(約413万円)
全長:4374mm
全幅:1860mm
全高:1441mm
最高速度:209km/h
0-100km/h加速:9.7秒
燃費:18.2km/L
CO2排出量:123g/km
車両重量:1341kg
パワートレイン:直列3気筒1199ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:130ps/5500rpm
最大トルク:23.4kg-m/1750rpm
ギアボックス:6速マニュアル

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みんなのコメント

1件
  • 南朝鮮のガラクタよりよっぽど好ましいと思ってたのに…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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