9月6日(金)、2024年WRC世界ラリー選手権の第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のデイ1が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)からは3台のトヨタGRヤリス・ラリー1が出走。
デイ1終了時点での最高順位はセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)の総合4番手であり、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合20番手で続いている。勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、SS3でのクラッシュによってデイリタイアとなってしまった。
勝田含む6台に早くもトラブル。サバイバルな開幕のWRCギリシャをタナクがリード/デイ1
レッキ時点で以前よりも荒れているというコメントが多くみられた今大会は、予想よりもはるかにサバイバルな開幕を迎えた。ラフグラベル(未舗装路)が舞台となるWRCギリシャは開幕ステージからエバンス車にパンクを生じさせ、SS3では勝田がクラッシュを喫してしまった。
勝田はその時の状況について、「ツイスティな林道セクションでペースノートの情報を誤解してしまいました」とチームリリースと公式Xにて明かしている。
「コーナーに差し掛かかった時、自分が思っていたことと状況が異なっていたため、コーナリングラインがワイドに膨らんでしまい、クルマの右リヤにダメージを負ってしまいました」
「気持ちを切り替えて今できることをやります」
今大会の勝田はマニュファクチャラー選手権のポイント獲得権があるエントリーをなされていたため、チームとしてもこのデイリタイアは痛手となってしまった。一方、チームメイトのエバンスとオジエについてはエンジンのターボトラブルに悩まされ、加速不良に苦しむなかでデイ1を戦った。
TGR-WRTのテクニカル・ディレクターであるトム・フォウラーは、2台のトヨタGRヤリス・ラリー1が抱えた症状については共通の原因を推定している。
「セブ(セバスチャン・オジエの愛称)はターボチャージャーのブースト圧を失ったようだ。今朝、エルフィン(・エバンス)の車にも同じ症状があった」
「エルフィンの場合、根本的な原因が何であるかはわかっており、セブの場合も現時点では同様の原因であると推測している。だが、クルマが戻ってすべてを確かめてみるまでは、はっきりとしたことは分からない」
エバンスは午前中のセクションで8分以上のタイムを失い、上位争いから大きく後退。ただ、ミッドデイサービスでは問題なく走行ができ、総合20位で一日を終えた。午後の再走ステージからトラブルに見舞われたオジエは、SS5で総合2番手に、SS6で総合4番手に後退し首位との差は2分26.4秒に拡がった。ただ、それまで総合首位を走っていた強力なペースが、残る9本のステージで発揮されれば挽回も不可能ではないと見られる。
チームのヤリ-マティ・ラトバラ代表は「正直なところ、我々にとっては厳しい一日だった」とデイ1を振り返る。
「残念ながらモータースポーツにはこのような日もあり、受け入れなければならない時もある。エルフィンとセブのクルマの両方にターボの問題が発生し、現在その原因を調査しているところだ」
「そして、午前中には(勝田)貴元も戦列を離れることになった。ただし、セブは一日の最後のステージで我々の予想よりもタイムロスを少なく抑える素晴らしい走りを見せてくれたので、勝負はまだ続いている」
「現時点ではあまり良い状況ではありませんが、このラリーのステージは非常に荒れていて、今日のように何が起こるか分からないので、我々にとって良い方向に転じる可能性もあるだろう。とにかく前を向き、良い方向に向かうことを信じて戦い続けるしかない」
折り返しとなり土曜日時点での暫定ポイントも決まるデイ2は、SS7からSS12までの全6本を予定。サービスパーク『ラミア』の南から南東にかけての非常に広いエリアで走行が行われ、そのうち同じステージを2回走行するのはSS9/11のみという行程で、一日の終わりにはスーパーSSが予定されている。さらにデイ2はミッドデイサービスの設定がなく、タイヤフィッティングゾーンでの簡易的な整備作業のみで一日を走り切らなくてはならない。6本のステージの合計距離は116.23km、リエゾン(移動区間)を含めた一日の総走行距離は695.64kmとなり、朝ラミアのサービスパークのパルクフェルメを出てから、夜戻るまで約16時間という非常に長い一日となる予定だ。
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