RBの角田裕毅は、今後のF1キャリアを築いていく中で、他陣営への移籍にもオープンな姿勢であると示唆しつつも、自身が目指す目標はあくまでもシニアチームであるレッドブル・レーシングだと説明した。
ホンダとレッドブルの育成プログラムを駆け上がり、2021年からF1に参戦する角田。今季で参戦4年目を迎え、その才能が遺憾なく発揮されている。
■RBバイエルCEO、来季の角田裕毅のチームメイトに対する”考え方”を明かす「ユウキがレッドブルに行く準備ができているかどうかで選択肢が変わる」
角田は開幕から入賞争いを展開し、ここまでの16戦中7戦で入賞。この活躍にハースやザウバー/アウディ、アルピーヌが獲得に興味を示していたと言われるが、6月初旬には2025年もRBから参戦することが発表された。また角田はその後、レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスが不振にあえぎ、更迭が噂されていた時期に、後任ドライバー候補のひとりとして名前も挙がっていた。
ただ現状、角田は上位チームのシートに手が届いていない状況。今後も結果を出し続け、まずはレッドブル・レーシング昇格に相応しいドライバーだと証明していきたいという旨を明かした。
角田はF1の公式ポッドキャスト“Beyond the Grid”に出演した際、司会のトム・クラークソンから、レッドブルをはじめとする上位チームのシートを得るためには何が必要だと思うかと訊かれ、次のように答えた。
「僕が今やっていることを続けることだと思います」
「今年はシーズン開幕から、自分の価値を発揮し始められたかなと思います。VCARBとの契約にサインする前には、ありがたいことにいくつかのチームが僕に接触しにきてくれて、異なる方向性について話をしました」
「ここ数年間、特に1年目にはなかったことです。なのでコンスタントに結果を出し続ける必要があります。今のところ達成できていますが、こうやって自分のポテンシャルをフルで発揮したり、良い結果をコンスタントに持ち帰ったりすることができているのは初めてでもあります」
「多くのことを改善でき、まだ自分から引き出せるモノも残っているとは分かっています。全てのチーム代表やチームに僕が良いドライバーで、色んなことを実現できると見せる必要があります」
「レッドブルに対しても、僕は2018年からファミリーに入りましたが、良い関係を築くことができています。彼らが大好きですし、彼らの働き方も大好きです」
「時間経ってどうなるか分かればいいですね。それと同時に(レッドブル入りを)実現するには彼らを感心させ続ける必要があります」
そして角田は常々語っているように、レッドブル・レーシング昇格が最優先の選択肢だと改めて明言。ただ、自身の条件に合った他陣営でのチャンスがあれば飛び込む姿勢も見せ、そのために結果を出し続ける必要があると語った。
「間違いなく、レッドブル・レーシングが優先です。僕がF1に昇格した頃からの目標ですし、現状マクラーレンが少し速いかもしれませんが、1番速いマシンのひとつです」
「いつか(レッドブル・レーシングの)マシンに乗って自分のポテンシャルを示し、トップ4やトップ3、トップ2などを走りたいです。ただ、それが実現しない可能性もありますし、他のマシンの方が僕を含めたドライバーたちにとって満足できるものになっている可能性もあります」
「僕はコンスタントにトップ5に入りたいと思っていますし、VCARBでもそれが達成できるといいですね。以前言った通り、僕らは昨年と比べてかなり前進しています。僕のチームもいつかトップ5をコンスタントに走れるようになるとも信じています。VCARBを離れない場合は、開発面で可能な限り手助けができるようにしていきたいです」
「もし(移籍の)チャンスがあって、お互いの考え方がマッチしていたら……そう(移籍)しない理由はないですよね? でも、今は自分のやらなきゃいけないことに集中していて、結果を出し続けてみんなを感心させたいです」
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